ドイツの空の音楽日記
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2011/09/27(火) 小さな喜び
朝、夜とバレエ「ドンキホーテ」の合わせで、その前に3時間ほど早朝練習もしてました。

オケ内で起こってる揉め事に自ら巻き込まれて、自分が信じる『正義感』を通してますが、昨日、ばったり歌劇場の社長に会ったら、「あなたの主張は主任指揮者にも伝えたからね。彼も、『ちゃんと気付いてますよ。』と言ってたよ。」と、思いがけない励ましをいただきました。

ヨーロッパでは、アジア女性など、一番下のカテゴリーに見られ勝ちなのですが、こうやって小さな形ででも認められるのは嬉しく、有難いです!

30日はヴィヴァルディ『フルート協奏曲』とバッハ『管弦楽組曲2番』の本番で、マルコ氏に「今回チェンバロなしだけど、大丈夫かな?」と訊かれ「どんな編成でも大丈夫です。」と言ったら安心されました。響きが減る分、祈りのパワーで補おう!と思ってます。

2011/09/24(土) バタバタの日々
ロッシーニ「シンデレラ」の本番でした。イタリア・オペラはやってて楽しくワクワクする曲が多くて、気分晴らしにもなります。

オケでは、バレエ音楽「ドンキホーテ」が、2本フルートだったのが3本に変わり、急に予定表に変更が来て、自分のコンサートの休みを必死で押さえたり、ちょっとバタバタしていました。

仕事以外でのトラブルにも巻き込まれてて、まあ、それは自分のドイツ語にも、人の心を掴む話し方を学ぶ事にもなってるので、結局は自分にプラスになってますが、どうも落ち着きません。

仕事が落ち着いたところで、CDプロジェクトのソロ曲のバージョン選びをしたいのですが。。。
何かそういう落ち着いた耳が持てないこの数日。。。

2011/09/21(水) あるべき時のタイミング
最近、この人にこれを話したい、とか、こうしたい、と思った時、偶然その本人が通りかかる、とか、ばったり会うと言う事が良くあります。

今あってる揉め事でも、今日も『・・氏にお願いしてみよう。』と想ったら、5分もたたないうちにその御本人にばったり会えて、なかなか取れないはずの約束がすんなし取れました。こういうタイミングの良い時は大抵上手くことが運ぶように思います。

金曜の14時、重要な話し合いになります。また、それまでに頭をまとめ、信頼できるドイツ人にアドバイスもらっておかなくちゃ。。。


オーケストラでは、今、ウェーバー『魔弾の射手』、ヤナーチェック『ジェヌファ』、『ドンキホーテ』を練習中です。
下は、見事な虹が出たので撮りましたが、写真だと美しさ半減です。。

2011/09/19(月) 有意義な仕事に。
ベルリンでの、録音技師・ノイマン女史とのCDヴァージョン選びはとても有意義でした。今日は朝9時過ぎから16時過ぎまで、イータイと3人で集中し切って、音響調整(どのマイクからの音をどの程度入れるか)もすると、諦めてた処もよくなったりして、やる気を取り戻しました。

こうやって、やり終わった録音と接してると、『もっと音質も向上させなきゃ。。』と、練習の仕方も考えさせられます。。。

今日やったのはデュオ曲の3曲。ソロ2曲に置いてはすべてのヴァージョンの録音をコピーしてもらってきたので、こもれる時にじっくり選びます。

すべての録音を聴ける事の方を望んでたので、これはいい方向に行きました。それに、ソロ曲も音の拾い方を変える事で、少し自分好みの音響傾向にして見られました。録音技師は綺麗に響く事を重視、私は表現力重視、で、意見は別れ、妥協点を見つけて、、でした。まあ、彼女の方がメディにあるべき音には長けてるので、我を張らない事にしました。

2011/09/17(土) 録音いろいろ
今朝はバレエ曲集の録音でした。目の前にマイクがあって、数時間録音に集中してると、結構神経疲れました。。。

プライベートでは、今週末はイータイとのCD仕上げでベルリンに行きます。イータイとはかなり意見がわかれそうで、これは録音技師の忠告を軸にうまくやらなくちゃ。

下の写真は、クラリネットのゲッツ氏が仕事中に「後で君に渡す物あるから。」そして、「君の協奏曲、新聞にいい批評が出てたよ。アップの写真があったよ!偶然見つけたんだ。」と持って来てくれました。うれしい親切!

2011/09/15(木) 揉まれて成長、かな。
オーケストラの中でもめてる事があり、今回は私も中に入って取り持ち役になってますが、精神的にすっきりした状態で話してるし、意外と自分が誰とでも感情抜きに、的確に話せる事に少し自信が出てきたみたい!

