ドイツの空の音楽日記
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2011/12/30(金) ドイツ伝統のクリスマス
24日のクリスマスイヴから28日の朝まで、ニュルンベルグの元首席チェロとコンミスのファウペル夫妻に招待されていました。

そこで、4年間会ってなかった親友でピアニストのSちゃんも一緒に招待していただき、24日はまず有名なニュルンベルグのクリスマス市を堪能。天気が悪く、いったんカフェに入ってひとしきりおしゃべりして出てきたら、まだ16時ごろなのに、もう、クリスマス市はたたみかけられてました。だけど、残り物に福がある、というのか、残ってた市は可愛い出し物がいっぱい!!かえって人がうじゃうじゃいた時よりじっくり見物できたかも。。。


24日はハンブルグで医者をしてる息子さんが戻ってきて、5人でのイヴ食事させていただき、25日には、娘さんの一人の大きな一軒家で、20人程の大家族・クリスマスパーティでした。そのあと、御家族で長い長いクリスマスミサに出席しました。

私はプロテスタント育ちだから、クリスマスの教会には慣れてましたが、カトリックのイベントはまた流れも感じも違い、興味深いものでした。

映画でしか見られないような大掛かりなパーティ。。。もっと現代的ではあるけど、ベルイマンの『ファニーとアレクサンダー』を彷彿させられました。

26日27日はジョラがやって来て、Sちゃんとの合わせに付き合い、小さなクリスマスコンサート。
小さな、と言っても、魂を揺るがす白熱の演奏でした。

28日の夜までにマグデブルグに戻り、夜は歌劇場での本番でした。それからは毎日本番続きですが、Sちゃんが今度はマグデブルグに来てくれ、ニュルンベルグのパーティ気分は続いてて、仕事しながらもどこかバケーション気分です。


今年ほど、ドイツ伝統的なクリスマスを味わいつくせたのは初めてです。ドイツの大ファミリーに揉まれながら、やはり自分は心のそこからすっかりドイツ人になって行ってるのを実感しました。ドイツ人並みに話せるわけでもないのに。
前世がドイツ人だったのかな?見かけはドイツ人から程遠いですけどね。

下は、規模の大きさと質で有名なニュルンベルグのクリスマス市です。

2011/12/23(金) 明日からニュルンベルグに行って来ます!
今日は歌劇場で2回にわたってチャイコフスキー『くるみ割り人形』のバレエ公演でした。


この曲、大人気で、11月でもチケットを取るのが大変だったそう。演奏しててもひたすら楽しくなる、このシーズン一番好きな曲です。



明日から、5日間、ニュルンベルグに呼ばれて行って来ます。
昨年のクリスマスは一人ぼっちで虚しかったけど、今年はドイツファミリーでにぎやかに過ごせるのが嬉しいです。


ニュルンベルグのクリスマス市は有名なので、初めて見学できるのも楽しみです!



右はマグデブルグのクリスマス市より。

2011/12/22(木) 急な手術
彫刻家のロスドイチャー氏が、急な手術で入院し、今日、氏と、このクリスマスの時期を病院で過ごす方々のために大学病院にてボランティア演奏してきました。

氏とは、一週間ほど前にチェロのジョラのソロ演奏とコーヒータイムで会っていて、次の日、病院を訪ねたら、急遽手術、となり、あれよあれよと急展開でした。

だけど、術後も「もう、少しずつ動いた方がいいんだ。」と積極的に体も動かし、表情も穏やかで、経過とても順調。あさって退院し、そのあとリハビリステーションに行ったら、もう大丈夫そうです。

氏には顔をくしゃくしゃにして演奏喜んでいただけて、なんだかとても嬉しくなりました。

下はマグデブルグのクリスマスマーケットの様子です。

2011/12/20(火) 『僕健康だよ!』
今、育児休暇取ってるバイオリンのスザンネの家に言ってきました。

5ヶ月になる赤ちゃんを抱っこしながら、

「この子を妊娠中、医者には
『その子はダウン症の可能性が強い。』と言われ、自分は出血が続いて、不安で不安で
『神様、この子が無事だと言うサインを送ってください。』と必死で祈ってた。
そしたら、大変な時、この子がいつも夢に出てきて、
『ママ!僕健康だよ!』と言ってくれた。
一度は、
『僕は健康だからね!』と夢に出てきたあと、目が覚めたら大出血してた。でも、夢のお陰で
『きっと大丈夫!』と乗り越えられた。」

と話してくれました。

そのことによって、その子との『魂の繋がり』を実感してる、と。


普通は、ドイツ人って、霊的な観念あまりないんです。
昨日はなんだかジーンと来ました。

2011/12/19(月) 泣きたいけど忙しい日
昨日は朝練習して、同僚に会い、その足でクリスマスサロン・コンサートの会場に向かって、ゲネプロ、本番でした。

行きは良い天気で、自転車で行ったのに、帰りは雨雪に!!

