ドイツの空の音楽日記
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2009/04/29(水) ドイツの今はお金の世界
このとこ毎日良くも悪くも思いがけないことがよく起こってます。練習すべき曲が山ほどあるのに、まずは心を落ち着かせてなくちゃ。。

しばらく経済難の話ばっかりだったドイツでのニュースも、最近は豚インフルエンザの話も持ちきりになってます。ドイツの興味の中心はこの数年くどいほどにお金になっていて、音楽の世界であるはずのオーケストラも歌劇場もお金のはなしばっかり!
いい音楽したい!と言うのが音楽家の基本であるべき、と思ってる私は今の世の中では取り残されるしかないようです。。。

2009/04/25(土) マルセル君の事故
このところ急な対処を必要とされる出来事が多い!今日は、5月半ばのコンサートの合わせにチェロのマルセル君を待っていたら「今事故起こした!腕を折った悪い予感がするから、病院に行く。」と電話があって、シンフォニーコンサートの間気が動転してました。

休憩時間に奥さんのクラウディアさんと話すと、「折れ切ったわけじゃないけどコンサートは無理です。申し訳ない。。。」と。(そんな〜。。こんなにギリギリにキャンセルできないよ。。どうしよう。。)。
たまたま助っ人で来ていたチェロのイータイに「代わりにやってくれるか」と訊くと、喜んで引き受けてくれて、ひとまず安心しました。グリンベルグ氏のキャンセルの時もザーネにすぐ繋がりましたが、すぐにいい人が見つかってる事に本当に感謝です。

マルセル君はもちろんシンフォニーコンサートは演奏しなかったけれど、終わった後歌劇場に来てくれて、「もう、何で今骨折するのよ〜!悲しいよ!」「僕だって悲しい。でも、イータイがいい演奏してくれるよ。楽譜は僕が送るから。」と、話す事ができ、今回のコンサートは無理だけれど、骨折も思ったよりひどい事はなさそうでまた少し安心しました。

マルセル君は自転車で、買い物を抱えて、走り始めよう、と言う時に転んだのだそう。音楽家はちょっとしたことが致命傷になりがちなので、本当に用心してもしきれませんよね。私も自転車では何度か転んでますが、何もなかったのは救いです。ああ、かわいそうなマルセル君。。。。。

2009/04/23(木) 孤独な戦い
オーケストラの仕事はお金のため!と割り切って随分になりますが、今日はオケのなかでとても信頼し、尊敬してた人からの背後での侮辱があったことを知って、かなりショックを受けました。
オケでの侮辱には慣れてる私も、その相手が相手だっただけに泣けちゃいましたよ。。。
しかし来年には一緒の室内楽も計画してるし、人間的にも音楽的にも分かり合ってる、と信じてただけに共演する気は失せています。まあ、まだ時間がありますが。。。

オーケストラなんかに負けるもんか!外では認めてくれる人が増えてる!自分でそう思って進むしかないです。

音楽も限りなく孤独な道なのかも。。。
だから、一瞬でも共演してて何か通じる相手と喜びが分かち合えた時は最高の喜びなんですよね。

2009/04/22(水) 部活のような朝練生活
今週に入って、毎日街外れでのシンフォニーコンサートの仕事と、遅ればせになってる5月17日の室内楽コンサートの集中あわせであっという間に一日経ってしまいます。

自分の練習の時間を確保する為、朝の仕事の前に歌劇場で練習し、今日は朝5時前に起きて5時半から練習しましたよ〜。仕事で疲れてしまった頭で練習するより、朝のまだ暗いうちから誰もいない歌劇場で練習するのは結構快感です。ま、睡眠不足になってしまうのであまり頻繁には無理ですが。。。

それにしても、4月には珍しい、晴天続きです!
シンフォニーコンサートは今回はヒンデミット、ブゾーニ、にショスタコーヴィッチのヴァイオリン協奏曲。全体の印象として少しギスギスした曲ばかり、、と感じるのですが。。。

今日は帰って来たら農家からの野菜が届いてました!最近少し高くなって内容が減ってしまったのが少し寂しいですが、それでも自然農法に近い野菜を家に届けてもらえるのは凄く助かります。
早速明日とあさってのお弁当作りました。野菜中心の食事にしてると忙しくても睡眠不足でも元気でいれるみたいです。

2009/04/20(月) デッサウにて
昨日の(日本だともうおとといですが)デッサウでのリサイタルは満員のお客さんの温かい熱意と主催者の心配りに支えられ、また教会の音響もお客さんの入りによってちょうど良くなり、とても気持ちよく音楽に集中させていただけました。

ピアニストのザーネとは4年ぶりの共演。でも、特にヴィドールなどついこの前まで合わせてたような感覚で、月日のギャップは感じませんでした。シューベルトのしぼめる花では合わせが足りない、と感じました。微妙なテンポ感の違いもこの曲では大きく影響してしまいます。やはり一番奥が深い!まだまだもっと大きなオーラで演奏できるようになりたいものです。

