ドイツの空の音楽日記
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2010年1月
前の月 次の月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
最新の絵日記ダイジェスト
2016/10/24 パリでのリサイタルにて
2016/04/10 2016年は困難の年?
2015/09/28 ハルバーシュタットでのソロ演奏
2015/09/02 信じよう!!
2015/08/18 2015年日本公演を終えて

直接移動: 201610 4 月  20159 8 3 2 1 月  201412 5 4 3 2 1 月  201312 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201212 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201112 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201012 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200912 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200812 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200712 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200612 11 10 9 8 7 6 5 月 

2010/01/11(月) ベルイマン「処女の泉」
  ベルイマン映画「処女の泉」を観ました。
パリで勉強してた頃は、すべての国籍の名画が見れる映画芸術の街でもあったので、よく映画館に行ってました。が、ドイツに来てから映画館にはアメリカ映画しかなくて、映画はもっぱらテレビで観るものになってしまいました。
まあ、時間もないしね。。。

でも、本当は、映画館とテレビで観るのとでは、受ける感動の大きさが違うんですよね〜。
「2001年宇宙の旅」なんか、テレビで観た時は「人生の虚しさ」を感じ、映画館でその後見た時は「宇宙の壮大さ」を感じて爽やかに。なんでこう印象が変わるのか、自分でも不思議でしたが。
演奏会のように、その映画館や観客の感性にも影響受けるものですね〜。

「処女の泉」は、中世のヨーロッパ田舎の生活を垣間見て実感させてくれる映画でした。主人公の少女が、本当に可愛らしくて穢れなくてヒヨコのようで、その子が犯されて殺されるシーンは血が凍るようです。嘆き悲しみ、必死に祈る親に答えるように、少女の遺体の下から泉が湧き出るのは、「救い」なのでしょう。けど、残酷なイメージの方が強くて、(表現としてはサラッとしてるんですが)もう一度観たいとは思わないですが。

ベルイマンの良さが結集されてるのは「ファニーとアレクサンドル」だと思います。こっちは何度でも観てみたい!
ベルイマン映画の俳優たちって、凄い演技力です。どの人も、演技に見えなくて、「そこで生きてる人の生活を覗き見」してる気分にさせられます。これも監督の力なのかしら。


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.