ドイツの空の音楽日記
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2009/08/30(日) 協奏曲の夕べ
日本で留学の相談を受け、「メールください」と言ったのですが、文字化けして消してしまった可能性があります。。。(後でしまったと思ったんですが。。)返事が来ない場合は根気良くメールくださいね。お手数かけます!

昨日はゲルンローデの本番、昔のままの白い彫刻の壁が残る、綺麗な教会でした。ゲネプロで気になった音響も、お客さんが満員に入ってまろやかになり、本番はバックの素敵な青いステンレスに向けて、祈るような気持ちで集中出来ました。
バッハのロ短調組曲はお客さんが「良く知ってる!」と思うのか、受けがいいので、このシリーズではバディネリをアンコールに繰り返すのが定番になってきました。今回はバディネリについては明らかにアンコールの方が調子が良かった。本番、ちょっと息切れしたので呼吸法が乱れてないか、チェックしなくちゃです。

下の写真が昨日本番のあった聖シリアクス教会、右は見つめながら演奏した後方の天井です。青いステンレスではなく、壁が青かったんですね、、私の記憶ってとてもいい加減。。。!

2009/08/29(土) ゲルンローデへ
今日は今から”ゲルンローデ”と言う街でフルート協奏曲の仕事に行ってきます。ドイツも珍しく長い夏が続き、石造りの教会の本番でもまだは半そでドレスで大丈夫かな、と思ってます。

2009/08/28(金) 久しぶりの合わせ
待ちに待っていなかったオーケストラが始まりました。
まだ夏休み明けで皆の機嫌がいいのが救いです。
今日は久しぶりにアツモリ四重奏の合わせ、と言ってもヴィオラのインゴは「流感やったばかりでまだ今週はきつい」と言う事で、スザンネとクリストフの3人でやりました。

右の写真は日本でのコンサートツアーにて、です。

上の2枚は、渡辺翁記念会館でのコンサートのあと、同開館ロビーにての記念撮影。お客さんが引けた後、実行委員の方々としばしのくつろぎのひと時です。皆、演奏会後の、疲れてるけれど、さわやかな表情が見て取れます。


一番下は、ピアニストの光永有香ちゃんと、終了パーティにて共演した場面です。

演奏した曲は尾高 尚忠のフルート協奏曲。
実はこの曲を披露するつもりは全然なく、有香ちゃんが初めてフルートの伴奏するので、その練習に付き合う、と言うだけの話だったんですが、合わせをしてみて驚き!!

もともと自然な音楽性に恵まれたピアニストと思ってましたが、相手の音楽を即座にオーラで感じ取り、自分の音楽に自然に流れを合わせられる、貴重な才能を持ってるんです。

その後コンサートが控えてるのに、私は楽しくてその日3,4、時間ぶっ通して合わせてしまい、コンサートの直前に疲れてて「どうなる事か」と思ったぐらいでした。(他の3人に支えられて大丈夫だったんですけどね)

これは有香ちゃんの演奏は披露しなくちゃ、と、急遽パーティ上で共演しました。
私は人前で吹くようにはこの曲練習してないし、恥のかき捨て、と思いましたが、有香ちゃんがとても自然な音楽の流れで乗せてくれて楽しく共演できました。
ますます将来の楽しみなピアニスト、と期待しています。


パーティ会場は光永ホールで、おいしいご馳走が一杯でした!

そのうちの一つが、Captainさんに差し入れていただいた”パテ”です。これを食べた時、世界のグルメに通じてるアンナが感激して、「フランスの店に行ってもこんな美味しいパテは手に入らない!此処で作ってるの?!」

それで最後の日にもまたそのパテが味わえるように、と心づくししていただきました!

2009/08/26(水) 夏休み最後の歯医者さん
もう夏休みも終わりです。今年ほど毎日が有意義で短く感じられた夏休みは初めて!

