ドイツの空の音楽日記
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2009/07/30(木) 8月17日まで日記お休みです
明日からベルリンに出かけ、そのまま日本に飛びます。その間は日記をつけられません。。また8月17日からよろしくお願いします!

来日について、昨日イータイから、今日はアンナから打ち合わせの電話があり、「日本公演が近づいたな〜」とウキウキしています。毎日、クリストフも一緒に歌劇場に練習に行ってますが、「誰も居ないだろう」と思いきや、バーバラらしきヴァイオリンの音も毎日聴こえ、トランペットもたまに聴こえ、”仕事人間”が自分だけでない事にほっとしたりしてます。夏休み中楽器を全然触らないオーケストラ団員が大半ですからね〜。日本では考えられませんよね。

下は、モーゼル河ほとりのホテルで食事中の私です。登山でやせるかと思ったら食欲進んでかえってモリモリしちゃいましたよ。。。日本は皆細いから、帰国するたびあせるんです。後数日で少しダイエットできるかしら。。。

2009/07/28(火) ブランデンブルグ音楽祭
ブランデンブルグ音楽祭に出演していました。最初ブッコーの教会で演奏し、雨続きだったので、「これは今日は教会内のコンサートになるだろう」と予想していたら、演奏会の直前に気持ちいい天気になり、急遽外に舞台ができて、そうならないように、、と望んでた”オープンエア”になりました。

問題なのは、かなり風が強かった事!楽譜が飛んだりめくれたりするので譜面4箇所を洗濯バサミで留めての演奏です。ソロだったら暗譜で出来ますが、四重奏なので楽譜を見ないわけには行かない、しかし、洗濯バサミで留めてると譜めくりに異常に時間がかかって音楽を止めてしまう。それで、企画者の一人が譜めくりも兼ねてくれました。ピアニスト以外に譜めくりがつくなんて初めてです。

モーツァルトの四重奏曲ニ長調の2楽章から3楽章に移る時、短いフルートのユーバーライトゥング(ごく短いカデンツ)が入るのですが、見るとヴァイオリンとヴィオラはゴソゴソ洗濯バサミの譜めくりに手間取ってる!「これは長いカデンツを吹かないとおかしな事になってしまう!」と、生まれて初めて準備なしで長いカデンツを即興しましたよ。。。彼らの準備が整って、「うわ〜早くロ短調からニ長調に転調させなきゃ」とあせったら、何だかするっと上手くできてしまいました。チェロのイータイ君は全然その様子に気がつかなかったようで、「今日は長いカデンツやりたいのかな、と思った。あのカデンツ良かったよ。」と言ってくれてホッとしました。

どんな状況でも最高度に集中したいんですが、外での演奏はやはり難しい。強風が来ると、「譜面台ごと倒れるのでは」(そう言う事がオーケストラの仕事ですでにあった)と気になるし、音響はゼロになるし、雑音いろいろ入るし。。私だったら聴く側としても室内でじっくり聴きたいんだけどな〜。

下の写真はモーゼル河のほとりにて、です。

2009/07/24(金) 靴なし?
あさってブランデンブルグ地方で演奏会ですが、スザンネから、「イータイがイスラエルから飛んできて直接会場に来るから、誰か彼用の靴を持ってきて」とメールがありました。
イスラエルで演奏会やってるのになぜ?と訊くと、「イスラエルでは黒い靴で演奏しなくていいんだ」と。
はだしで演奏するのかな?どっちにしても私の靴は小さいし女用だし、ヴィオラのクリストフ君に頼んでます。

