ドイツの空の音楽日記
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2011/04/28(木) 信じてくれてありがとう
明日とあさって、イータイ(チェロ)とのコンサートです。
ジョラ(チェロ)に言いまくられた事がまだ消化し切れてません。

消化できた時には一つ成長出来そうな気がしてますが。。。まだエネルギーが足りない状態。
明日は想いは込めて、でも基本的に自分のペースでのびのび吹こうと思います。

今朝は、いきなりマルコ氏から電話あって、「敦子、ヴィヴァルディのフルート協奏曲”ごしきひわ”を合わせよう!」と。
5月8日に”夜”の方をやるので、そっちは練習してたんですが、この合わせは集中力で持たせました。

昨夜はヴァイオリンのスザンネと合わせをしてたら、終わりがけ、ジョラが覗いて「ごめん!」と逃げていきました。
隣の部屋で練習始めたので、帰りがけ、声かけたけれど、お互い中学生のような不器用な会話に。。。。。

将来の抱負と不安を示したジョラに、
「あなたの夢は実現するよ!だって、その才能と精神だもの!」
「そうだといいけど。。。」
「あなたが成功するって、私はわかってるよ。」

「信じてくれてありがとう。」

と最後に言って、帰って行ったジョラ。

この言葉、やたらに胸に響きました。

2011/04/25(月) ぼろくそに言われて成長を。。。
昨日、今日と復活祭でドイツ中が休日ですが、歌劇場ではそれにちなんだ本番が続いてます。

私自身はやはり4月の終わりと5月頭に6つ続く自分のコンサートの仕上がりが気に食わなく、練習時間の割りにずっと乗りも悪かったので、落ち込み気味。ただし、練習時間が多いと、音の調子はピカピカしてくるのですが。。。

今朝はジョラに「思ったこと、何でもズバズバきびしく言ってくれ。」とレッスンしてもらいました。

そしたら、本当にズバズバと、他の人に言われたら切れるか泣くかしてしまうんじゃないかと思うぐらい、言われました。。。

「フレーズの頭からビブラートがかかってない!後でかかってくる!チェロでそういう演奏は昔から大嫌いだ。フレーズの頭からちゃんと意識がそこにないと!」

「君は綺麗な音にこだわりすぎだ!ニコレ(私の最大の師)はもう、フルートの音じゃなくて、彼のすべてをすべての音に込めてじゃないか。君の音はまだフルートだ!ほとんどの音を偶然で鳴らしてる!精神のすべてを込めないと意味がない!」

「すべてのフレーズに、歌手のように、何を歌ってるのか、意味を持たないと!ただ吹いてる!半音階の時は、歌だったら最も込める場所だ!素通りしすぎ!」

「そこのフレーズ、色んな音色で吹いてみろ。何通りできるか。。。それは音が大きいだけ。それはビブラートが多いだけ。吹く前に何を言いたいのか思ってから吹け!」

ぼろくそに言われまくりでしたが、言われる事はすべて納得。凄く良い刺激になりました。

別れ際、「じゃあ、残りの曲は今週また聴くから。その曲も、君が何を表現してるか、また聴くから。」

「うん、やってみる。」

「やってみるんじゃなくて、ちゃんと吹いてるんだから、あとは、ただ、やれ!」

もう、先生にレッスンしてもらう年でもないし、此処まで言ってくれる存在は本当に貴重です。仲間同士で言い合っても、本当に相手の成長を思っての助言は難しい。。。今日は、今後の自分の音楽へのあり方がしっかり見えて、課題がはっきりした日でした。有難いことです。

6月が録音だし、それまでに一歩成長したいところです。

下はエルべ河沿いにて。

2011/04/24(日) 復活祭
ドイツは復活祭に入り、歌劇場でも夜の本番以外はかなり静かで、自分の練習には持って来いの環境です。今、曲が溜まってるので、また、色々試行錯誤もあって、やたらに時間がかかります。

でも、外はこのとこ、夏のような陽気!街も浮きだって居ます。

昨夜は友人の家を訪ねた帰り、少し遅くなってしまって、「明るい道通らないと危ないかな。。。」と思いながら早足で歩いてたら、降って湧いたように、隣にいつの間にかジョラが居てビックリ!

