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2006/10/30(月)
勝負に負け試合に勝つ
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こんちは〜
突然だがオレのスノーボード歴は今年の冬で11年になる ちなみに短な人で相内さんなんかは18年やってる。すごいことだ。
この11年で何回転んだだろう。とりあえず山に滑りに行って転ばなかった経験はない。骨折も何回かしたし、体を痛めて治ったたらまた痛める。体が痛くない日はほとんどない。シーズンに入るとなおさらだ。
そんな体のなかで治らない箇所がある。それは腰だ。ここ2年治る気配すらない。 腰を痛めると体のキレがなくなり、滑りすらできず、歩けなくなったりもする。
実は二日前から満足に歩けてない。今オレはイライラのピークでキレ気味だ。 あまりの痛さに何もやる気がせん。怒りと増悪だけが増してくる。
もともと温和な性格のオレもこの痛さには、人に八つ当たりせずにはいられない。
先ほどレンタルビデオ屋に行ったところレジに5人並んでいた。普段のオレならそこに20人いようと30人いようと辛抱強く待っていられるが、今日のオレは違う。 1秒でも早く家に帰りベッドでゆっくりと腰をやすめてDVDを鑑賞したいのに、5人もいる。
立ってるだけでも激痛が走る。むしろじっとしてる方が痛いのだ。額に冷や汗がにじむ。オレは痛みを紛らわすため少し店内を歩いた。2、3分歩きレジ待ちの人数が減ってるのを期待し戻る。作戦は成功し人数は減っていたし少し痛みも和らいでいた。 ふと前の男をみる。男のかごの中にはDVDが15枚ほど入っていた。うち8割がAVだ。こいつはオレが店内を歩いてるすきに並んだ奴だ。オレの中で何かが弾けた。
断っておくがオレは腰が痛い。
オレが借りるDVDは一本、この男の15分の1の時間で精算がすむ。
男の肩をたたく。男が振り向く。 オレ『すみません代わって下さい』悲痛の訴え 男 『‥……』軽く無視 オレはそいつの前に一枚のDVDを見せ オレ『代われコラ』精一杯凄む こんどは完全に無視
オレは頭のなかでそいつをボコボコにしていた。
すると店員が気を利かしてオレを横のレジへ案内してくれた。同時に精算したが圧倒的にオレのほうが早い。軽い優越感に包まれながら店を出た。 オレは勝負に負けて試合に勝ったのだ。
オレは腰が痛いとき自分の小ささに気ずく。
写真はスノーボード歴18年の相内さん
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