ドイツの空の音楽日記
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2011/01/29(土) やってて幸せになる曲
季節外れですが、人気が凄いから、と言う事で、今晩は「くるみ割り人形」の再公演でした。お客さんは満席で、私もこの曲大好きだし、何回でもやりたいな。

朝のシンフォニーコンサート合わせ前に3時間ほど早朝練習し、また夜の本番までにまた3,4時間集中して練習できて、ヴィラ・ロボスもだんだん自分の物になってきそうな感じ。

モーツァルトは、やりだすとどんどん粗が見えて、きりがない練習になりますが、取り組んでると、心まで洗ってくれるのがモーツァルトです。

「くるみ割り人形」の休憩時間には、カンティーネで、チェロのマルセル君、ジョラ君、まいこちゃんと4人で楽しくチョコボールの転がしあいや、的に当てあいやって遊んでました。なんだか、中学時代の休み時間を想い出す雰囲気でした。

なんだかやたらにチェリストと仲良い私です。

2011/01/27(木) 少しずつ予定が。。。
朝昼晩、と、仕事と予定入りまくりだけれど、自分の練習もしたくて、睡眠時間4時間で早朝練習しました。これが、結構集中できて、モーツァルトのDUO曲に、良いインスピレーション湧きました。

マルコ氏は、「夏のフルート協奏曲は、ヴィヴァルディの”ごしきひわ”にしよう!」と言ってくれました。今年も共演させていただけるのは本当に楽しみ!

今日は、彫刻家のロスドイチャー氏にお会いした時に、「敦子のCD録音のプログラムを、4月か5月にうちの教会でゲネプロとしてやらないか。」と言っていただけ、これも喜んでOKしました。

ゲネプロとしてやるのだったら、イータイにベルリンから来させると、イータイに旅費も負担もかかり過ぎなので、この話は、同じ曲を練習しておいてレッスンしてくれる気でいるジョラに、やる気があるかどうか訊いて見ました。

ジョラは、最近、話しかけるとやたらにカッコつけて、はしゃいで、こっちの言う事を最後まで聞かないでまくし立てるので、話が通じてるんだか少し頭が混乱します。

昨日も、「あつこ、モーツァルトの合わせを始めよう!2週間後の日曜日だ!今日は土曜日だよな?」と言われ、
(え??もう週末??)全然違う曜日を言われて、一瞬頭が空白に。
向こうから、マルセル君が、「何言ってんだ!水曜だよ!」と怒鳴ってくれました。

だけど、今日の問いも、最後まで聞かないで暴走してしゃべりまくりでしたが、最終的な言葉が、「君とだったら、どんな条件でも喜んで共演する!」とニコニコ顔で握手してくれたので、ゲネプロの話、やってくれるんだよね???。。。

丁度良いかも。。。才能も凄いけど、カオスも凄いジョラと共演始めるのは、こういう、地元の小さな話からの方が良いかもしれない。。。

2011/01/26(水) また雪が。。。
イータイから電話があり、私がフルート・チェロ用に編曲したモーツァルトのデュオ曲を、「良い曲だ!楽しみだ!でも、チェロのパートは音が全部低すぎだ。モコモコするぞ。別に、チェロは低い音しか出せないわけじゃないんだよ。」と注意され、

(そういえば、ト音記号だって使える楽器だった。。)と、手直ししました。

この4日は結構ハードスケジュールで、しかも、合間には画家のボリッシュ夫妻と彫刻家のロスドイチャー氏にも呼ばれています。

なんだか、まだ春でもないのに、やたらに眠くて、かったるいんですが、なぜでしょう。。。

2011/01/24(月) 有難い距離
この数日、何に対してなのか、疲れが出て、昨夜の本番中も結構きつくて、帰ってすぐ寝てしまいました。歌劇場から家が近いのが有難かった!何しろ、歩いて2分!運動不足になるのが問題ですけどね。。。

