社会福祉士 受験支援セミナー 日替講座
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2008/12/15(月) ソーシャルワーク関連科目・ポイント <受験支援セミナーの復習・社会福祉調査1>
*「援助技術論」・練習問題 <MGU 福祉士受験支援セミナーの復習>
*社会福祉調査法の解説 1
■ソーシャルワーク・リサーチ
・社会福祉サービスや政策の評価,ニーズや問題の把握,個別ケースでの介入や援助の効果測定,ソーシャルワークに必要な知識や理論構築といった,ソーシャルワークに関連するさまざまな質的調査・量的調査の総称。
 ソーシャルワーク・リサーチの最終目的は,社会福祉サービスの利用者やクライエントへの貢献である。さまざまなニーズや問題を抱える人たちに効果的なサービス,援助,政策を提供することは,社会福祉の専門職としての責任である。実証的,科学的に研究することによって,最善の援助や政策を提供することが可能となる。また,リサーチによって「なぜ,どのようにその問題が生まれるのか」,「福祉サービスや援助がどのように問題を軽減するのか」といたソーシャルワークに関連する仮説を構築したり,仮説を検証して理論をつくりあげていくことも,よりよいサービス提供や政策の策定に不可欠である。

・ソーシャルワーク実践にかかわる調査には,通常,ソーシャルワーク・リサーチの用語が使われる。社会福祉調査では,統計手法,横断的手法,縦断的手法,参与観察,などの方法を用いる。定量的調査,定性的調査という区別も用いられる。
 社会調査は,社会変化に伴って生じた都市の諸問題である貧困,住宅,労働状態,児童保護などに対する社会改良のための実態調査から発展した。この手法の先駆的代表として,イギリスのC. ブースによるロンドンの貧困調査,ラウントリーのヨーク調査がある。北米ではピッツバーグ調査からサーベイが盛んになった。
 ブースの社会調査では,統計的方法の展開によって貧困の客観的事実が明らかにされた。ラウントリー(ロウントリー)のヨーク調査は,戸別訪問による労働者階級の調査で,階級分類に家族総収入という数量的指標を用いて客観性および信頼性を追求する生活周期的視点をもち,因果追求的・科学的調査の典型となった。

■全数調査 population survey
・研究対象者全員を調査することを示し,悉皆 (しっかい) 調査ともよばれる。全数調査の例としては,国勢調査などがある。全数調査は,国などの人口状況を明らかにする場合に用いられることが多く,かなり限られた分野で実施されている。また,全数調査は,膨大な費用がかかるため,一般的な調査では,標本調査を行うことが多い。

■標本調査 sample survey
・研究対象者全員を調査する全数調査とは違って,研究対象母集団(研究対象者全員)から一定の手続を経て選んだ対象者を調査することを示す。標本調査では,選んだ標本が母集団の特徴を十分に反映した代表的な標本で(=標本の代表性)あるかどうかを検討しなければならない。そのため,標本調査においては,母集団の状況を正確に把握するために,標本の抽出は慎重に行うことが必要である。

■標本抽出法
・標本抽出の方法には,無作為抽出法と有意抽出法がある。無作為抽出法においては,研究対象母集団(研究対象者全員)から調査対象者の選ばれる確率が等しくなるように,乱数表などを用いて標本を選んでいく。無作為抽出で選ばれた標本を確率標本あるいはランダム標本とよぶこともある。一方,有意抽出法においては,確率ではなく,調査者が便宜的あるいは恣意的に標本を選んでいく。

◆無作為抽出法(random−Sampling)
@単純無作為抽出法
*不規則に並んだ数の中から標本に必要な数だけ選ぶという抽出法である。
*単純無作為抽出法とは:母集団(を網羅したサンプリング台帳)に1から番号をつけて、必要な標本の数だけ乱数表を引く、またはサイコロを振るなどして、その都度抽出する方法である。ランダム性が保証されるもっとも基本的な抽出法である。

A系統的抽出法(等間隔法)P165図5−4
*1回目は無作為に選び,その後は等間隔に選ぶ抽出法である(例:1回目が1〜10の中で3であれば,次は13,23…‥・)
*系統的抽出法(等間隔法)とは:母集団、標本の数が多い場合、無作為抽出法のように、標本数の数だけ乱数表を引くのは大変であるので、スタート番号だけ乱数表で決め、それ以降を等間隔で抽出する方法である。
 一般に、この方法が用いられることが多いが、単純無作為抽出法よりは「標本誤差」が大きくなる。

補足:多段抽出法
 無作為抽出で全国調査などを実施する場合、抽出された標本は広範囲でバラバラになる。実作業では、これらをひとつひとつ調査するのは膨大なコストがかかる。こうした場合、まず、第1段目にどの市町村を選択するかを抽出し、第2段目にそのエリアから個人をサンプリングする方法で、実査上、いろんな点ですぐれている。(抽出を複数段階繰り返す方法)

補足:層化抽出法
 すでにわかっている母集団の状況(例えば、男女比、年齢比など)にあわせてサンプリングする。母集団の男女比が3対7であれば、サンプルも同じ比率に合わせて抽出する。
*ほか、層化多段抽出法などがある。


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