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2006/12/15(金)
水害
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ストーブも無事に働き部屋も暖かく良く眠れるようになった。
その日は今年ニセコ初滑りの日だった。はやる気持ちを抑えるためにいつもより遅めの起床。8時30分に起きた。寝ぼけていたので利かん坊のストーブの前で少しストレッチをしていた。もよおしてきたのでトイレに通うじる廊下にでた。
ザーザーザザザーぴちゃぴちゃ 何か音がする。
オレはまだ寝ぼけている。音が何かまったく気にしていない。ためらい無くトイレのドアをあけた。
顔に冷たいものが飛んできた。続いて上半身にも何かが飛んできた。そして噴水があった。足下にドパーっと流れてくる水。北海道の水は冷たい。寝ぼけていたオレも心拍数が跳ね上がり完全に目が覚めた。
とっさに噴水のでどころを手で塞ぐ。その行動は完全に裏目にでてオレは全身に冷たい水をかぶることに。冷たい水のカーテンは何者をも寄せつけない。オレは向かいの家の大家を呼びにいった。
ちょうど朝飯時だったのか大家の家ではゆっくりとした時間が流れていた。全身ビショ濡れのオレを見て大家は悟った。一緒にオレの部屋へ。自慢するかのようにその惨劇をみせた。トイレから玄関まできれいな小川ができあがっていた。大家の目も丸くなる。オレはなぜか笑いがこみあげてきた。
すぐに水道会社の人がきてくれた。きちんとカッパを身にまとっている。流石だ。しかし水は止まらない。大元の栓を閉めないと水は止まらないと言う。 その栓は2メートルの雪の中だ。 朝から雪を掘り返す作業になった。その間も噴水は止まらない。水道管が破裂しているわけではない。作業の途中何度もなぜこんなことになったのか聞くが大家も水道の人もわからないと言う。
結局1時間30分の作業の末、噴水は静かにとまった。冬の北海道、部屋に水。間違いなく災害だった。
滑りにいけるわけもなく絨毯を干し部屋を乾かす作業に一日かかった。
ことの原因。オレは知っている。前の日に大家が噴水の場所をいじっていたことを。
オレは何も言えなかった。
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