「フルート抱えて雨雪の中自転車は怖いな〜」と言ってたら、同僚の一人が、「自転車をここに置いていけないでしょうけど、フルートは歌劇場に車で運んであげるよ。」と言ってくれ、自分だけ濡れ鼠になって歌劇場にたどり着きました。

歌劇場の有難いところはシャワーがあるところ!
『魔弾の射手』の本番前に、まずはシャワー浴びて温まって、そしてその日2つ目の仕事をこなしました。

その間も、最初にある同僚とやり取りした内容に、私はショックを受けてて、悲しくて仕方なく、サロンコンサートはまだその思いをかえって音にしたつもりだけど、オペラ本番は吹くのがやっとでした。

夜はもう、グッタリでした。。。

クリスマスの辺りはニュルンベルグに呼ばれてて、4年ぶりの親友との再会もあるし、心通じるドイツ人御夫婦に迎えられる予定なので、それを楽しみに、後数日励みます!

2011/12/15(木) 思いがけない決意
今日は、自分なりの今年そうまとめのコンサートでした。

演奏会の前に、かなり動揺する出来事があり、ショックで『これは演奏などできるのか』と思いましたが、急遽その張本人とカフェで話してるとき、思いがけない決意が天からやってきて、思いがけない約束をしました。

普通の人なら、『そんなのいい。』と断るような決意でしたが、その本人も「わかった!やる!」と固い決意を見せてくれました。

そして、夜のコンサートの演奏中、その決意について、神と対話してるような精神状態になってました。今後の自分の生き方、方向性、この演奏中に示された感じです。

その精神はお客さんにもしっかり伝わった実感があり、何か、自分の中に確かな新しい芯が生まれた感覚で吹けてました。

下の写真は、今日の演奏会の中継です。コンサートマスターの山下氏が送ってくれました。

2011/12/14(水) 明日、吹き収めの協奏曲
明日、マグデブルグ・クロスターのクリスマスコンサートで、夏から吹き続けてきた、ヴィヴァルディ『フルート協奏曲”ごしきひわ”』と、バッハ『管弦楽組曲2番』を吹かせていただきます。

多分、この曲の今年の吹き収め。今年一年への感謝と、来年からのこの世のポジティフな願いを込めて、演奏させていただきたいです。

ただ、ちょっと風邪気味で、今晩の仕事もちょっときつかったんですが。。。持ちますように!!!

下の写真は、この夏の光永邸での演奏会打ち上げにて。
玉井先生、光永静香ちゃんと有香ちゃん、スタッフの皆様と。

2011/12/11(日) 演奏以外での大きな学び
今回、私にしては大胆な行動を随分し、それでも、『真実の音楽を愛する、これが、自分の正しい道』と感じてやり続けた戦いが、終わりかけてます。

事なかれ主義で生きてきた自分にとっては新しい事。だけど、意外にも、ただの外人であり、大した存在でもない私の主張を、正面から真摯に受け入れていただけた実感がありました。

主任指揮者のキンボ氏、歌劇場社長のストーン氏はじめ、ベッカー氏、ヒルデブラント氏、感謝しています。
そして、一緒に戦ってきた、コンミスのバーバラと元彼のクリストフ。

クリストフとは、お互いに『オーケストラであっても、音楽家としての能力重視すべきだ』と信念持ちあい、誰にたたかれても主張し続けてきたこと、それが実を結びつつある事を喜び合い、
「勇気あるあなたを誇りに思う。」と賞賛しあいました。


私にとって、今後の自分の人生のあり方に大きな影響与えてくれうる経験でした!演奏以外のこんな経験させてもらえて、歌劇場にも感謝です。


下はうちの歌劇場でのオペラ練習風景です。

2011/12/09(金) 認めるよりけなす方が簡単、ですよね。。。
昨夜、一回目のチャイコフスキー『交響曲4番』の本番でした。

指揮はキンボ・イシイ・エトー氏。練習の時より幾分抑え目のテンポで、一番言いたい事がこもってて、ひたすら楽しめた本番でした。

ゲルト・ベッカー氏の2楽章の長いファゴットソロ、彼の、重みある、悲しげなソロは泣かせてくれました。


今夜、2回目の本番で、その後、ジョラの首席チェリストとしての試用期間投票です。物凄い才能に、幾分不器用な人柄が災いし、嫉妬からの陰謀が耐えない彼。実力からは問題なく通るはずでも、嫉妬の嵐がどうなることやら。。。

好き嫌いはあって当然だけど、自分にない天才性を認めきれない音楽家の多さに、今回かなり失望しました。

自分は、自分より凄い人を認めて、更に努力あれる音楽家でありたい、と、反面教師になりました。


下の写真は、昨日の本番あと、歌劇場カンティーネにて、ファゴットのベッカー氏と。

2011/12/06(火) 今日中に終えるぞ!!
日曜の演奏会に対して賞賛の反響いただけて、今後の励ましになってます!

反省点もあるけど、ピアニストが直前に病気欠落したハプニングは結局、日本でピアノなしの演奏会を繰り返させて頂いてた事、たまたまその共演者のジョラが居てくれた事、彼が直前のベルリン行きを止めていた事、で乗り切れたわけで、色々な偶然に感謝です。

昨夜、やっと、フェルーの一楽章のCD、バージョン選択を終えました。今朝はチャイコフスキー『交響曲4番』の合わせに行ってきました。

夜の仕事までに残りの全曲バージョン選択乗り切るつもり!
今から集中します!

12月絵日記の続き


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