昨日は暑い夏だったのに今日は大雨でセーターが必要な日。ドイツはいつもこんなです。

下はモーゼル地方の登山途中で小さな山小屋を見つけたときの写真です。所々に小さい山小屋があり、登山が盛んだからでしょう。

2009/07/22(水) ツェッケ発見。。。
夏休みで、歌劇場は誰も居ないかと思いきや、クラリネットのハインリッヒ君の音が聴こえて来ました。昨日、私は練習中に足に喰らいついてるマダニ(ドイツでツェッケと言います)を発見!
このツェッケは、ドイツでは危ない害虫とされていて、喰われるとたま〜に病気をうつされ、死に至ったり半身不随になったりもするとの事。自然の中を歩いた後は必ずチェックしましょう、とテレビでも言ってましたが、ついつい忘れてました。
パニックして色々ネットで見てみたら、病気になるのはごく稀、との事で、交通事故の確率より少ない、と。国によって害虫も違うんですね。ドイツ人は自然に親しむのが好きなので、余計注意してるんでしょう。

今週の日曜はブランデンブルグから更に1時間ほど走った街で四重奏のコンサートですが、その日まで皆バラバラに行動しているので合わせはその日までなしです。しかも天気がよければオープンエアだそうで、これは調子をよっぽどあげておかなくちゃ。。。

右の写真はエルツ城の手前にて。ドイツではよく山の頂上にこういう城跡が残っていて、温かい季節にはコンサートも開催しています。

2009/07/20(月) モーゼル河
一週間、モーゼル河の流れるコーブレンツから南の地方に行って来ました。そのうち3日間は一日山の中を歩きまくるハイキングコースをやり、久しぶりに自然の中で大汗かいて、登山の喜びを味わいました!登山用の靴ではなかったので、崖っぷちの狭いどろどろ道を行く時はいつ滑って落ちるかとハラハラしながら、ですが。。。登りはきついけど落ちる怖さは少なく、下りの急な坂は滑るとマジで怖かったです。次はちゃんと登山靴を用意しなくちゃ。。

モーゼル河はライン河から分かれてる、もう少し小さめの河です。このあたりには有名なハイキングコースがいくつかあり、素人でもわかるよう、山や森の分かれ道に手のひらサイズの道しるべがありました。

下の写真はハイキング途中、狭い山道から草原に出た時のものです。自然に恵まれたドイツ、同じハイキングコースで時々初老ぐらいのご夫婦にも出会いました。決して楽なコースではないのに、ドイツ人っていくつになっても元気に自然に親しむんですね〜。見習いたいものです。

2009/07/13(月) これもいい状態かな?
日曜の協奏曲本番は、1回目よりもいい感じだったと思います。
まず、オケとちぐはぐするヘンデルの怖さが本番中に消えた事。暗譜がおかしくなるのでは、という恐れがあったのも、演奏し始めたら結構無我の境地になっていました。オーケストラ側も「変な曲」と言ってたこの曲に拍手が泊まらなかったのは嬉しい驚きで救いでした。バッハの方はバディネリのみアンコールする事態に盛り上がり、メンバーにもお客さんにも喜んでいただけて幸せにほっとしました。心が無欲、無我、に近かったのが良かったのでしょう。

その後は夏休み前最後の歌劇場側のオープンエアでした。凄い雨!!あまりに雨が振り込むので、休憩時間に半数のオーケストラ団員は楽器守備に帰宅する事になり、クリストフも私も途中で帰れたのはラッキーでした。最後まで演奏した人、きっと楽器はぼろぼろでしょうね。。。

これから一週間ほど出かけま〜す。

2009/07/11(土) 仕事のモラル
明日はヘンデルのフルート協奏曲、2回目の本番で、今朝はその合わせでした。今、夜が遅いので今朝なるべくちゃんと睡眠とってまともな合わせが出来るよう、歌劇場の近くに泊まってました。
今回はコンサートマスターがマルコ・ライス氏。指揮者がいないので、はっきりしたアインザッツ(合図)を心がけなくてはいけません。前回よりはましですが、なんかこの曲ってソロとオーケストラがちぐはぐしてて怖い。
皆、「これ、本当にヘンデルなのかな」と言ってますが。。。
J.S.バッハの管組2番は全然問題がありません。バッハは曲がしっかりしてるから。

昨夜のオープンエアーは最悪でした。ひどい雨風で、楽器にもしょっちゅうシブキが来ます。人によってはヴァイオリンがびしょびしょになってて、これって修理しても元には戻らないのでは?
歌劇場側は、「いい楽器を使わない事。修理費はだしません。」と言ってます。何それ?!数年前だったら、雨のシブキがかかる状態だったら中止か、室内のコンサートに切り替えるか、だったのに。おもちゃで本番やれって事ですか〜?

