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2011/10/05(水)
尊敬と同情
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3日間のニュルンベルグ滞在は、ファウペル夫妻に実の子供のように可愛がっていただき、毎日心こもった料理でもてなされて夢のように過ぎました。
ただ、一緒に話した内容は、彼らはジョラの育ての親なので、ジョラの抱える大きな問題についてが中心で、ファウペル婦人の方は『もう、かなり諦めてる。』と現実的でしたが、ファウペル氏は『救いを与えて欲しいと祈ってたら、君が現れた。君は私にとって本当に天使だ。』と、私の事を「天使、天使。」と呼んでいました。
これはどうしても苦しくて、「止めてください。私にそんな力はないし、天使になどなれませんから。」と言っているのですが。。。一番苦しいのは、無理であろう事を期待される事。
彼らは、音楽家としても親としても、他のどの生徒より、実の子より、ジョラの才能にすべてを懸け、すべてを与え、その結果として、いつまでたってもジョラは彼らの恩に報いることなく、彼らに与えられた物をすべて、働いたことなく人のお金で遊んで暮らしてる実の親に貢いでしまう。。。
この姿に気がついたから、私はジョラを見捨てようとしてるのです。人を人とも思わない、実の親の血が勝つのか、それこそ天使的な素晴らしい音楽家である育ての親の愛が勝つのか、その両方がジョラの背後でも内面でも戦ってる、彼は宿命的な存在です。
そういう存在は、結局は彼を愛する人をボロボロにしていく。。。私はボロボロになりたくない。。。ごめんなさい。。。
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