|
2008/11/16(日)
こだわり
|
|
|
仕上げた全ての作品を開け、部屋いっぱいに並べて空気通し‥‥
展示順番決め。
すると中型作品達に目が向く。
用紙に目一杯の水を含ませて色塗りを行なうために、波うってしまう。
マットはめ、そして額入れの際に 目立たないようにテーピングしているのだが、
やはり気になってしまう‥‥ 「この程度ならいい」と判断していたが、ここで
ある。
目をそらしてしまえば済む 小さなことでもあるが、自分なりに誇りを持ってや
っている世界の中での葛藤が始まる。
手にしていただける人に 最大の満足感を持っていただくために、逃げてはいけ
ない。時間はギリギリだが最善を尽さなければ、この個展をやる意味も ひとつ
失せてしまうことにも。
額を外し、マットをカッターで全て切り離し、原画用紙を水張りし直した。
木製ボード上、原画の裏面に たっぷり水を含ませて水張りテープで固定‥‥
時間がないため、ドライヤーで乾燥させる。 乾きとともに原画用紙がピーンと
張ってくるのだ。
またまたいちからガラスの汚れ、ホコリをとり、マットに貼付け 額装。 中型の
原画作品１０枚、そして生徒さんのコラボ作品も‥‥
ほとんど 貴重な一日を使ってしまったが、 しかし、見て見ぬ振りをしなかった
自分、誤魔化し逃げなかった この姿勢、この部分が昔から「すやまとしお」を
前に動かしてくれた大切なる原動力、個性だったのだから。
ほんとに小さなこだわりである‥‥ マットに目立つホコリや汚れが入らぬ様に、
微妙な貼り位置にも気遣う「こだわり」を無くさないようにと、心新たに引き締
める一日でもありましたね。
さぁ、明日は開会前日、プライスカード書き他が待っている‥‥。
そんな こだわり、最善を尽している姿勢を、多くの皆さんに感じて頂けるよう
ガンバらなければ、と。
（ 鉛筆・元絵‥‥ YUKIKO ENDO ）
|
 |
|
|
前の月
