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2006/05/08(月)
心の中のエレベーター
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番組取材のための衣装を買いに出かけた。 ちょっと雰囲気を変えてと、
久しぶりにスポーツショップ「●ル●ン」へ。
あれこれスポーツウエアーを選びまわり店内を巡っていると、幼稚園児くらいの
男の子を連れた 若いお母さん‥‥ 何度かすれ違う。
男の子は疲れているのだろう、半泣き状態で少々ぐずり気味。お母さんの口調は
だんだん荒くなってゆく。
そして、「早く歩きなさいっ！」 と強い口調とともに男の子の頭を平手打ち。
声をあげて泣く男の子‥‥ お母さん、バツが悪いのか、より興奮し、抜ける程に
男の子の手を引っ張りながら、「うるさいっ！泣くなっ！」と、怒り声を浴びせる。
もう少し子供の気持ちを察してほしい。子供は早く歩けない‥‥ 叩かれれば
泣くのはあたりまえ‥‥
他の場所でもよく見かける‥‥ 素敵な服を着てレストラン。ポロポロと おかずを
こぼしながらも懸命に食べている幼児に向かって、「こぼさないで食べなさいっ！
服が汚れるでしょう！ ったく〜 、早く食べなさいっ！何故早く食べれないのっ！」
‥‥ 子供は早く食べれない。服を気遣ってまで食べれないし、急げない。
デパートでも、公園でも‥‥ 子供の尺度で考え見れず、自分の尺度にかなわなければ
直ぐさま腹を立ててる親をよく見かける。
しつけという義を諭すことは 親の大切な責任ではあるが、明らかに それとは
かけ離れた、わずらわしさや面倒臭さを解消したいだけの自己欲求解消。
叱られている その男の子は、お母さんにだっこをせがんで泣き続けている‥‥
疲れて眠たいのだろう‥‥ お母さんは、「知らないっ！ここに独りでいなさいっ！」と
捨てセリフを残し 子供のそばを離れてゆく。泣きじゃくり追っかけてゆく男の子。
こういう光景に出くわすと いつも胸が締め付けられ、苦しくなる‥‥‥
最近 テレビや新聞で、親が子供に対して とんでもない危害を与えるニュースを
よく見る。そんな事件、事故が多く起こっている。
大人、子供、様々な人、それぞれ人と向かい合う時には それぞれ その人に合った
思いやりの同じ目線の高さも必要‥‥ 昇っていったり 降りていったりと、その人の
尺度に合わせ考えること、とても大切だと思っている私だ。
誰の心の中にもあるエレベーターを 上手く使えない、動かせない‥‥ 親子ほどの濃い
間柄であっても、利己主義的な思いを先走らせる親が増えているのではないだろうか。
‥‥ なんて 考えていた、切なく空しい時間だった。 祈幸。
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