クリストフのお兄さんは腕のいい歯医者です。「夏休みのうちに母と3人で歯の検査と治療に行こうじゃないか」と言うクリストフの意見で今日はお兄さんの住むハルツ地方のギュンタースベルゲまで行って来ました。虫歯の検査など、10年以上ぶりですが、磨き方が良かったのか私は虫歯はゼロ!ホッとしました。

その後、お兄さんのお宅に招待され、山の中の素敵な一軒家に感動!お庭には室内プールまでありました!自然に囲まれ新鮮な空気にガラス張りの居間からは登ってみたくなるような綺麗な山がすぐそこに見えます。奥さまからも「気持ちいい登山が出来るのよ。クリストフと登りにいらっしゃい!」と言ってもらえて私は目を輝かしてました。モーゼルでの登山が楽しかったんですよね〜。

「アツコは初めて此処に来たんだっけ?!」とビックリされたので、「お宅は初めてですよ。私はクリストフの、まだ新しい彼女ですからね〜。」と言うと奥さまはケラケラ笑ってました。
なんとなく私も、昔からクリストフの親戚一同と親しかったような錯覚がありました。優しいメルテンス家族に囲まれて、おかげで夏休みの最後を気持ちよく締めくくれました。

下の写真は夏休み最大イベントの四重奏ツアーからです。海に恵まれないドイツだから、3人は「海が見たい!」と懇願して、コンサート実行委員長の光永氏と木下氏に次のコンサートに行く途中、この岬に車を寄せていただきました。皆大喜び!その横の写真は最後の公式演奏会だった、宇部全日空ホテルでのコンサートです。コンサートの写真はうえだのぶさんのサイトから抜粋させていただきました。

2009/08/23(日) ハマースレーベンでのコンチェルト
時差ぼけと頭ボケで大丈夫かな〜と思ってた協奏曲の本番、無事終えました!本番が17時、と早めだった事もラッキーで、頭もしっかりしたまま、恵まれた音響の助けもあって心地よい集中ができました。まあ、どこかまだ夢の中の本番、という心持ものこってましたが、お客様にも喜んでいただけ、主催の牧師様は涙流さんばかりに手を握ってくださり、(ちゃんと心は伝わったみたい)とホッとしました。今回はなんだかまだ魂の半分が日本に残ってるような、変な気分が続いているんですよ〜。

私の演奏したのはヘンデルのフルート協奏曲とバッハの管弦楽組曲2番ですが、自分の出番が終わっても演奏会自体はまだ続いてました。さっさと着替えてると、メゾソプラノのウンディーネさんに「まだ演奏会の最後に皆でお辞儀するのよ!まだドレスで居た方がいいわ。」と言われ、そうか、とまた着替えなおしました。
それが良かった!お辞儀したら拍手が止まらなく、急遽バッハのバディネリをアンコールする事になったのです。

この本番のお陰で夜8時にはへろへろに眠くなる、という時差ぼけもかなり改善されたようです。同じ本番がまた来週の土曜、その次の木曜、と続きます。可哀想なのはまだ夏休みなのに遊んでもらえないクリストフですが、今は文句も言わず、自分も毎日数時間練習しているいい子ちゃん(?!)です。

下は演奏会のあった聖パンクラティウス教会。1500年代から歴史的意味ある教会らしく、皆バチバチ写真撮って、その意味も説明してくれたのですが、なんだか頭ボケてる今の私は良くわからないままでした。。。

2009/08/21(金) 様々な出会い
まだ時差ぼけからも脱出できてないし、日本のコンサートの余韻が大きいまま、明日はフルート協奏曲の本番です。
なんだか実感ないな〜。。。

この数日は時差ぼけと戦いながら、なんとか22日の本番の練習と調子上げるので精一杯です。本当はゆっくりお世話になった方々、知り合えた方々にメール書いたりお礼したりしたい所です〜。。。寝不足が続いてたせいか、夕方5時過ぎには眠くなってそのまま翌朝まで夢の中、というこの数日です。明日はそういうわけに行かないぞっと!!

