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2006/10/25(水)
『 THE BIRDMAN .22 』 今日は鼻炎薬で参った!
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◎◎◎◎ 人というものは、我より大きい 威圧のある者に相対すると、綺麗事 を並び立てて、媚び売り、臆し、自分の正の意心までも 隠してしまう。 逆に、 人に無い宝を得ようものなら 悪調子にのり、他の者の心など おかまいなし。 土足で心の中に入っていくような、 見栄、豪欲にかられ 乱心を起こす、始末 の悪いものじゃ。 真の心を観せてもらうために 試しを入れてはみたが、やすおという人物、誠に 見上げた男。 我々の前でも、我々の甘い言葉を聞いても、ましてや 大きな神力を与えられる というのに、自分の心を無くすどころか、更に己を磨き努めようと 固く意を 決しておる‥‥「真純の心」を 既に持ち備えておる。 キアチ、コモト、そして オシトよ、この男なら間違いはない。後継の者に ふさ わしい。 その時を迎えた際には、この界に昇らせて来るがよい。 ◎◎◎◎
『 はっ!承知致しました‥‥ 必ずっ! お約束致します。 その日迄、お変わ りなきよう‥‥ 大神王様。』
「{‥‥‥‥ 今の、もしかして、コチマ大神王様‥‥ ? 再び‥‥ 何故?}」 『勿論、心は読んでおられるが、お前の言葉に 真があるかどうか、偽りなき ものかどうか、身を潜め、お試しを入れられたのだ。 』 「{そうか‥‥ でも、裏も表も無い‥‥ 話したように、未来よりも、与えら れた今を、自分を、懸命に生きることなんだよな。 だから‥‥ 特別な力なん ていらないんだよ。}」 『{やすお‥‥ 先程から、特別な力と言ってるけど、お前にとって 特別じゃな いってこと、分っていないようだな。}』 「{ ‥‥‥‥‥ ん?}」 『{今、こうして 心で会話してるよな‥‥ さっきから 心で聞いてる これっ て、全て お前の力なんだぞ! オイラは 力なんて一切使っていないんだ!}』 「{ ‥‥‥ そ、そんなバカな‥‥ }」 『{じゃあさ、集中して 心で何かを観てみなよ!?}』 「{ ‥‥ 集中して? ‥‥‥‥‥‥‥‥ ん? 焼肉に行く‥‥? そして‥‥‥ 県外の、ノリカさん‥‥? ミジュ‥‥? 連休を利用して遊びに 来る‥‥!? どういう事だ‥‥? 何故だ‥‥ 何故 観える? 聴こえる?}」 『{お前には既に、<鳥人>と言える、役の小角のような力が備わっているん だよ。 力を使おうが、使うまいが、それは お前次第だよ‥‥。 共に、より学び、真純に生きていこう!}』 ‥‥‥‥‥ 不思議を理解できぬまま‥‥ 我に戻った、やすお。
「ねえ、やすおさんってばぁ〜 さっきから一点を見つめて 何ボ〜ッとしてん のぉ〜〜! 私の言ってること、ちゃんと聞いてた〜っ!?」 「あっ、御免、御免‥‥ 何だったっけ‥‥?」 「もう〜っ‥‥ 今夜、すやまさんも誘って 焼肉食べに行くって決めてたでし ょ、何時がいいのっ!? あっ、それと、兵庫の”のりか”さんから電話が あってね‥‥ 今度の連休、遊びに来るってよっ!」 「{ ‥‥‥ さっき、頭に浮かび観えたことと同じだ‥‥ マジ‥‥ ? }」 『{ ‥‥ だから、言ったろう? 望めば 何でも観聴き出来るのさぁ‥‥ あっ、ちなみに、今 この会話を成り立たせているのは、オイラの力だがね‥‥。 さあ、頑張ろうなっ! やすおっ!!}』
その後、時は静かに過ぎていった‥‥‥‥‥ オシトと 一心同体となった やすおは、変わりなく、さりげなく見える 暮らし ではあったが、笑顔を失わず、周りの人々を より大切に思い、懸命に癒し尽す ことに努めた。「喜・楽なる真」を片時も忘れることなく、心捧げる 大いな る 悟日を過したのだ‥‥‥‥‥。
THE BIRDMAN、次回は いよいよ 完結・最終回、『 時の始まり! 』。
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