「僕、ジョギングしてるんだ。送っていってあげる。」

と家まで無事に送り届けてもらえました。彼の、ばったり会った事に全然驚いてない様子にも、何となくビックリしてました。

2011/04/22(金) 今の課題
『今の命を懸けた想いを、音に出来るかどうか、』4月の終わりに続くコンサートは、3月の終わりのと、プログラムは同じなんですが、今回の自分の課題はこれです。

どんな生き様をしてても、どんな素晴らしい考えを持ってても、それが音に出せなかったら音楽家として終わり。

今、少し自分を見つめなおして、チューニングの基本にも帰らないといけない時が来ています。

2011/04/21(木) これからの世の中に
あるサイトで、今回の災害の際、訓練どおりに逃げた人が亡くなり、その場の直観で高い所に逃げた人が助かった、という文を読みました。

今、私自身が体験してる日常においてもですが、いざ!という時は頭で考える常識よりも、心に響いてくる直感のほうが当たってるようです。

今までの教育によって、その直感のほうを否定されがちな世の中でしたが、今後はこの、子供の白紙の心のようになってる状態での直観が何よりも大切になるかも。。。。。


先週の終わりから今週、プライベートで、毎日のように大波小波にもまれてます。多分、自分で作ってた壁を乗り越えて、一つ成長しなくちゃいけない時。守りに入って背を向けちゃいけなくて、凄い勢いで前に進むべき時、なんだと思います。

基本的には4月の終わりと5月の頭に、6つ続くコンサートの準備をしてます。やっと調子が上がって来たところです。

2011/04/17(日) ちょっと息切れ
昨日はバレエ「嵐が丘」のこけらおとしでした。

ゴールドベルグ氏から、日本の為のチャリティに「ヴィヴァルディのフルート協奏曲もやってはどうだ」と話をいただき、昨年やってた「夜」をまたさらい直しています。

少しでも役に立てるのが嬉しいし、こうやって日本の為にチャリティを企画してくれる仲間が嬉しい!

ただ、私はこのとこ、急に準備して吹く事が続いたせいか、ちょっとエネルギー切れを感じてて、体調もいまいちです。
4月の終わり、5月の頭はハードになるから、今のうち、エネルギー溜めなくちゃ。。。

2011/04/14(木) 不器用な2人
オーケストラではバレエ版「嵐が丘」の練習があっていて、今夜が総まとめのゲネプロです。曲はいまいちなので、オケのやる気もいまいちですが。。。

今朝から練習で歌劇場にいて、お昼、食堂で他の団員と一緒に食事してたら、やはり練習に来たジョラに会いました。

「ねえ、メールで送った2つ目の書類、届いたの?」と訊くと、ジョラは真っ赤に照れながら、
「届いたよ。。。。。ねえ、あつこ、今後は返事が来なかったら、『賛成した』という意味にとってくれないか。」
「だって、そしたら、メール自体が届いたのかどうかわからなくて、いちいちあなたに直接訊く事になる。」
「大抵届いてるから。」
「だって、届かない事も多いし。」
「じゃあ、電話で届いたか訊いて来れば?」
「いちいち電話するの?携帯も大抵切ってるくせに。」
「じゃあ、メール届いた?というメールを出してくれたらいい。」

と、またわけのわからない事を。。。


下は、歌劇場の裏門の前にてジョラと。

2011/04/11(月) ありがたいドイツ国籍と日本国籍
昨日はドニゼッティ「ルチア」の本番前、練習室でばったり会ったヴァイオリンのマリアンネさんと食事に行って、思いがけず色んな話で意気投合して、「また話そうね!」と喜び合いました。最近、魂レベルで息の合う出会いに恵まれてるような。。。

