|
2008/11/16(日)
17日の第3回セミナーに向けてA:復習と予習
|
|
|
*第3回セミナーは、7月に実施済みの第1回セミナーの内容の後編にあたります。昨日からの3日間、第1回セミナーの内容のうち、17日の内容に関連がある事項を復習します。続編です。
<第1回セミナーの復習> ■グループワークのモデル ・グループワークのモデルは,初期のモデルからの変遷を経て現代では主に次の三つがあげられる。 @社会的諸目標モデル:最も伝統的なモデルで,コミュニティ・オーガニゼーションに近い。個人およびグループは潜在的に社会問題の解決に影響を及ぼす能力があるとの考えから,ワーカーはグループ過程を促進して,個人やグループを取り巻く環境の変革に取り組む。 A治療モデル:ヴィンターによって構築されたモデルで,最もリスクの高い問題を抱えるクライエントを対象として,彼らに望ましい変化をもたらすためにグループが意図的に構成される。その後ガーヴィン(Garvin, C.)やグラッサー(Glasser, P.)によって引き継がれ,「予防的およびリハビリテーション的モデル」ともよばれる。 B相互作用モデル:シュワルツによって発展したこのモデルは,個人と社会を有機的・体系的な相互援助システムと捉え,ワーカーは個人と社会が主体的に望ましい関係を結べるよう両者間の媒介の役割をすることから,「媒介モデル」ともよばれる。
■集団凝集性group cohesiveness (第16回試験) ・集団のなかでメンバーが相互に作用しあいながら形成され,維持されていく,その集団独自の,集団総体としてのまとまりをいう。集団のメンバーが,互いやそのグループに感じている魅力のまとまり,総量ともいえる。集団の凝集性は集団の機能に影響を与え,凝集性が高ければ,集団のメンバーはグループへ参加し続け,より互いに影響を与え合い,また,グループの課題達成やグループが機能していくことに,より責任をもって取り組むようになる。
→ 第3回セミナーでは、更にグループワークについて、学習します。
<第1回セミナーの復習> ■ソーシャルワークの統合化 バートレット(Bartlett, H.)は,ソーシャルワークの専門職性(プロフェッション)を全体として捉え,ソーシャルワーク実践に共通する拠り所を求めて理論的な整理を行い,ソーシャルワーク実践の共通基盤(common base)としてまとめている。 (15回試験出題) テキストP101 ピンカス(Pincus, A.)とミナハン(Minahan, A.)も,実践の構成要素をクライエント・システム,ワーカー・システム,ターゲット・システム,アクション・システムとして整理し,クライエントの生活と問題を包括的に捉え,社会資源の活用を通して,計画的に働きかける手順を示しているが,それは従来のケースワークの枠を越えた統合的な理論であった。その後もソーシャルワーク理論の統合化は,一般システム理論やエコロジーの概念を枠組としながら発展している。ジャーメインとギッターマン(Gitterman, A.)のエコロジカル・パースペクティブやライフ・モデルは,ソーシャルワークの統合理論として広く受け入れられるようになっている。 今日ではこうしたエコシステムの理論がソーシャルワーク統合化理論として不動の位置を占めているが,人と環境を一体とみなし,そのダイナミックな関係を包括的な視点で捉え,計画的に援助をしようとする姿勢はソーシャルワークの伝統的な視点をより明確,かつ具体化したものであるともいえる。
→ 17日の第3回セミナーでは、更に一般システム論や生態学についても、学習します。
<お知らせ:MGU 社会福祉士・精神保健福祉士 国家試験 受験支援セミナー 第3回> *11月17日(月)3・4時間目限 *ところ:MGU白金 1255教室 *主催 MGU 社会学・社会福祉学会 *内容:ソーシャルワーク関連科目(後編)、公的扶助論(後編) 練習・模擬問題もあります。 部分参加も可能です。どの学年の方も参加出来ます。参加無料。 第3回は、関屋光泰(当サイト編集者)が担当します。 *関屋担当のセミナー最終回は、12月1日(月)の3・4時間目に開催予定です。
*当日が迫っていますので、受験を予定しているお友達・お知り合い、同じ学科の方々に転送をお願いします。
|
|
|