練習だけしてるのが気楽だけど、人間関係で揉まれるのもいい勉強ですね。

そして、ドイツ人って、裏表が少なくて、基本的に正直で、やはり隙だな〜と思います。だから、『そんなこと、日本人だったら言わないよ!』と思うこともズバズバ言って来たりしますが、変に気を使われてるより私には合ってるみたいです。

昨晩はロッシーニ『シンデレラ』のまとめの合わせ、今日はゲネプロです。

2011/09/12(月) ビエスドルフ城コンサート
ベルリンのビエスドルフ城での本番で、スザンネと週末ベルリンに行っていました。大きくはないけれど、音響の良い会場で、フルート・ヴァイオリンでも無理のないいい雰囲気が生まれました。

私は今ちょっと喉風邪ひいてて、本番、100パーセントではなかったのですが。。。演奏後に「うちでも」と、2つほどまた依頼が来たので、喜ばれたのだと思います。。。

その後、私はイータイ夫妻のうちに泊めていただき、イータイはあまり家に居なかったのですが、奥さんのエスタと、随分色々いいお話ができました。私は火曜に大事な話し合いを控えてて、ドイツ語で何をどう話すのか、こうやってドイツ人の誰かと相談できるととても助かります。

ベルリンからの帰りはスザンネにも話し合いのアドバイスをもらい、この数日、コントラバスのシュミット君も、少しづつ私のドイツ語を直してくれてました。

ドイツ人の、こういう親切さがありがたい。。。しみじみそう思ってます。下は、演奏会のあったベルリン・ビエスドルフ城

2011/09/09(金) 光を感じる方向
明日ベルリン・ビエルスドルフ城にてでスザンネとのデュオがあり、あさって戻ってきます。

スザンネが、「天気がよければ次の日、ポツダムの湖を散歩しよう!」と言ってくれ、いい気晴らしになりそうです。

この数日、バンベルグとニュルンベルグの首席チェロを務め、今は教育者として素晴らしい弟子を出してる、ライナー・ファウペル夫妻と電話ですっかり親しくさせて頂いてます。

「初めてあった気がしなかった。いきなり安心して心を開けた。」
と、お互い、出逢えた事を喜び合ってる、思いがけない家族的友情の始まりです。

今回お会いしてゆっくりお話した時に、ジョラから感じてた凄く清い光のような印象が、(音楽でも人格にも)彼らから来てたんだな、とわかりました。(育ての親だから)そして、合わせをしてた時に『なんて音楽的に厳しい素晴らしい教育受けたんだろう!』と思ってました。恵まれてたんですね。。。

それで、「私も一度是非レッスンして欲しい」とお願いしています。「この週末にいらっしゃい。」と言って頂けたのに、今回は残念!

なんだかまぶしいような高貴な物に包まれてるような御夫婦で、彼らから学びたい事は音楽のみじゃありません。大切にしたい出遭いです。

2011/09/07(水) ごめんね。ここまで、です。
チェロのクリストフから連絡があって、
「ジョラはあれだけ世界レベルの演奏で圧倒したのに、チェロのグループはどうしても嫉妬から追い出しを仕掛けてる。」
と相談されて、私はジョラのドイツの御両親に連絡して相談しました。

彼の育ての父親は相当なソロ・チェリストだから、何か対策があるだろうと思って。。。

ところが、そこで御両親から涙ながらに打ち明けられたのは、ジョラに付きまとってるブラックホールのような宿命の話。

御両親は、私の事を彼の救い、と見たのでしょうけれど、私はそれを聞いて、
『駄目だ。。。。。。私にはとても救えない。。。』と諦め、を感じました。

この人にこれ以上深く関わってたら、本当に自分の人生台無しにしてしまう、と言う危機感。離れていくのに気付いて、慌てて電話してきたり周りをうろうろされて、少し動揺はあるけれど、

『ごめん。私に出来るのはここまでです。』
後は祈ってあげることしか出来ません。


だけど、御両親の方とは今後も付き合い続けていく事になりました。私には大きな被害はなかったわけだし、音楽的な凄い刺激を受けられた。(それは今後も受けられるでしょう。)そして、このファウペル夫妻という素晴らしい音楽家に出逢えた事で、すべてプラスだった、と考えたいです。

2011/09/06(火) 乗り越えた壁
ロッシーニの『シンデレラ』の合わせが始まりました。

イタリア・オペラはやってて陽気になれる曲が多く、心地よく吹いています。

この数日で、何となく、一つ精神的に壁を越えられた気分で、数ヶ月ぶりに純粋に演奏に集中できる心境に帰ってきました。

まあ、言ってみれば、一人の天才演奏家に人生捧げようかと考えてたのを、やはり自分の演奏の為に生きる、と、決断しなおした事。

だけど、一年近く、今までにない愛とエネルギーで誰かに尽くせた事も、全く後悔はしてなく、むしろ、貴重な経験をしたと思ってます。これからの生き方に対しても、凄く良い方向転換をさせてもらえたと思います。だけど、尽くし続けたら、私は私でなくなってしまう。

今週末にベルリンでスザンネとのデュオコンサート、月末にコンチェルトシリーズがありますが、9月はベルリンでイータイとのCDの仕上げをする事がメインです。録音技師としては御自分の主義でバージョンを選びたいようで、『表現重視』の演奏家と『完璧さ重視』のメディア視点と、ぶつかりそう。。。

9月絵日記の続き


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