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2006/08/15(火)
送り盆の心
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お盆ということで、あちらこちらで、儀式にのっとり勤行をあげることもしな
ければならない私だった。
深い「仏行」を学び行なってる頃、この世界に入らないかと薦められたことも
あるのだが、あえて今の状況を選び歩んできた。その頃からだろう、私は少し
変わってきたと実感している。
暑い日射しのなか、父親の墓に立ち、経を唱え、酒を注ぎ、言葉を投げかける。
『私は与えて頂いたこの人生を最後迄、しっかり楽しんでみようと決めて生き
てきた。これからも そう生きていく。
来世にたどり着いた時には まじめにやりますから、それまでは私らしく生きさ
せて。』と告げた。
寺から出ようとすると、墓参りに来た中学時代の同級生夫婦に出会った。
「すやまはいつも楽しく、勢いよく生きてるよなぁ、ホント羨ましいよ。
ヤッホー頑張ってるな！ でも前のように もう少しはみ出しの楽しさが欲しい
よななんて、皆で話しているんだが‥‥ 以前 おまえがやっていた『するぶの
旅（９８市町村それぞれ、雑誌の るるぶにも載っていない穴場、優れものを
探し出す珍道中の旅）』、あれは独特の勢いがあったよな！見る側を楽しませ
てくれたよな！ 元気をくれるよなって、家族達も とても楽しみにして見てた
んだよ！
なあ、あの『するぶの旅』みたいに、元気や、笑い、感動を与えてくれて、心
から楽しませてくれるようなヤツをやってくれよ！
すやまが頑張ってる勢いってな、俺達にとって、とてもいい刺激になっている
んだからよ。」
誠に有り難い、頭の下がる言葉だった。瞬時、父親の墓を振り返り微笑んだ私。
『するぶの旅』か‥‥ 用事を済ませた夜、かつて史ちゃんが編集してくれた
宝もの、『するぶの旅・全編集』テープを引っ張り出し、最初から見てみた。
勢い‥‥ 楽しさ‥‥か。確かにしっかりと楽しみながら、笑い動き生きている
「すやまとしお」が映っている。
他の誰かを真似て生きなくていい。私らしく いい感じで生きれば それでいい
のだ、来世にたどり着くまでは。
今日は良き偶然にも遭遇したことで、なかなか送り盆にピッタリの内容となっ
たではないか。
感謝、敬いを忘れないよう、今後も自分らしく楽しく生きていこうと思った日。
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