社会福祉士 受験支援セミナー 日替講座
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2008/11/20(木) 第3回受験支援セミナーの補足・システム論 1
*ソーシャルワーク関連科目

1 一般システム論 テキストP108から
<概要>
・1980年前後からシステム理論とエコロジカル理論は,社会と人間の関係をつなぐ概念として,対人支援専門職の関心を集めた。これらの理論は,個人,家族,小集団,地域の諸領域で人間の機能の概念化において重要概念である。

1)システム思考
・システムとは、全体のなかの部分同士が目的をもって組織される状態を指す。
・社会福祉の分野では,貧困や精神的・心理的な障害の原因を対象者自身の態度や生活史に求める考え方が主流であった。しかし,社会環境との摩擦や環境自体のもつ問題,各環境要因の不調和などが原因で利用者の困難が生じていることが見直され(「リッチモンドに帰れ」),利用者とその周辺の環境要因をシステムとして捉え,援助の対象と考えるようになった。
・現在ではこのシステム理論に基づき,ソーシャルワーカーが直接援助・間接援助の技術を使い分けながら多様な実践を行うジェネラリスト・アプローチという考え方が定着してきていると言える。

2)一般システム論の特徴 テキストP109
*一般システム論とは、専門分化された諸科学の概念や知識を、統一された方法論によって統合する普遍的原理として提唱された。
*システム理論は、現在のソーシャルワークを支える理論の1つである。システムとは諸要素のまとまりという意味をもち、全体は諸要素より成り立っており、その個々の要素は全体と無関係のものではなく、相互に作用しあって、全体を構成しているという考え方を全体的モデルという。
■一般システム論とは
 一般システム理論 general systems theory は、1968年に生物学者ベルタランフィ (Bertalanffy, L. v.) によって発表され,有機体の全体性を包括的に説明した理論として位置づけられている。この理論は,ニュートン力学など,それまで主流だった還元主義に基づく近代科学に対して,有機体の構成要素を分断せず,構成要素間の関係性に注目した点に特色がある。 具体的には,@有機体の各構成要素間の相互作用・相互制御に基づく全体性の存在,A開放システムによる外的諸条件との相互作用,B構成要素間あるいは外的条件との間で生じるフィードバック・メカニズムとシステム維持機能 (ホメオスタシス),といった三つの基本概念から有機体システムの特徴を説明している。
 生物学にとどまらず,物理学,心理学,あるいは社会科学で扱われるいかなるシステムにも適用できる一般的特性を示しており,多くの分野でシステム分析のために活用されている。
 社会福祉分野では,1980年代以降,エコロジカルな視点に基づく方法論の統合化が行われた際,「人と状況の全体性」を捉える理論的枠組として重要な役割を果たした。


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