休憩時間にマルコ氏が、「あつこ、今年の夏にやるフルート協奏曲を考えた?考えといて!」と言ってくれて、(また誘っていただけるんだ!)と喜んでます。

今日は久しぶりの休日です。練習が終わったら少しゆっくりして、じっくり曲を考えようと思います。

2011/01/22(土) 期待の若手指揮者、パヴェル氏
今週はちょっときつい週で、寝不足のまま、今朝は「ウェルテル」の合わせ、夜は「魔笛」本番でした。

でも、魔笛の指揮は、新しく来た、ポーランドの若手指揮者、パヴェルさん。最近、よく話すようになって、人柄もさわやかで良い方ですが、今日の「魔笛」で真の実力を示してくれました。やってる合図はすべてバッチリオーケストラに伝わるし、音楽の流れが自然でさわやかオーラに満ちてるし、歌などが遅れても、自然にまとめる力も持ってる!

モーツァルトの曲だと、粗がすべて見え見えになるのです。今日は、本当に隅から隅まで音楽的に行き届いた、素晴らしい公演で、こんな、オペラの経験も浅い20代か30そこそこの新人がここまで出来るなんて、かなりの才能です!努力家、でもあるんでしょうけれど。

こんな人が来た事、歌劇場にとってラッキーだし、実力者と仲良く出来ると刺激になります。「凄い人と親しくなれてラッキーだな〜」と本当に思いました。



昨日、ジョラ君に約束の楽譜を渡したら、「このモーツァルトのDUOも入れて、4月に一緒にコンサートやろう。」と言って来ました。「コンマスとラヴェルのデュオもやろうと言ってるんだ。」と。
天才的なジョラ君と共演できたら、凄く良い刺激になりそうですが、ただ、ジョラ君の言う事って、当てになった試しがないんですよね。。。コンマスまで巻き込んで、また当てにならない事やったら、信用なくすよ。。。

オーケストラの試用期間に引っかかるような事は注意したら、結構すぐ直してるので、こういうことも注意してあげるべきなのか、そんな事私の知ったこっちゃない、とやってていいものか。。。

2011/01/20(木) 恥はかき捨て、結果重視!
今日、明日はシンフォニーコンサートで、シューベルトの未完成交響曲、ブラームスの「悲劇的序曲」、コープランド「アパラチアの春」、バーンスタイン、など、聴き易い曲目で客受けしています。指揮者は、本番になると、オーラとかエネルギーのない人で、ちょっと退屈。。。

その前に、録音前の本番に向けて、ヴィラ・ロボスの曲を練習し直してましたが、この曲、どうもまだまだ自分のものになってる自信がない。。。録音だと言うのに。。。

(誰か、ヴィラ・ロボスの精神を深く理解できてる人いないものか。。)と思ってて、今回のバラエティプログラムのシンフォニーコンサートでも、どの曲も(この人、曲の真髄ついてるな)と思える演奏してるジョラ君に、休憩時間、思いつきで、

「ねえ、何かヴィラ・ロボスの曲やったことある?」と訊くと、意外にも、
「ブラジル風のバッハはいくつもやった。」との答え。そんなに誰でもやる曲ではないのにね!

「じゃあ、ヴィラ・ロボスの精神も理解してるんだね?」「うん、割りとしてると思うよ。」「実は、録音に向けてやってる曲が2曲あって、どうも自分のものにならなくて苦労してるんだけど、レッスンしてくれる?」と頼んでみました。

「楽譜さえもらえたら、喜んで見といて、助けてあげる。もう、心配しなくていいよ。」と、頼もしい答え。

「モーツァルトやってあげるって約束も、僕、忘れてないんだよ。やるからね。」と言ってきたので、
「録音にも、モーツァルトも一曲あるんだけど。」と、こっちも見てもらうことにし、この際、録音に関しては精神性では色々頼ってみようか、と思い始めてます。

この人はかなり変人で、約束事も相当つつかないと守らないけど、音楽の精神・演奏だけは天才的!
それで、自分より全然若い音楽家に頼る、というのも情けない、と言えばそうだけど、身近にこんな天才もいないので、恥はかき捨て、と思うことにします。大事な事は、どうやってでも、曲を完全に物にして、いい演奏する事!