さて、明日からまたシンフォニーコンサートで毎日歌劇場とコーティ氏お気に入りの街外れの工事現場のような練習場との往復の毎日です。それに合間に2つの室内楽プログラムの合わせも。
でも、週末に気持ちよくコンサートできたエネルギーで乗り切れるかな。

写真は昨日のデッサウ・教会でのリサイタル風景です。

2009/04/17(金) 明日がリサイタル!
今日はザーネが遠いカールスルーエから来てくれ、明日のリサイタルの合わせをします。通常だったら前日からの合わせでは間に合いませんが、過去に数回共演した曲だから、、でも、「効率いい合わせをしなくては」とピリッと緊張はしています。
グリンベルグ氏の急なキャンセルの後、ザーネが引き受けてくれなかったら大変なところでしたよ。。感謝です!

昨夜は遅くまでマルセルと5月のコンサートの合わせをしていました。こっちも大詰めになってきて、明日終わったら全力で集中しなくちゃです。来週はスザンネとイータイとも合わせだし、シンフォニーコンサートの練習はまた街外れらしく、大変な週になりそう。。。まあ、今日明日は考えないで、明日に集中します。

下はザーネと来日した時のリサイタルにて。

2009/04/16(木) 日本人の血
リサイタルの準備も大詰めになり、例外的ないいお天気のせいかオーケストラも皆機嫌が良くて気持ちのいい日々です。
夏休み中の予定も次々決まっていって、やりがいあるコンサートがいただけて幸せです!この夏は四重奏とヘンデルのフルート協奏曲に集中する事になりました。
気分いいまま、昨日はたまった洗濯物やっと洗い、買い物して空になってた冷蔵庫も再び満タンにしました。

ただ、クリストフは「君とは全然長旅行にいけない。悲しい。寂しい。」とぼやいていて、可哀想。。。私はやはり働き虫の日本人なのか、夏休みだからって1ヶ月楽器なしに旅行に行く気にはなれないんですよね〜。ぼやかせてるのは毎夏なので、いつか愛想尽かされちゃうかな。。

下の写真は復活祭にメルテンス家に呼ばれ、お庭でお茶してるところ。まぶしそうな顔してますが、暑くもなく寒くもなく、本当に快適な日光浴でした。

2009/04/14(火) 自転車日和
自転車通勤が気持ちいい、ドイツ離れしたいい天気続き!ずっと夏までこのままだといいな〜。。。4月のこの復活祭の時期にこんなに晴天続きは凄く珍しいのだそうです。

オケでは自転車通勤してる仲間は結構多くて、時速100キロで隣の街まですっ飛ばす通もいます。車の燃費があがるほどに自転車通勤者は増えていて、そのうちドイツが昔の中国のごとく自転車王国に成る可能性も大、と見ています。

2009/04/12(日) 復活祭
18日のリサイタルの準備と、夏のドイツと日本でのコンサート企画でばたばたしています。キャンセルされた人のぶんは割りと早くいい人が見つかって助かりました。

ドイツは今復活祭で、クリスマスほどではないですが、それぞれの家庭がキリストの十字架貼り付けと、3日後の復活を想ってお祝いをします。それで、十字架の日、カールフライタークは私もクリストフのご両親の御宅に魚を食べるので呼ばれました。この日に魚を食べるのもドイツの伝統なのだそうです。

その後またすぐ歌劇場の本番に駆けつけたのですが、素晴らしいお天気で、いい気分転換させていただきました。

今日がキリスト復活の日で、これから「魔笛」の本番です。
ちょっと外を歩くと、それぞれの庭の木に色とりどりの卵を飾ってあります。これが復活祭の飾りつけで、卵が復活を暗示してるのかはわかりません。また、シンボルはウサギで、なぜウサギなのかはドイツ人に訊いても知らないようです。。私もキリスト教の生まれなので、子供の頃はイースターに卵はもらってたのを覚えてます。

2009/04/07(火) 室内楽いろいろ
もうすぐデッサウでのリサイタル。これは自分で練習すればいいし、楽なのですが、5月のトリオと初演の演奏会の方は仲間が「時間がない」と手付かず、、大丈夫かな。。そして7月のドイツの演奏会も8月の日本の演奏会も、いつも共演してる仲間からの急なキャンセルが出て、ちょっとバタついてます。まあ、やる気のある素晴らしい演奏家はいくらでもいるのですが、それで四重奏としていいアンサンブルになるか、、では慎重を要します。室内楽は大好き!ただ、共演人数が増えるほどハプニングは増えます。

7月のコンサートをキャンセルしたクリストフの理由は、「夏休みだから」「夏休みは僕チェロのふた開けない!」と言う、硬い新年を持つ彼です。。

右の写真は同じ街に住む日本人3人の、数年ぶりの会合です。ヴァイオリンの美里さんに臨床心理士の千里さん。どでかいアイスクリームはいかにもドイツらしいです。

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