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2008/01/27(日)
福士加代子選手からのメッセージ
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何といっても本日は、大阪国際女子マラソンに尽きるでしょう‥‥
ゴール数キロ前から 足のケイレンにより何度も転びながらゴールを ひたすら
目指す「福士加代子選手」‥‥ 涙を流しながら観ておりました。
私が一番好きな長距離ランナーです。初マラソン参戦ということで、期待しな
がら応援しておりましたが‥‥
勿論 上位に入いる成績をあげた選手達の活躍は とても見事なものであったが、
福士選手の頑張りも 実に素晴らしく、心の底から感動でした。
出場の選手達 皆、大小の違いはあれど、福士選手と同じように ３５キロ過ぎ
から、ケイレンとか、足腰の異常、痛みと戦いながら走りきっているのだ。
レベルの違いはあるが、過去 私も 社会人となりマスターズ陸上時代に２回、
福士選手と同じような状態に陥ったことがある。 実は なんと調子の良い時に
起こるものでもある。
当時 何度か出場したフルマラソン、２時間５０分あたりのタイムで走っている
頃（１キロ、４分ジャストのペース）の話しである。
目指すレースは 丹波篠山のフルマラソ‥‥月間走行距離５００キロ以上も走り
込み 体調も万全、２時間４０分あたりの好記録が出るだろうと自信を持っての
スタートだった。
妙に身体のキレもよく、走りが軽い‥‥ １キロペース、なんと３分５０秒！
「走り込みが かなり効いているな‥‥」 過去最高のキロペースで３０キロ近
くまで‥‥ 「このままのペースでゴールすれば、２時間４０分も切れるかもし
れない‥‥」
目標を上回るランではあったが、３５キロあたりから 突然太ももとふくらはぎ
に強烈な違和感‥‥ 上半身は全く問題ないのに、下半身が自分の身体ではなく
なったようにいう事をきかない‥‥ 前半のハイペースで筋肉疲労を作ってい
たのだ。 ‥‥ 完全なペ−スダウン。
そして４０キロを過ぎたあたりから ついに両足のケイレンが‥‥ 何度か立ち止
まったが、苦しみとの勝負。 やめるか‥‥ 走るか‥‥ 天使と悪魔の会話が聴
こえてくるような‥‥
両足は曲らず棒のようで感覚がなくなり、地面につっかかって バランスがとれ
なくなりヨロヨロ、転びそうになる。今日の福士選手と全く同じ状態‥‥。
ナンバーカードをとめているピンをはずして、動かない太ももに何度も突き刺
し 刺激をあたえながら、歯をくいしばり、引きずるような感覚で必至にゴール
イン。
タイムは、サブスリーにも至らず‥‥ ３時間０８分。
フルマラソンって深い世界だ。心と肉体が別々に別れて現れてくるような‥‥
それぞれが別々に動きまわっているようなところがある。 調子が良いと、心の
制止を聞かず 勝手に身体が動いてしまう。 まるで競馬のような、馬と騎手の
関係みたい。 馬が走りたがっていても、状況、ペースや位置を考え、馬の走り
を操る騎手‥‥ そんな関係に似たところってある。
身体の調子が悪ければ最初から自重する念が働き、トータル的に無理のないレ
ース運び、エネルギー分配が行なわれるものだ。 驚くような記録・結果は
期待薄とはなるのだが。
「調子が良い時は、特に要注意だぞ！」と言い聞かせていた。私の大切で貴重
な経験値。
本日、福士選手の頑張る姿に‥‥ 感動、涙しながら、そんな頑張っていた懐
かしい自分を重ね観ていた私‥‥。
確かにいつも、福士選手の新記録や好成績を期待しながらの観戦応援。楽しみ
にしているのだが、今日は、それ以上の素晴らしい内容を 感じ観せてくれた、
ナイスなTV中継だった。彼女の不屈の姿が、明日へ向かう元気を与えてくれた。
このレース、リアルタイムで全て観れたことに感謝、とても嬉しくてね‥‥
そんじょそこらの教育番組よりも教え伝えるものは、とてつもなく深いものだ
ったと思いません？ とても大きなメッセージがありましたよね！
学校の授業で このレースを見せることができればいいのに‥‥
今の時代、なかなか伝わらない大切なものが 心に芽生えると思うのだがねぇ。
勝っても負けても、『福士加代子選手』は ホント素晴らしい。
彼女、この悔しさを必ずバネにして跳ね上がってくることは間違いない。
今回 こんなレース結果を与えられたこと‥‥ これはきっとマラソンの第一人
者にさせてもらえるための‥‥ もっともっと強くしてもらえる約束‥‥
喜びの扉を開けるチャイム、呼び鈴のようなものだったに違いない。
さらに、今迄以上に、彼女の応援をしなければと思う私でありました！
大きなメッセージでした！ 確かに受け取りましたよ！
『 彼女に元気をもらい、膝の痛みがあるものの、ロード１５キロ！』
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