ドイツの空の音楽日記
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2010/10/31(日) ドキドキのチェロ
今日はまだドイツは土曜で、明日の日曜、オスターヴィエクで、今年最後のヴィヴァルディのフルート協奏曲の本番です。

ところが、今日は凄く動揺の大きい日でした。。。動揺させられてる原因はみなチェリスト!
私ってチェロ因縁強いんでしょうか。。。

ひとつは、10年前に命がけの恋してたアルボ(チェリスト)と、10年ぶり近くで話した事。

内容は、今アルボの働いてるオーケストラから、うちのオーケストラに移ってきた、ジョラ君(チェロ)の事です。

前のオケで嫌われてしまった様子でしたが、アルボはジョラを、公平で、人間愛に満ちた目で見ていた様子でした。
だから、「時間はないんだけど、凄く大事な事だから電話した。」と。
アルボがジョラに対して言った言葉は、すべて、ジョラの励みにもこれからの忠告にもなる、大切な言葉に思えました。そして、命がけで好きでいた人が、こういう言葉を言える人であった事も、嬉しく思いました。

「またきっと電話して話そう」と言ってはくれましたが、また、多分長い事話す事はないと思ってます。

そしたら、その後、偶然、ジョラとカンティーネ(歌劇場の食堂)で二人きりで会いました。
それで、アルボの言葉を伝えてあげると、
「そんなにポジティフに見ててくれたなんて。。」とジョラはとても喜び、励ましも忠告もしっかり心に受け止めた様子でした。

アルボと電話して、10年ぶりに彼の元気な声が聴けた事自体が震えるほど嬉しく、涙出そうで、
また、このジョラとの会話で、実はドキドキしてた私。
同じ職場にいたせいか、ジョラに対して、アルボに抱いてたような気持ちを持ちそうで、毎日懸命に水かけてます。

何なの私、こんな年下の子に。。。頭では、「クリストフほど私を思ってくれる人はいない!!」と繰り返しています。



合間に、クリストフにヴィヴァルディをチェロで伴奏してもらって通し、最近、危機感を感じてるせいか、私の演奏のこと、前はけなすだけだったのに、「敦子は吹くたび、上手くなってる!!」とやたら褒めてくれる此の頃です。

その合間に、イータイ(チェロ)から電話あって、CD録音の具体的な話し合い。

こっちの2人にはドキドキがないのがかえって凄くホッとしてます。いや、これって、クリストフに対して問題発言かしら。。。


一番大事なのは、すべての想いも動揺も、演奏に深くこめる。その基礎精神を失わない事。明日は落ち着いていられる事!
「演奏家が演奏に込められなかったら意味がない!」


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