ドイツの空の音楽日記
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2012/04/29(日) 価値観の違い?
急に初夏の気温になってます。天気がいいと、気分もだんだんポジティフに!

昨日はバレエ曲集『デビュタンテンバル』指揮者が急に振り方を変えたら、混乱が起こり、オケの半分ぐらい落ちてしまう、と言う珍しい出来事が一瞬ありました。こういうのを、青くならないで笑えてしまうのは、良くない意味でオケ慣れしてきたんですね。。。私も。。。

今朝、ジョラと、久しぶりに会う場所を決めるのに、
「今日、どこに何時にする?」と訊くと、ジョラは渋い顔でカッコつけながら
「君、知ってるか?最近、駅の近くに、良い。。。。。」と言葉を切ったので、
(良いレストランでも知ってるのか)と期待したら、
「良いマクドナルドがあるんだよ。そこにしよう。」
「良いマクドナルド〜?!」

それで、その、”良いマクドナルド”で奢ってくれました。。。
昨年は、私の誕生日のお祝いも、そう言えばマクドナルドでしてくれました。わざわざベルリンまで行ったのに。。。

2012/04/27(金) 飛ぶように過ぎる日々
朝、まだ寝てたら、切羽詰った声で「全然連絡がないからどうしたかと思った。」と、画家のボリッシュ夫妻から電話がありました。

ジョラの入院、それからデュオの演奏旅行が続いて、その合わせにもベルリンに行って、とやってたら、いつの間にか一ヶ月半があっと言う間でした。気持ち的にはゆったりしてたのですが。

今夜はプッチーニ『蝶々夫人』本番。その前に、練習をなんとか終えて、5日ぶりぐらいにジョギングしてきました。

パンパンに張ってた肩が楽になった感じ。

練習もだけど、ひょっとしたら、だんだん、適度な運動はそれ以上ぐらいに大事になってくるかも、です。

2012/04/24(火) 不思議な歌劇場
明日から朝晩フンパーディンク『ヘンゼルとグレーテル』の練習が始まります。これ、本来、ドイツではクリスマスシーズンにやるオペラです。

やはりクリスマス用のバレエ『くるみ割り人形』を、新年開けてからもやってましたが、ドイツ人の感覚としては、これって正月に鯉のぼりが出てたり、夏に雛人形を飾ってたりする感覚だと思います。。。

気がつくと、後2ヶ月少しでもう、夏休み!それまでに用意して置くべきビザとか税金申告とか、ついつい忘れてて後で慌てないようにしなくちゃ。。

2012/04/22(日) 現実逃避?
昨夜は今シーズン最終公演だという、『サンセット・ブルバード』の本番でした。これ、困るのが、真後ろにトランペットが来る事。。。耳栓なしでは吹けない!そして、耳栓してると、音が小さく聴こえるだけでなく、感覚までが、現実から遠のくところがあります。

昨夜は、割りと調子良かったはずだけど、最後の方、つい夢想状態になりそうになり、「おっと〜っ!!」と吹き忘れそうになった箇所があって、指揮者ににらまれました。。。

今、色々と思ってもなかった感動や展開があって、そして、思ってもなった良くない事も次々あって、落ち込んだり嬉し涙したり、ジェットコースターのような毎日です。

2012/04/20(金) ヴァーレンでのデュオリサイタル
昨夜はヴァーレンでのデュオリサイタル、二人して、もっと深く集中したかったと言う反省はありましたが、演奏中、お互いに合図しなくても意思が通じ合うこと、テンポ感、フレーズ感、その時のインスピレーションがより一致してる事で、デュオとしての進歩を感じました。何より、お客さんには感じた物がそのまま伝わった喜びがあり、全体に感じの凄くいい演奏会でした。

私が本当にやりたい曲は、ピアノが伴奏ではなく、対等な曲であり、自然体のままデュオに成り立つピアニストは本当に大切です。
人間的な問題なしで純粋に音楽に向かえるよう、音楽パートナーとしていい距離を保つ事。これも大切です。
ジョラも言ってるんですよね。『演奏家同士はあまり近付きすぎない事だ。』と。
『僕は本来は男同士の方が、その面がさっぱりしててやりやすい。』とも。

この面はさっぱりした男性を見習うべき。

今日帰ってきて、Mちゃんに電話させてもらって色々悩みを聞いて貰い、その優しさに涙でそうに嬉しかったです!
その後久々にジョラとお茶しました。「Mちゃんとは姉妹以上に分かり合う。凄い縁を感じてる。」と言うのを、凄く嬉しそうに聞いてくれ、「君の生徒だろ。」と覚えてました。「君の本当の妹の方は、伝統あるお寺を抱えてる、自分が築いた物への誇りがあるものな。」とこれも鋭い観察。人に興味がないようで、結構彼は見抜いてる。。。

下は湖の美しい、ヴァーレンの眺め

2012/04/18(水) スタイルの違い
前回のリサイタルから10日があっという間に過ぎ、もっと進歩したいと思ってる間に、もう4度目の本番!最近、時間の過ぎるのが早い〜!

