すやまとしおのスマイリーでいこうっ !!
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2008年8月
前の月 次の月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
最新の絵日記ダイジェスト
2010/06/02 新たな歩み
2010/06/01 絵画年
2010/05/30 大成功!
2010/05/29 最終段階!
2010/05/28 夢のような‥‥2題

直接移動: 20106 5 4 3 2 1 月  200912 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200812 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200712 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200612 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 月 

2008/08/20(水) 鯉心
町の中を流れる大川‥‥ 観光の一貫として放し飼いされている多くの鯉。
清流に色とりどりの魚体が誠に涼やか、美しい。

夜半から降り始めた強い雨‥‥ 朝方、その川は茶色く変わり、ザンワザンワと
大きな音を立てている。 濁流‥‥ かなり激しい流れだ。

のんびり心地良さそうに泳いでいた昨日の鯉が、ふと気になる‥‥
常にその場所にいて、観光客の目を楽しませているはずなのに、この激しい濁
流によって下流に流されてしまうはずだが‥‥  その度に、新しい多くの鯉を
その場所に放流されているのだろうか‥‥? 地元の方に そっと尋ねてみた。

「いえ、それが大丈夫なんです。ここの鯉達は、この激しい流れの中でも ちゃ
んと この場にいるんですよ。 カーブになっているような、若干流れが緩やか
な場所で みんな忍んでいる‥‥ もっと凄い大洪水の時でも、流されず そこら
辺にいるんですよ。 例え流されたって 昇って帰ってくるんです。」と 余裕の
笑顔で 自慢げに おっしゃる。 鯉の滝昇りって、このことなのか!?

しかし、カーブといっても、流れが極端に緩やかになるような場所ってない。
川岸両サイドは、入り組んで住処になるようなウロや 障害物なんて全くない。
人目に分からぬ、ほんのわずかに水流の緩む場所で 懸命に耐え忍んでいるよう
だ。
  ということは‥‥ 鉄砲水がおさまる迄、懸命に泳ぎ続けているということ
になる‥‥
筋肉痛はどうなんだろう? 肉離れを起こすことはないのだろうか? 酸欠は?
  ‥‥ しばらく、鯉心‥‥ 考え込んでいた。

町が交代制でエサを与えて飼っていらっしゃるとのこと。そして観光客もエサ
を買って与えることをしているらしい。
鯉達にとっては重要な「生」の場所であるから、例えどんな試練が来たとして
も 耐えて、頑張らなければいけないのだろうね‥‥。

「澄んだ清らかな流れよ、早く帰って 鯉‥‥ イヤ、帰って来い。」
 ‥‥ そんなことを気にしつつ、しばし 茶色く激しく流れる川を眺めていた。


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.