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2007/12/18(火)
心で観る絵
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今年の個展・本展、8日間終了、無事に勤め上げました。
たかが山陰‥‥ たかが米子‥‥ たかが米子の片隅の場所‥‥ 誰も気付かないような、どうってことない、世の中の流れには必要もないよ うな、そんなあっても なくてもかまわないような8日間。 本日、ポツンと受付席に座り 来場者の姿を力なく見ながら、そんなことを 何度も考えていた。 「こんなチッポケで吹けば飛ぶようなmyイベントが 一体何になるんだろう か?」 人間、私というものの小ささを更に観じ受けていた期間でもあった。
こんなにも頑張っているのに、こんなにも正直に努めているのに、世の中の ホコリ程の認識ももたれないような時代の中に無我夢中でもがいている。 何も無い、何も見えない、真っ白な部屋の中に閉じ込められているような‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
本日最終日、午後‥‥‥ 歳の頃なら30過ぎだろうか、スラっと背の高い女性がひとり入って来られ た。 ボンヤリと考え事をしていたので最初は気にとめてなかったが、長い時間い らっしゃることに ふと気付く。 じっくり、ゆっくり、絵を観てらっしゃる後ろ姿を眺めていたが‥‥
‥‥‥ ? ‥‥ ハンカチ? ‥‥ 泣いてらっしゃる。
しばらくして 落ち着かれたようだ。 受け付け、私の前を通られた際に一言、 小さな声を贈った。 「 ‥‥ 頑張りましょうね‥‥。」 照れながらも爽やかな微笑みをつくられた。私の絵の中の言葉に心動かされ たとのこと‥‥ 自身の心にはまる思いを静かに語られた、小学校の先生。
午後遅くなってから入って来られた奥様。 仏像、仏画が大好きとおっしゃる。 少し前、小さな仏像にひかれ 2体購入されたという。 夕方6時半過ぎに仕事が終わるらしく、その後持って来て見せて頂けるとの こと。 会場の片づけを全て終え、1時間少々待っていた。
素晴らしい「千手観音」「 愛染明王」を見せて頂きながら いつしか目を 輝かせ熱く語り合っていた2人。まるで以前から知り合いの友人のように。
そういえば、そんな2人のように、例年以上に色々な人々と腰を据えて心を 話し合うことができた。
今回の個展は『 心で観る絵 』‥‥ 目立ちもしないかすかなイベントとして 流れ過ぎていったが‥‥ 私にとっては、とても大きな心養われる時だったの かもしれない。 まだまだ小さな私だ。 だが懲りずに、しっかり前を向いて走り続けよう!
『 本日も休み。明日から鍛え直しだ!』
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