ドイツの空の音楽日記
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2011/10/06(木) メナハム・プレスラー
今週のシンフォニーコンサートはボザールトリオで有名なピアニスト、メナハム・プレスラーがソリストで、モーツァルト『ピアノ協奏曲17番ト長調』を弾きます。

昨夜と今朝の合わせから、もう90近いプレスラーですが、星の輝きのような光ある音で、天から聴こえて来る様な印象の響きを聴かせてくれています。そして、すべて起こってる事を超人的に聴いてる。

こんな繊細な芸術家に触れると、オケの粗雑さが良くわかります。

今晩の本番が楽しみ!

2011/10/05(水) 尊敬と同情
3日間のニュルンベルグ滞在は、ファウペル夫妻に実の子供のように可愛がっていただき、毎日心こもった料理でもてなされて夢のように過ぎました。

ただ、一緒に話した内容は、彼らはジョラの育ての親なので、ジョラの抱える大きな問題についてが中心で、ファウペル婦人の方は『もう、かなり諦めてる。』と現実的でしたが、ファウペル氏は『救いを与えて欲しいと祈ってたら、君が現れた。君は私にとって本当に天使だ。』と、私の事を「天使、天使。」と呼んでいました。

これはどうしても苦しくて、「止めてください。私にそんな力はないし、天使になどなれませんから。」と言っているのですが。。。一番苦しいのは、無理であろう事を期待される事。

彼らは、音楽家としても親としても、他のどの生徒より、実の子より、ジョラの才能にすべてを懸け、すべてを与え、その結果として、いつまでたってもジョラは彼らの恩に報いることなく、彼らに与えられた物をすべて、働いたことなく人のお金で遊んで暮らしてる実の親に貢いでしまう。。。

この姿に気がついたから、私はジョラを見捨てようとしてるのです。人を人とも思わない、実の親の血が勝つのか、それこそ天使的な素晴らしい音楽家である育ての親の愛が勝つのか、その両方がジョラの背後でも内面でも戦ってる、彼は宿命的な存在です。

そういう存在は、結局は彼を愛する人をボロボロにしていく。。。私はボロボロになりたくない。。。ごめんなさい。。。

2011/10/01(土) フライブルグ・ノイエンブルグ城演奏会
9月30日はフライブルグにあるノイエンブルグ城で、ヴィヴァルディのフルート協奏曲『ごしきひわ』とバッハの『管弦楽組曲2番』を演奏させてもらってきました。

フライブルグと言っても、フランスとの国境沿いの街ではなく、ザクセン・アンハルトの南にある、Freyburgと書く街です。
フランクフルトも、ポーランド国境沿いにもあったりして、ややこしいですね。。。

響きが丁度良く、また素晴らしい天気に恵まれてて、落ち着いた、冷静な集中力で演奏してました。迸るインスピレーションはなかったのですが、心のそこから込めるよう、そして力みにならないよう、コントロール利いてたと思います。

この後はオケで『ドンキホーテ』のこけらおとしを吹いた後、ニュルンベルグの元首席チェリスト、ファウペル夫妻に呼ばれて、3日間行って来ます。

ファウペル夫妻には今月頭に知り合ったばかりですが、国も世代も全く違うのに、(御主人はドイツ、奥様はポーランド人)お互い出遭った時に『引き合わせられた。』と感じてて、今回ゆっくりお話できるのをすごく楽しみにしています。

下は、丘の下から見上げたノイエンブルグ城。ザクセン・アンハルト地方で一番美しい城、とされています。


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