一昨日は、シンフォニーコンサート前に、ジョラと待ち合わせて、一緒にヴィザ申し込みの書類書きをし、その書類の、まるで彼らを犯罪者扱いしてるかのような項目には憮然としてました。ブルガリア人を夫に持つ友人からも、ヴィザ申請の際に「彼も自分も傷ついた」と聞いてたので、私は「ああ、これか。。。」と思いましたが。

その後ジョラは「日本語の話し方を教えてくれ」と、日本語の練習してましたが、侍時代の映画ばかり観てる彼は、日本語となると、顔をしかめて低くうなる声を出して、侍の話し方を真似するので、

「やめてくれ!今の時代、そんな話し方する人いない!」といくら言っても、
「だって僕の中で日本語って、こうなってしまったんだ。」
「そんな調子で話しだしたら、私は『こんな人知りません』って逃げるからね!」

私が普通の話し方に直そうとするほどエスカレートして、しまいには喫茶店でお客さんもいるのに、立ち上がって侍調日本語演説し始めました。。。。。半泣きになりながらも笑い転げるしかなかった私。。。

まあ、でも、このおかげですっかり彼の機嫌は直り、むしろ
「僕、すごく楽しかった!」とシンフォニーコンサートでもご機嫌だったのでホッとしました。

今までの共演者は、出身がどこの国であっても、面倒な国の場合、ドイツ国籍を取ってる演奏家ばかりだったので、何も問題がなかったのですが、国籍によってヴィザ申請がこんなに大変なものとは知りませんでした。ジョラもこれを機に、ドイツ国籍を考えるようです。

2011/04/08(金) 物質世界から無償の愛の世界へ
まるで見えない意志が、なんとしてでも日本を一度破壊して、新しく作り直したいのか、と思ってしまうような出来事です。。。

世界中が、今までの物質主義に偏りすぎたやり方では、もう、将来がなくなってる。きっと、日本が率先して違うやり方を示していく事になる!と信じます。

自分にできる事は、音楽の使命で、少しでもその、精神の世界に携わって祈りとエネルギーを注いでいく事だけです。

周りの団員からも、温かく、日本の為にチャリティコンサート企画していただけ、昨日もゴールドベルグ氏から、2つのソロ出演いただきました。もちろん全額日本に送られます。

周りの日本人友人(だけではないですが)が、次々と自分の本当の相手(ツインソウル)に出遭い始めました。相手の国はそれぞれです。すぐに付き合い始められる人は稀で、皆まず解決しないといけない問題に挑戦する事になります。でも、その中で大きく何か学んでいく。それが、物質主義とかけ離れ、すべての事に無償の愛をかけていけるか、というような状況にさせられます。

今、出遭わせられてる人が多いのと、日本の出来事と、私の中ではシンクロしています。私の相手がチェルノブイリの国の人でもあるし。。。私も学びの最中です。

下はヴィザの為にヴィオラのヘラが撮ってくれた、ジョラと私の写真。場所はオーケストラ練習室です。

2011/04/06(水) そう、信じます!
この2日ほど、急な本番続きのせいか少し具合悪かったのですが、昨日のギャラリーでのソロ曲本番もとても気持ち良く集中でき、演奏精神として一つ何か得た気持ちがしています。

とにかく、曲の精神にのみ意識を集中させる持って行き方がこの数日のストレスで掴めてきたような。。。
新しく生まれ変わる日本への祈りを込めて吹きました。

オーラが見える、という不思議な画家の方も居て、「演奏してる時のあなたのオーラが普通より全然大きくてびっくりした。また、バッハ演奏の時に、体の中の結晶体がごく高レベルになって輝いていた。バッハって何か特別なんですか。」

時々、こういう不思議な方に出会いますが、そう言われると、やはりバッハって特別なんですね。巨匠、といわれる方々は皆、バッハから離れない理由の一つが見えた気がします。

その方に「日本が、これから、世界中が精神と愛の世界になるべきだと言う事を示していく事になる。そのきっかけを日本がやってる。」と言われました。私もそう信じます。

4月絵日記の続き


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