ドイツの空の音楽日記
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2011/07/28(木) 7月29日から8月19日まで日本です
明日から日本に飛び、8月19日に戻ってきます。
その間、日記をお休みします。

ちょっと変わり者のジョラ君との珍道中になる予定です。

さっきベルリン行きの列車の打ち合わせ電話をしたら、
「じゃあ、敦子、日本で元気でな!」
「なんだって?!あなた一緒に来るんでしょ!!」
「はっはっは!」
やっぱり変な奴。。。



また8月19日からよろしくお願いいたします!

2011/07/26(火) 飛ぶような日々
遅れてのに、なかなかやる気でなかった税金申告を、今日、やっと書類まとめして税理士のところに出してきました。かなり気分スッキリ!です。

今日は合わせの後に、ボリッシュ氏の個展を拝見し、その足でジョラがかなり本格的なステーキハウスで奢ってくれました。昨日絞られたのが役に立ち、短時間の個人練習でも、効果的な練習法を発見中です。おかげで今日はしっかり調子を取り戻せました。

ジョラは日本に発つに備えて、色々日本語を訊いて来ますが、今日、やたらに「訳して」と言ってきた言葉は
『キスして』とか、『僕はもう疲れて眠たいんだけど、君も疲れてたら一緒にどう?』とか。。。

オーケストラでは、皆が下ネタ話してても、色っぽい話は一切しない人だったので耳疑いましたが、
「ちょっと、そんな言葉どこで使うつもり?」
「いや、道で人に場所を尋ねる時とか」
「そんな変な訪ね方、警察来ちゃうよ。」

やっぱり天才となんとかは紙一重ってやつなのかな。。。

2011/07/25(月) 関白系チェリスト?
昨日のコンチェルトの後、午前までボリッシュ夫妻とコーヒー飲んで盛り上がってたせいか、コンサートの興奮からか、帰ってもなかなか眠れず、朝起きたら頭がおも〜く疲れてました。

半分起きれないまま、ジョラとの合わせの時間になったら、
「いつもの敦子の音じゃない。疲れてるな。君はそんな演奏しないはずだ。どうしたんだ?!吹きすぎか?」
と容赦なく、
「いや、昨日良く眠れてなくて。。。」
「なんだ、悪夢でも見たのか?ゆっくり吹いてみろ。フレーズごとに区切りながら吹いてみろ。速く通すばかりじゃ何の意味もない。そこ急いでる。細かいニュアンスをもっとはっきり!ダイナミックがついてない!」

ジョラと合わせして以来、多分、今日が一番調子悪かったですが、調子が悪いと余計容赦がなくなるみたい。。。いや、合わせが厳しいのは為になるからいいんです。

でも。。。

「じゃあ、僕は用事をしてくるから、君は此処で練習して待ってろ」と出かけたきり、何時間も帰って来ない。

(来ないんだったらうちに帰りたいな。)と思い、
「歌劇場に戻ってくるの?」と電話したら、

「今すぐ行くから待ってろ。」

そして待つこと一時間。。。

やっとやって来たと思ったら、
「おお。メトロノームで練習してるな。良いことだ。じゃあ、もう帰って良いから。」
「え?何かあるんじゃなかったの?」
「君を家に食事に招待するのは明日だ。明日は12時に合わせに来て、18時にうちに来い。じゃあな。」
「何かあると言うから待ってたのに。。。」
「いや、何かあるとは言ってない。君を招待するのは”今週”と言ったし。だけど美味しいという保障はないから。僕はジョギングに行くから、これで!」

じゃあ、何で待ってろと言うんですか!!だけど、疲れてて喧嘩する気力もないし、ジョラはやたら嬉しそうだしで引き下がってましたが。。。夏休みに入ってから、日ごとに態度がでかくなってる気がするのは、気のせい?

