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2008/07/13(日)
まちこに、御礼。
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本格的な似顔絵を描くのって、ホント久しぶりのことである。
イベント他でマンガチックな似顔絵を描くことは けっこうあるが、下描きか
ら彩色にわたって 精密に仕上げていく似顔絵を描くのは、ここのところ ほとん
どなかった。
対象人物、モデルは、「ヤッホー！」出演者の「まちこ」。
日頃、本番前後にドリンク類をもらったり、いつも明るく元気な声で激励をも
らったりと、感謝することが多い。
そのお返しって、何がいいのだろう‥‥ 喜んでもらえるものって何だろう‥‥、
ここ最近 ずっと、彼女の顔を見ながら考えていた。
現在 個展の準備により、絵画に対して とてもいい集中ができている私‥‥
丁寧に心をこめた手作りモノに勝るモノなし！ そうだ、まちこのいつもの明る
い表情を描きおさめてみよう、と決めた。
パソコンの作業と違って 原画を描くときはいつも必ず、安座して低いイラスト
テーブルに向かう私。
リアル画を描く時は、休憩なしで５〜６時間はザラ。 パソコンの場合や簡単画
の場合は、わりと楽に姿勢を変えられるが、リアル画の場合は全神経を集中さ
せる感じ、全身を使って描くといった状態である。 だから描き終わる頃には、
足は麻痺し、しばらく立ち上がることができない。 肩や腰は固まり、頭はドン
ヨリ重く、目に痛くしみる涙が溢れ出してもくる。
心を込めて、丁寧に丁寧に‥‥ 最近、永山裕子さんから強い刺激を受けている
滲ませ技法も おりまぜ慎重に‥‥ なかなか いい感じ、思い通りに仕上がって
いくのが観える。
集中に集中を重ね、約３日間かけて仕上げた。 その間、ほとんど安座しっぱな
し‥‥
『ドアーーッ！できたぞーーッ！』と 筆をおさめた瞬間‥‥ やはり かなりき
ている腰痛、膝の痛み‥‥ だがしかし、これは 裏返せば、懸命に集中できた
証しでもあるのだ。それだけのモノが現れてきたと思う。 新たな技術、新たな
自信が湧いてきたような‥‥。
そして、「ヤッホー！」の本番日、まちこに手渡した。すると弾ける笑顔で
喜んでくれた。
最近、何となく元気のない まちこを感じ観ていたが‥‥ いい笑顔を見せてく
れた。 私も、とても嬉しい気持ちに。
喜びに満たされる絵、素敵な笑顔を生み出すような絵、心に しっかりと届き渡
り共鳴する絵、そんな絵を もっともっと描いていかなくてはと、実感！
まちこに 何度も御礼の言葉をもらったが、実は逆である。
まちこを描ききろうとする真剣さの中、姿勢の中に、また ひとつ大切なことが
見つかったような気がする。 御礼を言わなければならないのは、むしろ私の方
である。 「いつも心を有難う！ 感謝です！」
手前味噌ではあるが‥‥ 久しぶりに、満足できる似顔絵が描けた。
なかなか描くことができなかったリアル画に戻れた。
この似顔絵、まちこの許可がもらえれば、ぜひ、松江、そして米子の個展会場
に展示させてもらいたいと思うのだが。
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