ドイツの空の音楽日記
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2009/09/28(月) 少しの勇気で
月曜から水曜まで、11月のリサイタルの為に合わせでカールスルーへに行って来ます。ピアニストのザーネは6月に二人目の子供が生まれたばかりだそうで、「可愛いよ〜」と言ってます。

土曜も日曜も、マグデブルグ大聖堂での本番でした。この大聖堂はドイツ最古のゴシック式大聖堂で、この週末は祝典の意味での本番だったそう。

少し前から、「フルートとオルガンのコンサートを作ってあげられる。」とある方から言われてて、オルガン奏者を探したかったのですが、この本番に丁度大聖堂の主任オルガン奏者が共演してたので思い切って「フルートとオルガンの演奏会に興味ありますか?いくらで出演していただけますか?」と話しかけてみました。私、結構小心者なので、なかなか勇気が要ったんですよ〜。特に、地位も世代も上の方となってしまうと。。

しかし、話しかけたことは意外と喜んでいただけたようで、
「フルートとオルガンには結構良い曲があるよ!」
そして別れ際には追いかけて来てくれ、
「次の夏の大聖堂の演奏会で共演しよう。日曜日の午後に演奏会企画する事になってるから。」と、思いがけない招待までいただけたのでした。思いがけない幸運!

小心に留まってないで交流拡げるものだと実感した本番になりました。

下は高さが100メートルもある、マグデブルグ大聖堂の写真です。

2009/09/25(金) いつも新鮮なビートルズ
最近クリストフがビートルズの全曲集のダウンロードサイトをみつけ、よく家にビートルズが流れるようになりました。


私、中学時代、ビートルズマニアで、麻薬のようにビートルズ聴かないではいられない時期もあったんです。全曲何千回ずつ聴いたかわからなく、しかもその曲の背景も読みながら、かなり深追いしてました。

そのせいか、今、凄く久しぶりに聞いても、まるでその中学時代の続きになったような錯覚です。ビートルズが不思議なのは、他のグループのように、古い、と言う感じがしない。いつまでも新鮮に聴こえるのはファンだからか、特別な霊気みたいなものを感じてます。

2009/09/23(水) いい曲なのにな〜。。。
このとこ毎日モーツァルトの「ドン・ジョバンニ」の舞台稽古です。曲は本当に素晴らしい。モーツァルトの最後のオペラだからか、死の影もちらちら見え、曲そのものに何かが迫ってくる臨場感がこもっています。

ただ、
今やってる指揮者はあまりに不勉強すぎ!何度も通してやっと「ここはピアノ、ここはフォルテ」だの、オケの団員でも誰でも言えそうなアイディアしかでてこない。しかもモーツァルトの書いた音価を平気で書き換えさせる。ダイナミックもそう。
曲にそのままある迫力を、わざわざ消してる感じです。
せっかくの名曲がもったいない!

今日はその前に室内ミュージカルの仕事で、合わせもありました。子供達との共演オペレッタ、と言う雰囲気で、きっと子供達にはとてもいい音楽的思い出に成ると思います。

2009/09/21(月) ここはお金と書類の国
このとこ頭が重〜いのが、税金対策です。ドイツは労働者全員、個人で税金申告しないといけないんですが、大抵の人は大変なので税理士を雇っています。その結果、不当に払った税金が帰って来るんですが、
最近、私の行ってる税理士は、三千円ぽっちの税金が帰って来るのに対して、税理士には7,8万円の謝礼を払わなくちゃいけなくなってきました。

「そこ、高いよ!だから税理士変えればいい。」と周りは簡単に言うんですが。。。

何年も顔見知りになってる人に対して、「あなたの所は不当だから他に変えます。必要書類を返してください。」と、言いにくい〜!!

ドイツ人はだいたいサラッと言ってのけるし余計な情が入りませんけどね。こういう時、私って日本人だな〜と思います。

ドイツって書類とお金はやたらにうるさい国なんですよ。音楽だけに集中してられない時って情緒不安定。。。
お金の問題は苦手です。。。

2009/09/20(日) またとない契約書
歌劇場では、オーケストラの給料の他に、ソロで協奏曲を演奏したり室内楽で演奏した場合、その都度契約書が出て、すずめの涙ほどの手当てが出ます。先日も帰ろうとしたら、
「古賀さん、この契約書にサインして出してください」と渡されました。
(夏にソロ演奏したぶんかな)と覗いてみると、
”古賀敦子、ヴィオラ演奏に対して”
あれがヴィオラに聴こえたんですか〜???(ちなみに私はフルーティストです〜)
なかなかないミスで面白いのでそのままサインして提出しました。


まぎわらしい写真を載せてますが、これは友人のヴィオラをふざけて構えてるのみです。
歌劇場の中で私が一番気に入ってる練習室にて。

2009/09/18(金) カメラ芸術
気がついたら、演奏会用の写真、10年近くも同じ物ばかり使ってるので、今回、日本で再び撮りなおしました。前回撮ったところも同じ所で、その写真も凄く気に入っていたんです。

