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2008/07/29(火)
遥か昔の影
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最近、ランニングで足腰を鍛えていたので いつもよりは動きまわれる。
といっても、さすがに山歩き‥‥ 足腰がふんばれない状態になってきている。
そんな中、本日、午前中から夕方前まで アチコチと外まわり‥‥
風はあるものの、かなり暑い。
帰って一息ついてから、予定通り 墓掃除に出かけた。
車で２０分、幼い頃に住んでいた町、箕蚊屋地区（米子市）に お寺はある。
いつもは何気に通り過ぎてはいるが、本日はゆっくりと昔を思い出しながら、
お世話になったご近所の家、知り合いの家を眺めながら向かう。
お寺の真横には、幅２m半の川が流れており、かすかに せせらぎが聞こえる。
小学生の頃の記憶がスルスルと甦ってくる‥‥ この川には たくさんの思い
出がある。
当時の川土手は うっそうと草木が生い茂り、日中でも薄暗い場所。
石積みの奥には けっこう大きな鯉や鮒がいて、川に入って捕ったり、釣りし
たり‥‥ ちょうどこの頃、夏休みには、友達みんなで泳いだこともある。
しかし ここは蛇の多い場所で、いつも こわごわ探検気分での遊泳だった。
泳いでいる目の前に何度も蛇が現れてくる。草土手、水際、やたらといた。
２mもあるような長い蛇を探し 捕まえては「肝試し！」なんて‥‥ シッポ
を持って 順番に グルグルとまわし合うという おかしな遊び。
また よくやったのが川幅跳び。 ２m少々の川を跳び越える遊びで、陸上競
技の走り幅跳びのような感じ。なかなか跳び渡れなくて、何度も何度も失敗
して、はまり落ちたものだ。 帰って、よく怒鳴られた。
幼い頃は、よく豪雨に見舞われた。この川も氾濫し、町中に水が溢れだした
こと、何度も経験している。
田んぼも、道路も、溝も、川も分からない、一面がまるで池のようになって
しまう町中‥‥ 膝上くらい水に浸かって歩いたこと、その光景、状況は、
今でもハッキリと甦ってくる。
少年時代には、とても大きくて神秘的な川に見えていたが‥‥ 位置、そして
形式は その頃と 全く変わってはいないのに、狭く小さな川だ。
墓掃除の水換え、水酌みのため、何度も何度も行き交う度に、そんな懐かし
い記憶が ひとつずつ現れてくる。 川の流れの音、そして吹き抜ける暑い風
に、少年時代に連れ戻されていくような時の中。
掃除が やっと終わった‥‥‥
水が跳ね飛び、シャツと短パン、サンダルはビショビショ‥‥ バケツに雑巾、
ほうきをぶら下げ、思い出の川を見納めながらペタペタとサンダルの音を立
て 車に向う。
日射しに映える足元の影が 妙に小さく観えるのは気のせいか‥‥？
まるで 釣り竿と 魚入れのバケツを持った小学生の影のようだった。
※ ※ ※ ※
現在、午後６時３０分。 体重４、５キロ減。 膝関節に 多少違和感。
とても いい感じだ。実に清々しい。 この身から欲は失せ「空」に入らせて
頂いている最中。
毎回 そうだが‥‥ 最終日あたり、最後の山歩きの頃には 決まって、自然と
涙が溢れてくる。 今回、あと１週間は いけそうな心身状態ではあるが‥‥
いよいよ明日、深夜０時に「結願」の時を迎えさせて頂く。
共に入行した「F氏」のことも 常に考えつつ 時を過させて頂いたが、健やか
にいるのだろうか‥‥？ 氏にも、心からの合掌を。
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