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2008/01/23(水)
K氏の頑張る姿に‥‥
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K氏は雨降る中 腰を下ろし、第一声、大きな溜息とともに呟いた‥‥
「クア〜ッ、きっついですねぇ〜〜！！」
午後３時、２０キロランのスタートである。走り始める頃から冷たい雨が降り
だしてきた。 その雨を運んで来た風も強くなっている。
序盤はなかなかの平均ペース、K氏も会話ができる程に調子良さそうだが、往路
８キロあたり、足音が変わってきた。 少々ペースを落とし、声をかけながら
顔を覗けば かなり赤らんできている。
１０キロ地点、折り返すと とても強い向い風だ。いぜん雨も降っている。
路肩の水たまりも もう気にならない‥‥ バシャバシャ！ 通る車のしぶきも
もはや関係ない。
痩せてる私、何が辛いって、向い風には弱い。 風向き、復路は全て強い向い風！
昨日もそうだったが、太もも、膝がダルい‥‥ やはり体調が戻っていない。
しかし、慣れないK氏を引っ張り 自信を持ってもらうための役目でもある。
頑張らなければ‥‥ 私も全力集中だ。
淀江まで帰ってきた‥‥ あと７キロ。 K氏が少し離れだした‥‥。
身体が馴染んできた私（ランニングハイ）、少々ペースが上がっていたようだ。
かなりきつそうなK氏だが‥‥ この風、天候の中で、懸命に頑張っている。
実に たいしたものである。感動さえ覚える。
日吉津ジャスコあたり‥‥ あと４キロ。
「無理はしないでよ！ いけるペースでいいから！」 何度も声をかける。
大きな声を返す彼だが‥‥ ギリギリのところで走っているのだろう。
日野川土手から福生中学校‥‥ 強風のなかのラスト１．５キロ。
「さあ〜 帰ってきたぞ〜！ ガンバ〜！」 私も大声をかける！
自宅前の信号を曲れば１００mでゴールだ！ 歯をくいしばり走っている彼、
ついに ２０キロを走り通した。 マジ、見事なランであった。
この距離って簡単に走れるものではない‥‥ ましてや彼は、この距離２回目。
きっと不安もあったことだろうし‥‥
汗と雨で全身ビショビショになった身体のままで 少しの間 話をしたが‥‥
何度も立ち止まり、歩こうかと思ったと言う。
確かにこの天候、状況は過酷だった‥‥ 本日このランは３０キロちかい価値の
あるものだったと思う。
しかし、彼の精神力は素晴らしい！ 日頃、色々と顔を合わせて話をしてはいた
が、ここまでの強靱さを持っている男、後輩だったとは‥‥驚ろかされた。
「有言実行」「自分の壁に向かう意志、チャレンジ」、苦しみながらも、歯を
くいしばりながらも、人と心を融合させる真の柔軟さ‥‥ K氏は持っている。
素晴らしい前向きな真心を備えている。
今日の私、正直、各所が痛むランだったけど、彼のおかげで頑張り通すことが
できた。自分に立ち向かい頑張る彼の姿、しっかりと観じ見えた。
逆に私が大きな力を与えてもらいましたよ。感謝です！
これから より素直に心楽しめる良き仲間になることだろう。
速い、遅い、完走が真の狙いじゃない‥‥ 大切なのは心鍛える努力の過程だね。
動きもせず、偉そうに見下し、さも分かったように語るだけのエエカッコ男に
ならないよう、これからも お互い行動力と挑戦を忘れず頑張っていこうね！
「K氏」、ホント、お疲れさんでしたね。
『 雨風なかの、ロード２０キロ！』
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