うちの歌劇場だけじゃないんですよね。今ドイツ中が仕事のモラルがなくなり、雇い主は労働者を奴隷とみなし、好き勝手をし、雇われる側はやる気がないままお金の為だけに働く、と言う悪循環になっています。

それとは別に、個人的に、年末にヴィヴァルディのフルート協奏曲の依頼が2つ来ました!きゃ〜嬉しい!!

2009/07/08(水) 最後が長い!
もうすぐ夏休みと思ってからが長い!と感じてる毎日です。今日も早朝から夜中まで仕事だったし、これがまだ5日続くのか。。。

クリストフが、私が夏休み遊ばない事を嘆いてるので、「じゃあ、2人で一週間マジョルカ島に行こうか”と旅費を調べたら、わけわからないし、たっか〜い!!しかも、変なことでドンドン値が上がるので、3日ほど色々調べた挙句、クリストフも辟易して、「どうせぼられるだけだから辞めよう」となりました。最近ペテン師のような商売してる会社だらけですから、大きな旅行は音楽家のようなナイーフな貧乏人にはリスクが大きいナす。

2009/07/06(月) 熱い最後
昨日は3回のオケの仕事の合間に早朝練習もして、6時間自分の練習も結構集中できて、「この調子」と思ってたら今日はばててました。暑いしね〜って、言い訳かしら。。。

昨日はコーティ氏のシェフとしての最後のコンサート、満員のお客さんにも団員にも惜しまれて、温かい拍手がとまらない、コーティ氏にとっては言う事のない、いい締めくくりだったと思います。とにかく人柄の温かい、公平な方で、3年間も、こんなに誰にも嫌な思いさせなかった指揮者は珍しいでしょう。

その夜の本番の後に大半の団員がまた夜中のオープンエアーの本番で、さすがに、今日歌劇場に練習に行ったら誰もいませんでした。やっぱり人間離れした体力のドイツ人でも皆ダウンするんですよね。ちょっとほっとしました。

2009/07/04(土) 今は夏本番
ちょっと前まで寒い夏だったのが、急に猛暑になりました!あまりに急で、仕事の後はどうもアイスでも食べてリラックスしたくなり、練習に身が入らない。。。言い訳かな。。
早起きして仕事前に早朝練習してるほうが効率がいいです。明日も頑張って早起きしようっと。

明日は主任としてのコーティ氏との最後のコンサート、石造りのクロスター(元修道院)が会場ですが、音響はお風呂場並みで、弦の音など残響10秒ぐらいある感じで、何やってるんだか良くわからない。側で聴いてるとオーケストラ中ずれずれになってるんですが、コーティ氏も指揮棒使わないで感情移入のみを示すので、耳でも目でも合わせる事が難しい。う〜ん。まあ、オーケストラがずれてても自分の責任じゃないからいいですけどね。
ロッシーニ、チャイコフスキー、ヴィラロボス、ドラゴネッティ、と言う、面白いプログラムです。

オーケストラ以外で友達増やしたいな〜と思ってるんですが、出不精、連絡不精の私にはなかなか難しい。。でも、ある仕事がきっかけで、近くの街に住むやはり日本人で頑張ってる女の子と知り合って、昨日はいいお話いっぱい聞かせてもらえました!
ポジティフに幅広く将来を見つめてる姿に随分励まされた気分です。私ももっと前向きにならなくちゃ!

7月絵日記の続き


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