オケではマスネー『ウェルテル』の練習が始まりました。
フランス物をドイツでやると、ふに落ちない事が良くありますが、それでも、フルートはフランス物レパートリーが多いので、よくやります。気付かないうちにドイツ色が濃くなってて、次の機会にまたフランスの空気に触れなおした方が良いだろうな、と思ってます。

下は、もう、久しく行ってない、パリのセーヌ河。目で見て感動する、あの街の感覚を、かなり忘れてます。ドイツは目で見るセンスはあまりない国。。。その代わり、人の精神力の強さ、考え方の大きさには感動してます。

2012/04/16(月) 運動不精
昨夜のオッフェンバッハ『ホフマン物語』は全体にとても良い感じで、歌手達も「気持ちがよかった!」と喜んでました。

この数日良い天気が続き、デブリ対策に無理ない程度にジョギングしてます。続かないと意味無いけれど、ジョラの入院中に自転車で往復一時間かけて通ってた時、あきらかに眠りの深さが違う!と実感してました。それと同時に、吹き方の偏りで染み付いてた右肩の痛みも和らいでました。

やはり、普段が運動不足すぎ!

今週は木曜に4回目のデュオ・リサイタルです。春だし、適度な運動もして良いコンディションにしなくちゃです。

2012/04/14(土) 救いの声
この2日ほど、ドイツでも日本でもの、急にあらゆる方向からやって来た非難にストレスと自己嫌悪で、一日中でもないですが、寝込んで、誰にも会う気がしてませんでした。

疲れきった心に救いのように響いたのは、理屈ではわからない、今一番会いたい女の子の声。
そして、その電話に対して話した内容は、自分でもそう考えてたわけでもない、
自分にとっても『なるほど』とその場で思った答えで、何者かが私の口を借りて答えた感じでした。

数年前には、私は理解できなくて、もう会うことはないだろうと思った人。
だけど、今、一番会いたいと思い、きっと、お互いの一番大切な、だけど少し行き詰って自分ではどうしようもない事を、私たちだけが理解しあえて、壁を乗り越えさせあえる、と感じてます。

2012/04/13(金) 逃げる事
前々からフェイスブックを通して、何度か『レッスンして欲しい。一回いくらか?』と言うある女の子からの尋ねがありましたが、『定期レッスンはしてない。』と逃げてました。

実際、オケと自分のコンサートの両立だけで、自分では精一杯。。今までもほとんどレッスンは断って来て、『独り者なのにそんなに時間ないのか?』と言われても、時間がないと言うよりエネルギーが行かない、と言う感じです。

ところが、ある知り合いと散歩がてら話してる時、『あなたにレッスンして欲しいと言ってる子が自分の隣に住んでる。』と聞かされただけでなく、その直後にその女の子にばったり会って、『彼女がそうだ。』と紹介されてしまい、逃げ切れなくなりました。

それで、今日レッスンしましたが、彼女は私に、自分がプロになれるかどうか、見極めて欲しい、と言う。。。
『今からじゃ、相当大変だとは言っとく。だけど、プロになりたいかどうか、はあなたが決める事で、私には”相当難しい”としか言えない。』実際、私は弟子を持った事がほとんどないし、どんな人がどう成長するか、何歳だと遅いのか、とか、自分との比較でしかわかりません。

彼女の場合、自分がプロになりたいのかどうか、自分でもわかってなかったので、「それは自分の心に訊いて、大変な苦労してもフルーティストになりたいのか、むしろ趣味で楽しく吹きたいのか、自分で決めてくれないとこちらはどうしてあげていいのかわからない。」と言うと、「よく考える。」と深刻な顔してました。

定期レッスンして欲しいとかなり粘ってましたが、
「私は人にレッスン出来る教育を受けてない。もう、かなり吹ける人に音楽的アドバイスは出来るけど、プロとしての第一歩を身につけさせる定期レッスンのノウハウは知らない。」と逃げ続け、悲しまれました。。。

自分の思いに正直に言動すると、色んな人をがっかりさせますね。
それでも、自分を抑えて周りに合わせようとした結果、一度は『命が危ない』と言われる病気にまでなったから、もう、この先は自分に正直に生きる、と決めています。

今は色んな事で、ストレスの真っ只中に居て、周りの皆に嫌われまくってる気がしてますが、きっといつかは良くなる、その為の浄化と思うことにして、なるべく前向きにいます。

2012/04/10(火) 好きなストレス
昨夜はオッフェンバッハ『ホフマン物語』本番でした。

そこで、休憩時間に、コンミスのバーバラが、
「敦子、水曜日、ソロで2曲何でもいいから、バーンホフミッションで吹いて来て。後で電話番号知らせるから、本番終わって家に帰ったら電話する。」と言って来てくれました。

と言うと、練習できる日は今日だけ。だけど、どの曲でもいいのなら、本当に今やりたい曲を出来る!

こういう演奏のストレスは好きなストレスで、かえって現実のゴタゴタを忘れられる。。。しかも、礼拝の一環での演奏で、こちらの礼拝は、一度演奏した時、アップテンポで次々何か起こる、楽しいイベントでしたから。

嬉しい依頼です!

4月絵日記の続き


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