今回の来日で、普段の数倍の出会いがありました!!前回2006年に四重奏メンバーと、ドイツ語も出来る関係ですっかり親しくさせていただいた久保田氏が久保田市長になられていて、メンバーは大喜び!忙しくなられてゆっくりお話できにくくなったところですが、市長室での個人的演奏させていただき、二俣瀬ふれあいセンターの演奏会には御出でいただいて感激でした。

また、私個人では2年前から「きっとお話したら気が合う!」と思い続けてた漫画家のうえだのぶさんと、やっと念願のおしゃべりができました!私のイラストをプレゼントにいただいて、その可愛いのにもう大喜び!そしたら、メンバーのヴァイオリニスト・ゾハールに、「君よりずっと可愛い」と言われましたが。。(彼は密かにのぶさん狙ってましたね〜)
通訳と普段なれないコンサートでのトークで通常の3倍しゃべり続けだった私はその他の時間は無口になってました。が、のぶさんと個人的にしゃべってると学生時代の乗りにおお戻り。次はきっときっと一緒に飲み会しましょうね!
うえだのぶさんの楽しい公式サイトはこちらです。
http://www.c-able.ne.jp/~abareinu/

下の写真は、左から、久保田市長に喜びの再会し、市長室で急遽演奏させていただいたメンバー。(宇部日報より)真ん中がうえだのぶさんとメンバー達、最後の打ち上げパーティにてです。(これものぶさんのサイトより抜粋)右が、うえだのぶさんに描いて頂いた私です。私より可愛いけど、似てる!と思ってます。

2009/08/19(水) 来日を終えて
今年もまた、宇部市の光永委員長の力添えで、2回目の「フルートカルテット・ベルリン」を無事終えることが出来ました。市議会委員の木下氏をはじめ、お世話になった方々に心から感謝を申し上げます!コンサートツアーは、演奏者より企画者の苦労のほうがどんなに大きいかを想うと、13公演の道のりを最後まで励ましと笑顔で支えていただいた事がどんなに貴重な事か。。。!

3年前に初来日した「フルートカルテット・ベルリン」ですが、今年はヴァイオリンだけが急遽違うメンバーでした。それだけで、四重奏としては個性がまたがらっと変わったように思います。

前メンバーだと、最初から四重奏が一つの楽器のように一つになり、言わばまるで自分が4人いるような感覚で、何も意識せず自然に演奏してました。今回のメンバーになって、急に4人の個性が強く前面に出て、あるところ戦いのような感覚もあり、持てる技術を100パーセント以上出さないと消される、と言う感覚がありました。それでも、公演が進むごとに少しずつ4人の息が合っていき、個人的にも4人が人間性を認め合えて行ったのが演奏に反映していった、と思いました。

日本の夏は涼しく乾燥してるヨーロッパで暮らしてる人間にはとてもハード!!何度も「スケジュールがきつすぎる!」と言われたのですが、どんな状況でも舞台上では全く手を抜かない、その真摯な姿勢がありがたかったです。

自分の独奏の演奏とは違い、四重奏となって、しかもドイツと日本の架け橋的役目をするとなると、演奏もその合間の時間もとにかくその場その場に集中するのに必死で、自分でいい演奏ができたのかどうかも正直、よくわからない感じです。いただいたCDも何となく怖くてまだ聴けてない始末。

まだこの後も3日後に協奏曲の本番、ベートーベンのドゥオの暗譜も9月の頭の本番なのに出来てない、、と続きます。でも、この日本公演のお陰で精神的に大きくリフレッシュさせていただきました。メンタルではひとつ成長した状態で前に進めそうな予感がしています。、、って、演奏に反映できなくちゃ何にもなりませんけどね〜。

下は宇部日報に掲載された記事から引用しています。8月9日、2日目の渡辺翁記念会館での本番の模様です。


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