2011/01/18(火) フルートなしの日々
この一週間ちょっと、フルートをオーバーホールに出してて、オーケストラの仕事以外は練習もままなってませんでしたが、昨日、「明日送ります。」とミュンヘンから電話がありました。明日には届くはずです。

いかに、自分が練習中心の生活に浸りきってたか、実感しました。練習しない、となると朝夜仕事があっても時間持て余してた私で、なぜかついつい食べ過ぎて、今また変な事で慌ててます。。。

この数日はドイツは割合暖かく、積もってた雪も溶けました。このまま春になって欲しいですが、また寒さが戻るらしいです。

2011/01/16(日) 立っても、見えません。。。
シンフォニーコンサートの合わせの時、指揮者に
「そこのソロの時、あなた立ち上がってください。」と言われ、思わず、
「まあ、私が立ち上がっても、小さいから見えないですけどね。。。」
(実際、立っても、他の団員の座ってる背丈と変わらない。。。)
と答えてしまい、他の団員に大笑いされました。。。


1月16日は、第2次世界大戦でマグデブルグの街が壊滅状態に空襲にあった日で、毎年ベートーベンの第9を演奏しています。

2011/01/15(土) なぜか恥ずかしかった事
シンフォニーコンサートの合わせが始まり、今回はなかなか良いゲスト指揮者で、曲もコープランド、ブラームス、シューベルト、バーンスタイン、とバラエティに富んでて楽しい仕事です。

今日、休憩時間にふと、近くの練習室から綺麗な繊細なピアノの音色が聞こえてきて、(うちの歌劇場でこんな繊細に弾けるピアニスト、誰だろう?新人かな?)と覗いて見ましたが、ちょうど顔が譜面台に隠れて見えなく、覗いた事が恥ずかしくなってすぐドア閉めて階段降り始めました。

そしたら、その様子を伺ってたようで、ジョラ君が追いかけてきて、
「ねえ、なんで覗いたの?誰だか見たかったの?」なんだか恥ずかしくなって、
「いや、、、、誰と言うより、綺麗な曲だから何の曲かと思って。。。」となんだか言い訳してしまったら、
「だったら、何で話しかけなかったの?誰だか知りたかったんでしょ!」
「う、うん。。そうだね。綺麗だったから、誰が弾いてるのかな、と思ったから。。」
「で、誰だったの?」
「いや、影になってて見えなかった。。」
「じゃあ、僕が誰だか見てきてあげるよ。また後でね。」

いや、別に変なことしたわけじゃないんですけど、こう突っ込まれるとやたらに恥ずかしくなって逃げました。。。

ジョラ君のチェロは、練習してても異常に美しいので、ついつい覗いて見て、その後、彼に対しては、
「さっき弾いてたの、凄い綺麗だったよ!」と正直に言った事あったのですが。。。

ちなみに、誰が弾いてたのかは教えてもらえませんでした。

2011/01/13(木) そんなつもりじゃあ
マスネ「ウェルテル」は、やってみるととても綺麗な曲で、嬉しい驚きです。ただ、このオペラにゲスト指揮者でやってきた方は、全然良くないんですけど。。。今、歌劇場には良い指揮が二人も入ってきてるのに、なぜわざわざこんな人を???

気をつけないと、私は、思ってる以上に、その指揮者が嫌いな時、顔に出てるそうです。ただでさえ顔に出まくるドイツ人にそう注意された私は、よっぽど気をつけないと、無意識に喧嘩売ってしまう。。。時々、やたらに嫌われてあたられるのは自業自得、だったのですね。

「あつこって顔や態度に出ない日本人の反対よね。出すぎよ!」
と、数人のドイツ人に注意されました。

気をつけます。

1月絵日記の続き


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