ドイツの空の音楽日記
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2012/01/30(月) 遅い冬
2回目のコンサート、『蝶々夫人』『くるみ割り人形』と、楽しいプラグラムの本番が続き、今日は久しぶりの休日。

今朝、知り合いの画家、フランク・ボリッシュ氏の依頼で、肖像画のモデルをしてきました。元東ドイツのこの地方では、アジア人の顔って取り組んで見たい画材だったようで。。。あと2回ほど行って来ます。

顔には自信ないので、演奏頼まれる方が嬉しいですけどね。。。
その後、奥さんのヘルガ女史が「この夏の南部ギャラリーでの演奏やらないか。」と言ってくださり、ロスドイチャー氏の教会での春の演奏会の話も出て、そっちは楽しみです。

1月も終わりになって、やっと雪が降って積もりました。
遅い冬。。。春までが遅くなって欲しくないです。

2012/01/27(金) 無情か無ミスか
昨日の朝のゲネプロは只の最終練習ではなく、夜の本番に備えての録音も兼ねてました。事前に個人練習してても、録音となると椅子のきしみも気になって、体が堅くなる。。。まだ本当の音も出てない。。

で、夜の本番はキンボー・イシイ・エトー氏も録音を超えてのオーラでオーケストラを引っ張り、全音を楽しめる盛り上がりになりました。

だけど、「放送に使うのは、朝のミスなしの方中心ににしましょう。」という会話を聞いて、(夜のほうが断然良かったのにな。。)と思ってます。

この前、自分のCD録音でも、技師のほうはミスなしを選び、私はミスあっても、生きてる演奏になってるほうを選びたがったけれど、そりゃ、両方が揃ってるべきだけど。。。

全体に表面ばかり取り繕って、『魂からの叫び、喜び、』そういうものが無視されがちなこの世の中、もう、行くとこまで行って、また次は反対の運動が起こってきそうに思ってます。いや、希望してるだけかな?

2012/01/25(水) ドイツ異例の暖冬
天気は良くないのですが、今年は異例の暖冬!まだ雪もちゃんと降らないなんて。。。こんな暖かい冬、初めてです。

明日、あさってはシンフォニーコンサートで、主任のキンボー氏の指揮で、『展覧会の絵』の他にマリンバの安部圭子さんの『プリズム・ラプソディ』等など。。。安部さんの曲も風景画のような楽しい曲です。今夜のゲネプロ前の最終仕上げで、ぐっとクオリティが上がり、楽しいコンサートになりそうです。日本の曲が挙げられ、日本の優秀なソリストが紹介されることも名誉なこと。

オケあわせの前に、自分のコンサートの為のシューベルトとベートーベンをちら、とレッスンしてもらおうとしてましたが、あいにくすぐ練習場がふさがり、「ちゃんと練習場予約してから金曜にやり直そう」と言うことになりました。

凄く好きな曲でも、何度も演奏してると、ついつい慣れで演奏しがち、で、時間があるうちに一段高いレベルに自分を引き上げておきたい、と思ってます。良いアドバイス、厳しい忠告をくれる存在は年が行くほどに貴重です。

右はマグデブルグの歴史を抱えるクロスター・ウンザー・リーバー・フラウエンでの本番前の部分合わせにて。

2012/01/23(月) 雨続きのドイツ
一昨日は『蝶々夫人』の初日公演、昨日はロッシーニ『シンデレラ』の最終公演、どちらも拍手喝さいで盛り上がっていました。
今週はシンフォニーコンサートの週で、中心はムソルグスキーの『展覧会の絵』です。

この週末には、ある友人との重大な話合いもあり、こっちは友情を続ける為の課題、別の友人とは金銭的な揉め事で友情失う話し合い。。。

どっちも疲れたけれど、お金の事でもめるのは出来れば最後にしたい。。無駄な疲れだと思いました。

友情とか、愛とか、今までの時代に置き去りにされてるテーマだけれど、今後の時代にはお金よりずっと重要な気がしてます。
音楽も、最終的に残るのは、その曲に対する愛、ですね。。。

2012/01/18(水) そんなにひどかった?!
さっきまで、5時間みっちり『蝶々夫人』の舞台練習でした。
主任指揮者のキンボー氏が途中でぎっくり腰を起こし、アシスタントを務めていたパヴェル氏に交代。

明日がゲネプロで、土曜にこけら落としですが、それまでに回復されるのでしょうか。。。。。


私は年明けて早々、体調も精神状態も崩しかけてましたが、心の底では落ち着いてて、今のうち、体も心も悪い物外に出してしまって、春からの新しいプロジェクトに備えておこう、充電しておこう、と思えてます。