2011/07/24(日) マグデブルグ本番
日本に発つ前の最後のコンチェルト本番でした。

今日の場所はマグデブルグの『クロスター・ウンザー・リーバー・フラウエン』。今月は3回とも、頭から良い集中が出来て、今日の公演でも明るい喜びに包まれながらの、演奏していて自分も楽しい本番になれました。

本番前に、ジョラが「違う曲目だけど、僕たちの合わせもやって置きたい。」と言うので、歌劇場で待ってたけど、待てど暮らせど来ない!途中で電話が来て、

「電車が遅れて、17時5分に歌劇場につく。」と言うので、

「私はコンサートで、17時半に出なきゃだから、来ても意味ないよ。」と言いましたが、ジョラは

「それでも、2曲通せるから、来る!」と言い張って、30分足らず急ぎで合わせました。

意味ないと思ったけど、急いでる時にかえってのりの良いテンポがつかめたりして、意義ある合わせになったみたい。
ジョラは「送ってあげる」とクロスターまで付き合ってくれ、その道のりでも、「バッハの君のパート歌って。僕チェロパート歌うから。」と、意味があるのかわからない合わせしていました。。。

クロスターでのフルート協奏曲本番の後、来ていただいてた画家のボリッシュ夫妻と、久しぶりに夜中まで色々語り合いました。夏休みの前半3週間は練習と本番の、やってる事に変わりない日々になってるけれど、それだけでもこんなに充実してるのは初めてかも。

下が、今日本番のあった、マグデブルグの『クロスター・ウンザー・リーバー・フラウエン』です。

2011/07/23(土) イェリホウ公演
今日の公演は、強いインスピレーションはなかったけれど、落ち着いて、明るい集中力はあって、表面的な仕上がりとしては前回より密な演奏になりました。それでも一楽章から拍手が沸いて、雰囲気として盛り上がれてはいました。

お客さんも満席でしたし。

前回は湧き上がる霊感に、呼吸が附いていけない感があったのですが、今回はそこまでの天啓がない代わり、コントロールは完全でした。

それぞれ一長一短ありますね。。。

イェリホウの大教会は、凄く雰囲気が良く、綺麗で、外は凄い風でしたが、中はこの夏までの熱気でまだ温かい空気でした。それで、演奏会ドレスでも冷えることなく、助かりました。
明日はマグデブルグのクロスターでの演奏です。

下がクロスター・イェリホウの全貌です。

2011/07/22(金) 明日から本番続き!
明日とあさって、イェリヒョウとマグデブルグでの協奏曲本番です。
昨日からガックリと寒くなり、教会でのコンサートは冷えるかも。。。

夏休み、なんだか飛ぶように2週間が過ぎようとしています。
この3日はコンチェルトの準備、ジョラとの合わせのみで終わってました。

日本に行くまでに片付けようと思ってることが、なぜかなかなか進まない。。。ジョラは、「日本で富士山に登りたい!」と言って来て、

「僕はチェロを抱えて登山して、頂上で演奏する。多分、チェロつきで登山して演奏する、最初のチェリストになるんじゃないか?」と張り切ってましたが、頂上はマイナス5度、雨が降ったら下から横から吹きつけになる、、など聞いて、「チェロがそんなことで壊れたら元も子もない」と、チェロ付きは諦めてもらいました。

「敦子は日本では、もっと僕を立ててくれ。日本女性は日本男子を立てるんだろう?」
「あなた日本男子じゃないもの。」
「僕の魂は武士道だ。」
”武士道”なんて言葉をどこで覚えたのか。。。

富士山も、本当は夜中に登って頂上で朝日を拝みたい、と言ってましたが。。。そんな事言うヨーロッパ人もいるのかあ。

今までで日本に連れて行く中で、一番変わった人だと思ってましたが、どうも一番大和魂に近い人みたいです。

2011/07/18(月) 奇跡の日本!
昨夜、ドイツでリアルタイムで観戦しました!!世界選手権の決勝。ドイツの見方は、「そりゃ、アメリカが勝つだろう」だったのですが、日本がドイツに勝ってたため、ドイツ側がアンゲラ・メルケル女子も含めて日本を応援してくれてて嬉しかった。。。

少なくても2回、『もう駄目かも。。』と思ってしまいましたが、2回もの、ギリギリになっての粘り越し!!思わず歓声あげました!

