すやまとしおのスマイリーでいこうっ !!
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2006/10/06(金) 『 THE BIRDMAN .4 』 まだ 講談社から誘いはない!
『信じてもらえないだろうが、決して嘘は言わない。実はオイラは、天上界の
神所に仕え、御用を受け、整えるために 使い走る役目を与えらている側近師、
「救神童子」なんだ。
八百万(やおよろず)の神と言うだろう‥‥ あんたら人間が想像する以上に、
たくさんの神様がいるんだ。 その中、オイラが仕える神様の御名は、<キアチ
・活王 >様と言いい、偉大な御方なんだ。
キアチ様は、人の心を促す神様の一人‥‥ 人は微妙に違う とても多くの感情
を持っているんだが、大きくまとめりゃ、「喜怒哀楽」になる‥‥ その中の
「哀」の部分を司り、癒しへと向かわせ、この世で人が悟りゆく思いに気付き
を恵み与えられる重要な御方なんだぜ。
ホラ、日頃人間は、苦しみや、辛さに襲われた時、自分と戦わなきゃいけない
だろう? 自分を見つめ直すだろう? 実はさ、ここだけの話し、その時なんだ。
キアチ様の御心が降り注ぎ、降臨している時なんだよね。
でも人間って、悲しいというか、幼な過ぎるというか、気付かないんだよな。
心っていうものは 全て自分のもの、自分の思う通りになるものと思い込んで、
タカをくくってしまうから始末におえない。同じ過ちをくり返してしまうのは
そのためさ。 真の悲しさが何処にあるのか分っちゃいない。  
 ‥‥ ねえ、やすおって言ったっけ? あんた、ちゃんと聞いてるぅ?
キアチ様を ちゃんと感じられる者と、感じられない者がいるんだ。感じられ
ない者は、まだまだ心修めが必要と、難を贈られ、そっと放っておかれる‥‥
いわゆる、修行を積まされているという訳だよ。』
「  ‥‥ そうか、なるほどね‥‥  それじゃあ、感じられ、心が清らかに
なってきた人間ってのは どうなるんだ‥‥?」最近出っ張り気味の腹をさすり
ながら、やすおは尋ねた。
『おい、腹、大丈夫かい?痛むのかい? ‥‥ そんな人間は、だいたい想像が
つくだろう? キアチ様が観えるようになってくるんだ‥‥
もっと健やかに悟り昇っていけるよう、天上界へ導いて頂けるよう、より高い
彼岸の地に向かって行けるようにさ、教えを感じさせるのが、我々、救神童子
の役目ってもんなのさ。 だから、この世界全ての人間の心を感じ受けて飛び回
らなきゃいけないんだよ。
こんな話し、一度に語っても理解できないだろうがね‥‥
まっ、時間はたっぷりあるはず、おいおいに説明していくから‥‥。』
得意げに語りながら、セキセイインコ「オシト」は 痛んだ羽根の毛づくろいを
始めた。
「オシム‥‥ 監督‥‥ じゃない‥‥」 『オ・シ・トだっ!』
「ちょっと聞いてもいいかな‥‥ そんなに凄いことができる羽根、その大切な
羽根、痛んだ羽根が治るにはどのくらいかかるんだい? ん‥‥‥‥ お、おい、
オシム‥‥ 泣いてんのかァ‥‥?」
『 オシトだっつ〜の‥‥ その言葉、涙が滲み出てくるね‥‥ 実は この羽根は、
キアチ様の神力の源、妙法力で一本一本できているんだが‥‥ 訳あって、その
神々しい力が効かなくなってしまったんだ‥‥
「それで飛べなくなったのか? 普通の鳥になりつつあるというのか?」 
『実は‥‥ が多いんだが、実はオイラ、キアチ様に逆らい事をしてしまってさ
、人間と同じ形‥‥ 人の間の修養の場である この世に追い出されちまったん
だ‥‥ 一から、この世での進化の過程を積まなければ、神力、妙法力を頂戴
できない、天上界に戻してもらえない、神の側近「救神童子」に還れないって
ことなんだ‥‥‥‥ 
まあ それはそれとして、でも‥‥ あんた、見直したよ‥‥ なかなか鋭い女性
だな‥‥』 「ハア〜!? 俺は男だよっ!」
『はれっ? だって‥‥ さっき、その腹、さすって痛がってたでしょ‥‥?
妊娠さんじゃあ‥‥?』
「悪かったな!これは出っ腹〜〜っ! オシム、おまえの修行は長引きそうだな
!」 『オ、オシム‥‥って、 あんた、わざと言ってるだろう! ‥‥ でも、
あんたとは いいコンビになれそうだな!』
 「何だかな〜。 何なんだ、コンビってよ、一体‥‥」
 
「ねぇ〜! 何ぃしてんのォーー、ったくぅ〜! もう〜、食事〜〜って言って
るでしょう〜!? 日清焼そばって、時間が経つと固まって、脳ミソみたいに
なるって いつも言ってるでしょうがァ〜っ!!」
事務所の中からは、相変わらずヒステリッカルメントな声が響いている‥‥
そんな平和を感じさせる、秋晴れの午後であったのだが‥‥
セキセイインコ「オシト」は、もうひとつの驚くべきことを、やすおに告げな
くてはならないのだ‥‥

   好評、THE BIRDMAN、次回『捧げられる望み編』に続く。


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