写真写りの為には、普段と違う表情作らないといけないんですが、ここのカメラマンはとても上手く誘導してくれるんです。
「そう!その角度!もう少し首かしげて!目にもっと力欲しい!」「はい、と言ってみて!あつこさ〜ん!はい!」などなど。まるで映画撮りしてる気分です。

ただ、これだけ時がたったら、どうなってるのかな〜と思ってましたが、見事グレードアップされてました!写真館が大きくなっていたのではなくて、カメラマンの芸術魂がです。
まったく無駄のない厳しいアシスタントへの指示、その素早さについて行くのは並大抵じゃありません。こちらをリラックスさせる為、声は優しいですが、目は理想を追う厳しい芸術家の目です。

私は自分がどんな顔してるのか全くわからないまま、引きつってるのではと思ってましたが、とにかく指示に従って表情作ってました。

それで出来た一つがこの右の写真。自分ながら、こんなに綺麗に撮ってもらった事はないです。許しがあれば、その写真館の紹介書かせていただくのですが。。。

ちなみに、あるサイトにその写真をずらっと載せたら、十年ほども連絡ない、あるヴァイオリン野郎(と言っては失礼?)から突然、「すぐ会おう!」とメールが来ましたよ。。。そんな、会えませんよ。本人見たらがっかりするでしょ!

プロフィール写真よりお見合い写真に使ったら良かったりして。。

2009/09/17(木) ちょっと憂鬱なオケ合わせ
今オーケストラはモーツァルトの”ドン・ジョバンニ”をやってます。出だしからして「やっぱり凄い曲だ!」と思います。最初に劇的な展開を暗示して、急に明るい序曲に移るとこから聴衆をぐっと惹き付ける。さすがモーツァルト。
ただ、主任候補のM氏の合わせはこの曲になって、極端に計画性のなさ、アイディアのなさが目立って来ました。指揮者は団員にだらける隙を与えちゃ舐められますね。。。明日も街の果ての変な練習場での合わせですが、天気が崩れてるので、楽器持っての自転車通勤が憂鬱です。早く歌劇場での合わせに戻ってくれないかしら。。。

右は本文に全く関係なく、コッヘン城からモーゼル河を見下ろした景色です。

2009/09/14(月) パウルス教会での演奏会
日曜日はマグデブルグ内のパウルス教会でアツモリ四重奏の演奏会でした。
メンバーがことごとく病気して、夏休み明けだしで少ない合わせでやりましたが、打ち合わせしたテンポはばっちり!本番で一番4人の気持ちも一つになって、いい集中が出来ました。

休憩時間にすでに「凄くいいよ!」「綺麗な音で鳥肌たった!」などと知り合いが励ましの声をかけてくれ、いい自信になってより集中しやすくなりました。お客さんと舞台にかなり距離があって、反応が今一わからない、と第一部は思いもしたので。思いがけなく応援に来ていただいてた友人もいて、「来てくれたの〜!」とより気持ちも盛り上がりました。
この日数倍払いのいい別のコンサートを蹴って四重奏の演奏会に出てくれたヴィオラのインゴにも感謝です。

クリストフとの共演だったので、彼のお母さんもご近所さんと応援に駆けつけてくれ、喜んでいただけたのも嬉しかったです。

今日はピアノのザーネが電話くれ、私達の11月のリサイタル、チケットが売り切れた、と嬉しい知らせをくれました。幸せなビックリです。

右はコンサートのあったパウルス教会です。

2009/09/11(金) 常任指揮者候補、マクドナルド氏
昨夜は今シーズン一回目のシンフォニー・コンサート本番でした。指揮者は主任候補してる27歳のロリー・マクドナルド氏。音楽的だし感じもいいけど、主任候補にはちょっと若すぎる、経験が足りない、と言うのがオーケストラの見方のようです。

私の頭はより日曜日の四重奏のコンサートの方に行っていて、周りの団員に「指揮者、どう思う?」と訊かれてもぱっとした答えが出来ないで居ますが。。個人的には今のところ、この指揮者になっても悪くないと思っています。

四重奏の合わせはようやく本調子になりました。日本で別のメンバーとやった曲はそのテンポ感やフレーズ感が残っていて、こちらのメンバーとやると、「躍動しすぎる!速すぎる!」と苦情が出る楽章もあるので要注意です。

右は懐かしい、この夏の日本での公演ゲネプロにて。

2009/09/09(水) 歌劇場は何のため?
今週はオーケストラはシンフォニーコンサートで、ストラビンスキーの”妖精の口づけ”、ドボルザークの”午後の魔女”そしてシューベルトの”グレイト”、なかなか面白いプログラムです。
ただ、練習場が、歌劇場でなく街の果ての窓もちゃんとした照明もない、交通も不便な場所であっており、団員からは苦情が続々です。

嬉しかったのは、休憩時間にゲッツ氏から、9月の終わりに、すでに一度共演した室内ミュージカルを「再度やらないか」と越えかけてもらえたこと。オーケストラ以外での音楽活動が増えるたび生命力をもらえてる今です。

右は、この夏のフルートカルテット・ベルリン演奏旅行の締めくくり、光永ホールでのパーティにて。私だけしっかりお皿を放してないのが、人一倍の食い意地を示してるようで気になります。。。

9月絵日記の続き


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