ドイツの空の音楽日記
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2010/01/14(木) 謎の3ユーロ
昨夜、仕事から帰って来たら、ドアの前に農家からの野菜が届いてました。見ると、いつもよりあきらかに少ない。もっと良く見ると、3ユーロ(400円弱)が野菜の合間に置かれてました。

「このお金は?誰かが好きな野菜盗って、その代金を置いたのかな?」
「そんな正直な盗みするやつ居ないよ。」とクリストフ。

農家のおじさんなら、「今回は少ないからいくらでいい。」とか、紙に書いて置いとくでしょうし。
(よく、レシピとか、いつ休みます、の紙入ってるし。)

農家に電話して聞けばすむ話なんですが、朝早く、夜遅いとタイミングも難しく、「まあ、いいや」と謎のままです。



今朝から、ベートーベン「第九」の練習開始です。掘っ立て小屋での練習は異常に寒く、やっと、オーケストラ団員が「歌劇場に抗議しよう!」と動き出してます。

2010/01/12(火) 雪の山
ど〜んどん雪が積もっていきます。車道も、両側に雪の山が大きくなって、その分狭くなって大変。

今日、クリストフの車も、何度か雪にタイヤとられて空回りし始め、「これで今日はもう動けないか?!」とハラハラしました。

狭い道では、何台も雪にタイヤはまってしまった車がいて、除雪してみたり車押したりしてる人が何人もいました。

仕事がないなら、雪山にでも来た気分で楽しいでしょうけどね〜。日に日に、車が発車できるかどうか、通勤時はハラハラです。駐車場も雪の山になってきて、駐車できる場所が減りまくりです。

昨日は、普通の道をスキーで歩いてる人発見!
そのうち、スキーでしか歩けなくなるかしら。。。

2010/01/11(月) ベルイマン「処女の泉」
  ベルイマン映画「処女の泉」を観ました。
パリで勉強してた頃は、すべての国籍の名画が見れる映画芸術の街でもあったので、よく映画館に行ってました。が、ドイツに来てから映画館にはアメリカ映画しかなくて、映画はもっぱらテレビで観るものになってしまいました。
まあ、時間もないしね。。。

でも、本当は、映画館とテレビで観るのとでは、受ける感動の大きさが違うんですよね〜。
「2001年宇宙の旅」なんか、テレビで観た時は「人生の虚しさ」を感じ、映画館でその後見た時は「宇宙の壮大さ」を感じて爽やかに。なんでこう印象が変わるのか、自分でも不思議でしたが。
演奏会のように、その映画館や観客の感性にも影響受けるものですね〜。

「処女の泉」は、中世のヨーロッパ田舎の生活を垣間見て実感させてくれる映画でした。主人公の少女が、本当に可愛らしくて穢れなくてヒヨコのようで、その子が犯されて殺されるシーンは血が凍るようです。嘆き悲しみ、必死に祈る親に答えるように、少女の遺体の下から泉が湧き出るのは、「救い」なのでしょう。けど、残酷なイメージの方が強くて、(表現としてはサラッとしてるんですが)もう一度観たいとは思わないですが。

ベルイマンの良さが結集されてるのは「ファニーとアレクサンドル」だと思います。こっちは何度でも観てみたい!
ベルイマン映画の俳優たちって、凄い演技力です。どの人も、演技に見えなくて、「そこで生きてる人の生活を覗き見」してる気分にさせられます。これも監督の力なのかしら。

2010/01/09(土) 吹雪にも負けて、熱にも負けて、
外は大雪!凄い吹雪です。今日、プロコフィエフ「シンデレラ」の本番前に練習に行きたかったんですが、「行ってる間に雪に埋もれるぞ」とクリストフ。それと、何気なく熱を測ったら、なぜか37,7度!(微妙なとこですねえ。)「え?これは平熱じゃないよね。私風邪引いてるのかな。」この2つで、今日は夜の本番までゆっくりする事にします。


やっと、日本公演の日程もほぼ決まり、まだ完全に連絡取れてない人もいますが、5人中4人が揃ってひとまずホッとしました。市議会委員の木下氏には毎日奔走していただき感謝です!


今朝5時ごろ、一晩中友人のコンピューター修理に夢中になり、つい厚着するのも忘れたクリストフが、
「寒い〜凍える〜!」と私をたたき起こしてきました。彼は暖房つけない主義で、そとは−15度。
一晩寒さに気付かないほど集中してたのか。。。熟睡してたせいか、幸い私は体ほてってたので、いい湯たんぽになりました。が、ほてってたのは熱があったのかな。。。

この冬はドイツは雪国を通す気配。年末に買ったオーバーコートが大活躍です。

2010/01/08(金) 祈るしかない。。。
う〜ん、四重奏+ピアノの日本公演の日程が、なかなか皆の予定が揃わず、苦労しています。市議会委員の木下氏にあれこれ会場予約を動かしていただいてるのですが。。。これなら!と思った予定も、肝心の2人が丁度駄目だったりして、難しいなあ。

今日のカルメン合わせで、やはり指揮者が早口の英語を使いたがるので、ある団員が「あなたの英語はわからない。ドイツ語で言って欲しい。」と言い、彼女は「だって私のドイツ語は下手だから。」「いや、とても上手い!良くわかる!」と言う会話だったのですが、この団員、オケのメンバーからぐちゃぐちゃに攻撃されました。

コンマスも、「あんな団員首だ。」とまで言ってます。確かに、もっと丁寧にお願いしても良い言い方だったけれど、
わからないのをわからないと言ってそんなに悪いの?!と、オケメンバーが恐くなった私です。私もわからないもの。。。

ああ、それより、日本公演日程がなんとか上手く決まりますように!!

