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2008/05/27(火)
火星人
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あまり大騒ぎにはなってないようですね‥‥
米・火星探査機がついに、ついに火星に着陸したというのに‥‥。
素晴らしいではないか！ 地表の写真、映像が送られてきている。
氷り混じりのゴロゴロ石、何もないノペっとした大地が続いている‥‥
果して生命体は存在するのか‥‥？ 興味津々！
昔、昔、私が幼かった頃、親は さも実際に見てきたかの如く、自信たっぷりに
語ってくれたものだった。
「火星には、月とは違った星人がいるんだぞ‥‥ タコのような姿をしていて、
海でも陸でも生きることができる、両生類（この言葉自体も分からなかったが）
のような星人が住んでるんだぞ。」 ‥‥ と。
テレビや映画でも、火星人といえばタコ‥‥ ８本足で立つ姿を よく目にして
いたものだから、純粋極まる私は そんな話を かなり後迄信じ込んでいた。
親って、正体が見えぬこと、分からぬこと、生活から あまりにもかけ離れてい
ることをいいことにして、まるで体感してきたかのように 子供に もっともらし
く語り、洗脳してしまう所ってある。
そういう私も‥‥ 実は。
娘が質問してきたことがある‥‥ 「ねぇ〜、あれだけ大きくて重たい鉄の固ま
りの飛行機、何故落っこちないの‥‥？ ンで、船も そうなのに 何故沈まない
の‥‥？」
とっさに困った私‥‥ つい‥‥。 『あのね、落ちる前に次に進んでるからだ
よ。 沈む前に、次の波に乗るように素早く進むからだよ。 落ちる前、沈む前
に次の所に進むから。 ンで、また落ちそうになったり、沈みそうになったら次
へ動く。 その連続で目的地に着くんだよ！ だからね、飛行機と船は 常に一生
懸命に前に進んでいるんだよ。根性があるんだね！』 なんてね。
実に‥‥ 情けない。
娘は、早く走れば、水の上でも走れると思ったようで、しばらくは 水たまりを
小走りしていた‥‥ 川に行って やりはしないかと目が離せなかったのを覚え
ている。
‥‥ 親のバカな話を信じてしまったものだ‥‥ なんて、娘が気付いた
時はいつ頃だったのだろうか‥‥？ どう思ったろうか？ 今、少し気になる。
テレビNEWS！ 火星探査機がついに着陸！ 喜びにわくヒューストン基地！？
私のそばで、そのニュースを見ていた親が声をだした‥‥ 「こんなとこに生き
物なんて いるわけないよ‥‥！」
‥‥ この人‥‥ あの日の火星人の発言‥‥ 覚えてないようだ。
‥‥ 子の心、親知らず‥‥。
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