ドイツの空の音楽日記
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2011/07/01(金) 雨の中の遠征
ハレへの遠征の毎日で、帰ってくると練習する気力がなくなってるので、今日は5時おきで6時過ぎから出発のぎりぎりまで練習しました。

6月中はたいした自分のコンサートがないから、多少ペースが崩れても、と思ってましたが、7月はコンチェルト旅行があるからそうもいかない。。。

その合間にジョラと合わせを進めようとして、2人ともが寝不足で頭痛だったり、練習室に他の団員が入ってきて話しやめてくれなかったり、なかなか進まない。。。

だけど、ジョラの貸してくれた、バイエルン放送局で録音したと言うCDを聴いて、「この子は天才だ」と、元々思ってはいたけれど、それがジョラの物だと言う事を忘れて聴き入りました。

と言うのは、これ、演奏してるのは20代半ばぐらいだと思うけれど、演奏内容はまるで人生の終わりに差し掛かってるような、深い感慨と孤独を感じさせ、全く勢いやエネルギーに走ってる所がない。すべてそのまま魂のつぶやき、と言った感じで、20代でこういう演奏が出来るものなのかと驚いてます。しかし、音色は瑞々しい、若さのとりえに満ちてます。

そう言えば、音楽家の持つテンポ感というのは、年が行くほどにゆっくりになりがちで、それは、年が行くほどにそのフレーズで言いたい事が増えていく故、です。それで、10以上年上の演奏家と共演する場合、向こうのテンポ感が遅くて苦労する、と言う事があります。

だけど、ジョラは、私より10若いはずなのに、テンポ感は最初から私よりずっと遅い。音楽家としてはかなり老成してるんでしょうね。右はマンハイムでの録音中に自ら視聴するジョラ。


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