2010/01/06(水) 「通訳で失われるもの」
歌劇「カルメン」の練習が始まりました。アヌ・タリ、という女流指揮者、数はドイツ語で言ってくれますが、ソロ部分などへの細かい注文がすべて英語!
流暢な英語は、私、聞き取れません。。。自分に言われてる事もわかったようなわからないような。。。

ドイツ人と言えども皆が皆、英語が得意なわけでもないようで、人によっては「わからないよ」とつぶやいてる人もいるのですが、公に「わかりません!」と言える人がいないところ、日本人並みに遠慮深いなあ。

ホルンに対して指揮者から長〜い注文があったとき、ホルン奏者が横の団員に「訳してくれ!」と言ったら、その団員、
「もっとゆっくりって。」と一言。
それだけか〜?!長〜い言葉だったぞ!
なんだか映画の「ロスト・イン・トゥランスレーション」を思い出してしまいました。

何度雪を掃ってもすぐ雪に埋もれていく車。クリストフの愛車、来年で20歳になる年季入ったフォルクスワーゲンです。

2010/01/05(火) 音楽?効果音?
映画音楽コンサートと言うのをやり、「スターウォーズ」とか「風と共に去りぬ」なんかはまだ聴けるかな、と思いましたが、中には”キッキッキッキッキ”と永遠に不協音が続くわけのわからない曲も。ヒッチコックの「サイコ」でした。

その為と言うより、興味あって、「サイコ」早速見てみました。話は大体噂で聞いてるので、それほどのショックも受けませんでしたが、バックに流れるこれって音楽と言うより、恐ろしさを盛り上げる為の効果音。新年早々、変な曲選ぶな〜。。。

明日から、オーケストラの練習は毎日、また例の街外れの掘っ立て小屋になるそうで、あ〜あ、です。あんな、電車も通らないところ、今雪も積もって自転車も使えないのにどうやって行けって言うんでしょう。。。しかも寒い!!どうも、歌劇場から、我々オーケストラはとても嫌われてるようです。

下はヒンメルライヒ画廊コンサートより

2010/01/03(日) 北の国から?
少しずつですが、年末からずっと雪が降り続いています。
近所を散歩したらまったくの雪国!ふかふかの雪の上を歩くのは気持ち良いです。ただ、ズボンと靴の間から雪が入ってきてしまいますけどね。

歩いてると、誰かがスキーした跡も発見。うん、今ならスキーも出来るよね。クリストフはスキー持って出るか考えたらしいんですが、私は持ってないので辞めたそうです。

年末年始と、クリストフがこだわりドイツ料理を作ってくれ、気がついたらいつも何か食べてた私。気がつくまでもなくお腹がやばい事に。。。今日は台所権がやっと私に帰ってきて、「お腹お掃除野菜スープ」を作りました。

これから「魔笛」公演に出かけてきます。

2010/01/02(土) 真っ白なスタート
元旦はニューイヤーコンサート、1日2公演でしたがどちらも満席でした。この週末は「魔笛」「ジキルとハイド」です。


年末から雪が止まずに、あたりがすっかり真っ白です。歩くとズブズブ足が埋まるのもなんだか新鮮!しかし、この調子で積もり続けると、スキーでもはかないと通勤できなくなりそう。。。


随分前に1メートル積もった事があるそうで、クリストフはスキーで歌劇場に行ったそうです。


ドイツでは、アンゲラ・メルケルが全国放送で鬱病になるようなネガティフ挨拶をした事にブーイングが出ています。私達はちょっと見て、あまりに話し振りが不自然で疲れるので消したんですが。。。

2010/01/01(金) 明けましておめでとうございます!
ついに2010年ですね。

今年もよろしくお願い致します!

事業仕分けで日本のオーケストラが危機にさらされている事、実は昨日まで知りませんでした。ヨーロッパにおいても日本の音楽界が高く評価されるまでになったのに、これってだんだん日本のクラシック音楽界がなくなる、と言う事ですね。世界的経済困難でも、日本はどこか進歩して行ってるのでは、と、住んでないから勝手に思っていたのでショックです。

それと同時に、新年直前に今年の山口でのコンサートプロジェクトのお話をいただきました。音楽がなくなっていくこの時期、ぜひとも良いプロジェクトにして地方の子供達に音楽の夢を!と胸を熱くしています。

夜中の12時、街中に上がる花火を見ながら、クリストフと新年明けの乾杯をしました。ドイツの伝統の新年明け花火には「悪い事を焼き払う」と言う意味があるんだそうです。
下はベルリンのブランデンブルグ門に輝く花火です。


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