それで、今までのヴィデオ観て反省したり、イータイとCD発売の最後の電話やりとりしたり、逃げてはいけない事柄の真剣勝負のやりとりしたり。。。

ある友人に大切な事柄の、込み入ったメール(ドイツ語)を出し、自分でもよく書けたと思っていたら、
「君、日本語で書いてグーグル翻訳機で訳したんじゃないか?あちこち、よくわからない。言いたい事もわからない。」
と電話で言われてガックリと言うよりビックリ。
「そんなに私のドイツ語ひどかった?!」

そんな、翻訳機で訳した級にひどかったなんて。。。翻訳機で訳すと、わけのわからない、大笑い出来る文になるから、遊びでしか使ったことないんですよ。。。

普段、ちゃんとドイツ語で仕事できてるんですけどね。。。。。

2012/01/16(月) ああストレス。。。
今日は、マグデブルグが第二次世界大戦で大空襲にあって、街がほぼ壊滅した日を祈っての、好例のベートーベン『第9』本番です。

朝は『蝶々夫人』の舞台あわせでした。


演奏会の重なるストレスには強いのですが、人間的ストレスにはまだまだ弱い私。フルートグループのイザコザと親友との誤解で、ちょっとこのとこダメージ受けてました。思いがけない人に思いがけない凄い嫌味を言われて、かなりショックかも。。。


下は先日、画家のボリッシュ夫妻に画家達の集いをかねてのミニミニコンサートを企画していただいたときの写真です。
ボリッシュ婦人とロスドイチャー婦人とともに。

2012/01/12(木) 暖冬
この冬は暖かくて、まだ一度もちゃんと雪が降ってません。
前回の冬2回ほどはもう11月終わりには雪が積もり、なが〜い冬で道路が凍って大変だったこと思うと、不気味なほどです。

イータイからCDプロジェクトの事で電話があり、『ソロ曲のヴァージョン選びは遅くても2011年12月までに。』と言われてから、私は必死で間に合わせたのに、「僕まだやってない。時間がない。」と。。

もう、一月も半ばだからアウトじゃないですか?と思うのですが。。。

右は、まだ公にしていいのかわからないけれど、Genuinがデザインした今年春発売予定のCDカバーです。

2012/01/09(月) 雨続きです
このとこ公演はシュトラウス『コウモリ』チャイコフスキー『くるみ割り人形』とクリスマスと大晦日に人気だった作品が繰り返されてて、一瞬、今がいつなのだか忘れます。。。昨夜、『くるみ割り人形』やってる最中は、つい、まだクリスマスなのかと錯覚し、外に出たときについ「ああ、もうクリスマス市がない。」と言って同僚に笑われました。

週末には、1月終わりの大事な本番にむけて、画家のボリッシュ夫人が予行演習の『アトリエコンサート』を企画してくれ、そこでまた新たな画家の方々にも知り合いました。

彫刻家のロスドイチャー氏が、急なバイパス手術で入院し、私は急遽病院公演やってきたのですが、その話が画家仲間の間で喜ばれてて、なんだか嬉しかったです。

この先どうなるかわからないけど、数年前まで嫌で嫌で抜け出したかったこの街が、いつのまにか離れ難い故郷のように思えてるのは、年取ったのかな。。。

2012/01/08(日) 常識の違い?
先日、ある親友と軽い言い争いになりました。

その内容が、
「君はいつも、僕が奢ると言っても、払う時になると自分の財布を出してきて、”払おうか?”と言う。僕に奢られるのが嫌なら最初から言ってくれ!」
と、いつも心外に感じてたらしい。。。

だけど、日本の常識では、よく、そうしましょう、と書いてあったような。。。
「ごめん。そういうつもりじゃなかった。日本の常識のつもりだった。」
と言いましたが、知らずに相手のプライドを傷つけていたみたいです。

似たような、知らずのミスを、日本でも沢山やってると思います。

2012/01/04(水) 勇気
音楽家はこの時期、仕事が増えますが、今回はコンサート以外のことでも、やたらに充実した年末年始で、じっくり今年の抱負を考える余裕のないまま、毎日があわただしく過ぎてます。

オケは、昨日は朝晩バレエ曲、今日は朝晩プッチーニ『蝶々夫人』の合わせでした。『蝶々夫人』の、夫人が現れる場面は、プッチーニの曲の中でも最も好きな場面です。

プッチーニが、日本に対して純粋そのもの、穢れのない美を感じてたんだな、と思わせる曲想。


オケ内でも激動があり、今ほど、少し先に何が待ってるのかわからないことはなかったかも。。。特に、安定した職を得てからは。。。

だけど、一年少し前まで、『音楽やってるその瞬間以外はだんだん閉じていく、自分の人生』と感じてたのが、今は、無限の拡がりを感じてます。

今年の抱負は、『肝心な時に勇気を持てること。』が第一かも。

下の写真は、昨日のオケの練習合間、休憩時間にファゴットのベッカー氏と、ベッカー氏の携帯にてふざけて撮ったものです。

1月絵日記の続き


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