すやまとしおのスマイリーでいこうっ !!
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2006/10/07(土) 『 THE BIRDMAN .5 』 感動巨編、必至!!
結局、喋る不思議な鳥、「オシト」と名のるセキセイインコは、やすおの店に
留まり住むこととなったのである。

「‥‥ んん〜? 原ちゃん、やっぱりブレーキまわりをきちんと修理しておい
た方がいいと思うけどな。安全が一番だからね。」
「オ〜ッス!、ひでかず!なんか最近病んでないか? 仕事、大変なのも分かる
けど‥‥ 寝なきゃ駄目だぞ!あっ そうそう、風呂は嫌がらずにちゃんと入れ
よ! 散髪もしろよ!」
「はい、もしもし〜‥‥ あっ、津田先生? いやぁ〜 先日はどうも。 そうなん
ですよ、デスクトップパソコンのいいのを見つけましてねぇ‥‥ 世の中、進歩
が早いですよねぇ、何と100ギガものですよぉ! 色々と店で有効利用できる
と思いまして、思案の最中‥‥ そう、そうなんですよねぇ〜。」

『おい、おい、やすお‥‥ 今、事務の人間がいないから喋ってもいいか?
しかし アンタも忙しくて大変だな‥‥ 感心するよ。長生きはできねぇタイプ
だな。』
「余計なお世話だ‥‥ 人は死ぬために生まれてもきてるんだから、そうであ
るなら それでいいさ。じゃ 何か?オシト、お前に命乞いをすれば、寿命を伸
ばしてくれるとでも言うのか?」
『ああ、できるね! 簡単なことさ! オイラの心意気を天上界の神、キアチ・
活王様に 心から願い申し立てれば、可能だ。』
「‥‥ 何かウソ臭いんだよなぁ‥‥ おまえ。 ところで オシト、お前は今、
何歳になるんだっけ?」
『オイラか? 童子になったばかりで、まだまだ ひよっ子。天上界に入ってか
ら、歳をとるのは訳あって 早く進むものだが‥‥ 確か、今年の暮れあたりで、
9986歳になるかな。』「‥‥ きゅ、きゅうせん‥‥きゅうひゃくぅ‥‥?
おい、バカにしてないかぁ? 言ったモン勝ちかぁ〜!?」
『イヤ、嘘ではない。いいか、この星の誕生を考えれば分かるだろう‥‥
我々 童子、ひよっ子は、心が動きやすくて感じ得やすい波動を出してくる人間
を相手にしながら務めてきたから まだいいが、八百万(やおよろず)の御神
方々は、この星を創始され、大自然の万物の「生」の営みの「形法」を決め定
められ、守り育てるを、続けてこられた。』
「‥‥‥‥‥‥‥。」
『格好は、こんな鳥の姿をしているんだが、オイラ、元々の本当の姿は‥‥
原始石器末期の時代に「生」を与えて頂いていた男、オシトと名のる人間だっ
たんだ。』
「‥‥‥‥ そうなのか‥‥」
『心の汚く病んだ 極悪非道な生き方に明け暮れていた、とんでもない人間だっ
たさ‥‥‥。
あれは53才の時だったかな‥‥? 重い病いに陥り、自分の弱さ、汚さ‥‥
深い反省、懺悔の念に苛まれていたある日、天空の彼方から ゆっくりと輝きな
がら、多くの童子を従えられた、御神<キアチ・活王>様が降りて来られた‥‥
そして 有り難い言葉を頂戴したんだ。

  *** やっと清浄の心を得られることができましたね。長き間の、修養、
お務め、御苦労様でした。次に及ぶための進化をしっかりと果されました。
  さあ、心の真なる聖地、西方彼岸へ、共にまいり、更に喜びを努めましょ
うぞ。****

『驚いたね‥‥ その言葉ひとつで‥‥ 救われたね。「生」なる根本の意味を
受け取る事ができた‥‥。  御神の配慮で、人間、様々な生の道に送り付かさ
れるのだが、決して「生」の上下、内容ではない。その立場の領域で、どう心
を得ることができるのかを 観ておられる。
オイラは その言葉を頂戴した瞬間、深い深い慈悲、慈愛を感じながらボロボロ
と涙を零していたものさ。 そりゃ嬉しかったさ! だってさ、御神を感じ観る
ことができたんだぜっ! 53年の短い命だったが、最後の最後、その日初めて
人間の素晴らしさを感じつつ、人というものを惜しみつつ、素直な心で 逝った
ものさ‥‥‥』
「 ‥‥‥‥‥‥‥ オシト‥‥。」
『おっと、いけねぇ‥‥ 何か暗くなってしまったよな‥‥』
「全くそうだよな‥‥ オシト。 人間って、素晴らしいものなんだよなぁ‥‥
お前が 私の元に降りてきた意味が、今、何となく分ってきたよ‥‥。」
『 ‥‥そうか。 やすお、それなら もう1つ 正直に言っておくから‥‥
実はオイラの この神力の羽根を治し戻すのは、お前しかいなんだよ。どれだけ
の時間がかかるのかは分からないが‥‥ やすおに与えられた役割とも言えるん
だ。
「 なあ‥‥‥ 俺って、キアチの神さんに遭うのが近いということなのか?」
『 ‥‥ それだけは今、言うことはできないんだ。勘弁してくれ。
だがね‥‥ この羽根が治癒してきた時には やすおに、望むもの、どんなもの
でもいい、3つのものが与えられることになる。』
「望むものが何でも‥‥? 3つ‥‥?」
『そう、3つだ。 でもな、やすおの心が 真に向かって働かなければ、羽根は
いつまで経っても 癒されないんだ。』 
「そうか‥‥ 3つか‥‥ 例えば‥‥ パソコンでもいいんだな? プリンター
も付けちゃってさ。 ‥‥ 2つ目は‥‥ 腹を引っ込めるか、汗もを治すかだ
なぁ‥‥ あと1つかぁ‥‥‥」 
『‥‥‥‥ まいったね、こりゃ‥‥。  んん‥‥? おわわっ、おおっ、
おい! やすおッ! 事務の女性が帰って来たぞっ! おい、こらっ‥‥‥』

「ハ〜イ ただいま!雨に濡れちゃって大変〜。ん?‥‥ どうしたの、社長?
何イヤらしい顔してニヤけてんのぉ〜?
アッラァ〜‥‥ 何よぉ〜 ちょっとぉ〜‥‥! もぉ〜 ヤダァ〜 この鳥〜‥‥
私のデスクに いっぱいウンチしてるぅしぃ〜〜! 信じらんなぁ〜〜い!!
 ‥‥ あったぁまにくるぅ〜っ! オラッ!焼き鳥にしちゃうぞぉお〜〜!
   ‥‥ ったくぅ〜〜!!」
『 ‥‥‥‥‥‥‥ チュッ チュン‥‥‥。』

   THE BIRDMAN、次回は『 人として、鳥として、編』 乞う御期待!


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