ドイツの数人の友人から電話とメールで『日本は災害を乗り越えて、頼もしい!』と祝福おくられました。

2011/07/17(日) フンディスブルグ城でのコンチェルト
フンディスブルグ城で、ヴィヴァルディの協奏曲『ごしきひわ』とバッハの『管組2番』を演奏させていただいてきました。

今回のお城は改装中で、雰囲気変わってましたが、それでも此処は何か凄く良い気に満ちてるみたい。

ヴィヴァルディを吹き始めた瞬間から、突き動かされるような明るい喜びに満たされました。自分のものでないエネルギーに操られるように演奏しました。初めてこの曲の本当のイメージを、本番中に悟ったような状態でした。雨の降ってる、肌寒い日でしたが、この本番中に沸いてきたエネルギーに汗だくになってまいした。

お客さんもそれを感じたようで、楽章終わるごとに割れるような拍手が。。。ドイツでは普通楽章ごとに拍手はしないのに、です。

バッハは自分ののペースで演奏してましたが、やはり熱いエネルギーはまだ満ちてました。

コンサートマスターのマルコ氏と指揮者でチェンバロのパヴェルと一緒に帰る車の中も、満席の演奏会の成功を喜び合いました。

パヴェルには、もう夏休み中は会えないと思ってたのに、急の嬉しい代理で、やはりアンサンブルの中に心の通じる友人が居ると心強い!とにかく、楽しませていただけて、良い想いをさせてもらいまくりの公演でした。感謝です!

来週の演奏は、このインスピレーションに、もっとコンディションつけなくちゃ。。。下はフンディスブルグ城です。

2011/07/16(土) 明日、第一回目
明日は、この夏のフルートコンチェルト・シリーズの第一回目で、ハルデンスレーベンと言う街の、『フンディスブルグ城』で公演です。

ここのお城はとても雰囲気がいいし、毎回何かしらのインスピレーションも湧きやすくて、楽しみにしています。

昨日は5週間の早産でも、赤ちゃん全然元気、という、ヴァイオリンのスザンネを訪ねました。彼女は2人目が出来てから、急に凄く落ち着いて、オケで起こってる私の問題にも的確で心優しいアドヴァイスくれています。前より話も弾むようになって、嬉しい限り。

夏休み中、歌劇場で毎日練習してるのは私と元彼のクリストフのみになっています。別れてから、なぜか時々お弁当を作ってきてくれる彼。。。助かるし美味しいのでホクホクと受け取ってしまう私。。。いいのかしら。。。

今日は午後からジョラとモーツァルトとバキアナスの合わせでした。
ジョラは、特にモーツァルトやバッハになると、歯に衣を着せぬ指摘をズバズバして来て、まるで容赦のないレッスンのよう。だけど、自分より優れた音楽家に此処まで言ってもらえるチャンスは、もう、ほとんどなく、レベルアップのいいチャンスだと喜んでいます。

しばらくして、
「僕、もう弾けない。もう動物園に行く時間だ。」とつぶやいたので、
「動物園に行くの?」
「動物園(Zoo)なんて言ってないよ!列車(Zug)って言ったんだよ!」ジョラのかすれ気味の声で、聞き間違えでした。。。
「そうだよ。僕は週に一度は動物園に行かないとチェロ弾けないんだよ。。。ってか?!」
ああ、いや、でも、ジョラならありえるなあ。。。


下は、マグデブルグ・ヨハネス教会での日本へのチャリティコンサートより

2011/07/15(金) かなり難しい結婚願望
このところ、やたらに冗談で結婚を口にしてるジョラですが、先日、急に真面目になって、

「あつこ!僕はこの2年以内に結婚したいんだ。」
「2年以内?」
「そして、ウクライナにいる母と姉妹達を皆ドイツに呼びたいんだ。」

いきなりそう言われても、結婚したい対象が誰なのか、また、結婚しないと家族を呼べないのか、返事に困ってると

「あつこには、僕の言う関連性がわからないんだね。」と苦笑して、

「僕は小さい時に家族から引き離されてチェロだけやらされ、家庭の味を知らない。それを今取り戻したいんだ。」

と説明してくれました。

気持ちは凄くわかる気がする。。。だけど、彼の姉妹って、4人もいるのです。
お母さんも姉妹達も皆一緒に暮らすって、彼のお嫁さんは5人の姑を抱えるってことですか???

一人の姑さんだけでも悲鳴を上げてる方々が多いのに。。。


その後、やたらに
「僕日本人と結婚したい。」とうったえて来ますが、
そんな条件の人、結婚相手として誰にも紹介できませんよ。。。

7月絵日記の続き


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