ドイツの空の音楽日記
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2009/12/17(木) テレビでケンカ
オケ練習の合間、アナウンス係の方に、「古賀さん、この前テレビで観たわよ!良かったよ!」と言われ、「え?
テレビ?」と頭の中がハテナになりました。「ギャラリーで、、、」あ!そういえば、先週絵画個展でソロ吹いたとき、テレビ局らしきカメラが来てたな、と思い出しました。「曲はゆったりした綺麗なものだった。でも、もう再放送もこの週末に終わってしまった。放送局は。。」など、親切に詳しく教えてくださったアナウンスの方にお礼言いつつ、(う〜ん、残念!知ってれば録画しといたのに。。)とミーハーな私。

ところがこの後、クリストフに「☆☆に出てたんだって。親に録画して送りたかった。」と話しかけると、「ああ!あの馬鹿番組!!あれ、あまりにアホな放送で誰も見ないかと思ったら観る馬鹿いるんだ〜。本当に見る価値ない放送だから家では見れないようにしてるんだ。」と言う調子を止めない事で大喧嘩になりました。。。

一晩口きかなかったあと、もうしっかり仲直りしたんですけどね。だけど、彼は「君の演奏をけなしてないじゃないか。」と、何故私が気を悪くするのかわからないそうです。普通嫌ですよね、そんな言われ方したら???

右は、思いがけず漫画家のうえだのぶさんにクリスマスカード送っていただき、そこにあった、あまりに可愛いイラストです。「古賀さん」と言う文字を見つけて、「きゃ〜!この可愛い美人がわたし?!!!なんて嬉しい〜!」と幸せにしていただきました♪うえだのぶさんの公式HPはこちらです〜。http://www.c-able.ne.jp/~abareinu/

2009/12/16(水) まあ、何でも挑戦!
今朝のオケ合わせで、ロッシーニの序曲、「2回目のソロは変曲してください。今日の夜までに。」とオーボエの人が指揮者に言われてて、「わあ、大変そう。気の毒に。」とニコニコしてたら、
「古賀さん!あなたも2回目のソロは変曲してくださいね。歌のパートのように自由な感じに。今晩までにね。」と!

バロックの曲なら、装飾をつける事がよくありますが、古典以降はあまり聞いたことがない。。只でさえ速いパッサージに更に装飾つけても変で、クリストフには「速すぎてワケわかんない!」と言われ、ちょっと試行錯誤しました。後ちょっとでその夜の合わせです。さあ、どうなることやら。。。

今日は特大のクリスマス市写真を貼り付けて見ました!

2009/12/15(火) 心配事解消!
今日、このとこ心配してた4月のピアニストが決まって、すっきり、ホッとしました。ザーネが喜んでやる、と言ってくれたので。。。

この前、ピアノのグリンベルグ氏から「4月の演奏会だけれど、自分はこの頃もう疲れてしまって、思うように弾けない。忙しすぎる歌劇場の仕事合間にこの難しいプログラムをこなす自信がない。降ろして欲しい。」と申し出がありました。彼女が歌劇場でこき使われて疲れ切ってるのは誰の目にもはっきりしてて、私も心配してたので、「よくわかる。」と言うと、「怒らないで承知してもらってありがとう。」とホッとしてた様子です。

ただ、その後かなり困ってました。ベルリンとかだったらいくらでも良いピアニストもいるのでしょうけど、このマグデブルグでは地元で誰か探すのは大変です。ザーネと、今日デッサウの演奏会の事で電話したのですが、「歌劇場の演奏会?やるよ!お金にはならなくても、どうせ我々はブレーメンの件で合わせなくてはだし、私は稼ぎすぎてるから免税の為にもいいのだ。」と言ってくれたので、思いがけなく、ホッとして喜んでいます。音楽家にケチなうちの歌劇場はろくに演奏費もだしませんからね。。。中の人間はノルマになるからいいんですけど。。

少しずつ春先からの予定が決まって行ってます。でも、この冬は「動かぬ事山の如し」になりそうです。

雪に覆われても美しいクリスマス市。ただし、雪がふかふかしてる間はいいですが、これが溶けてまた凍ると「つるつるすべって危なくて歩けない街」に豹変します。。。

2009/12/13(日) 灰色の空でも輝く市
昨夜はシューベルト他でバレエの本番、最終公演でした。その後電車までに数分しかなくて皆に挨拶する間もなく駅に直行、で、間に合いました。

今朝はぺトルーシュカの合わせ、指揮者はこの曲に向いてないみたい。リズム打ちを正確にやれば自然にまとまる曲なのに変にルバートしまくったり急ぎまくるので、ずれまくってどこにあわせて良いのだか。。。しかし、ロシア近代はやってて楽しい曲が多いです。

今日もクリスマス市を見学に行きました。もう、今、これだけが気分転換です。カルトッフェル・プッファー(ジャガイモのさつま揚げのような感じかな)とクレープをかじって、知人へのおみあげを探したら、いつの間にか体中かじかみまくってました。お金を払おうとして手が動かなくて「あらら」。クリスマス市は見た目が温かいので、ついつい引き込まれるけど、外は雨雪なのでやはり寒い!!こんなに市を満喫してるのは今年が初めてです。

2009/12/12(土) 雨ばっかり
この2週間はオケはシンフォニーコンサートの準備が中心です。ストラビンスキーの「ぺトルーシュカ」やロッシーニの序曲集など。気張らず楽しめる曲で、今の私には良い気晴らしです。

本当は区切りの良い今、どこかに旅行に行きたい心境です。でも、オーケストラの仕事は毎日あるので、その中でなんとか心機一転したいんですが。。。

今日は友人と明るいうちにクリスマス市に行き、明るい時に観てみると思ったより広範囲に市が建てられてるのに気付きました。クレープを食べながら観て回って、それぞれの出店の活気を楽しみました。クリスマスが過ぎるとなくなってしまうのは寂しいです。その前にもう一度は来よう!動けない今はクリスマスの飾りつけが一番の気分転換かな。

2009/12/09(水) 展覧会とのコラボレーション
昨夜はギャラリーで、フルートソロのみの本番でした。絵の展覧会とのコラボレーションです。お客さんも満員で、ギューギューなのであまり響きはしなかったけれど、感じの良い絵に囲まれ、皆芸術に通じてる、温かいイベントで、気持ちよく演奏出来ました。演奏後もいろんな方に嬉しい親切な言葉をかけていただき、かえって疲れが癒やされた夜となりました。伯母が画家だったのもあって絵の展覧会も興味あり、色使いが柔らかで豊かで、丁度私の選んだフランス近代の曲も絵にマッチした、と思いました。

ただ、行くまでに、久しぶりに道に迷いまくりました。このギャラリー・ヒンメルライヒ、最近引っ越したようなのです。焦って歩き回ったのは、でも、久しぶりに良い運動になったかも。

その前にヴァイオリンのバーバラと会い、お互い、「最近つめて演奏会やって、オケも忙しいしでエネルギー切れしてる。今度は溜めなきゃね。」と話し合い、彼女は「次のシンフォニーコンサート降りてるから2週間休める。」と自慢してました。え〜〜いいなあ!私もオケしばらく離れてどこかに行きたい!

下はニュルンベルグのクリスマス市です。どんな街もこの時期クリスマス市やってるのが凄い!もちろん小さな村も可愛くやってます。

2009/12/08(火) 充電期間
ずっとコンタクトなかった方から、日曜日の演奏会に対してお褒めのメールいただき、疲れた心と魂に一番の栄養です。

今日、練習しようとしたら、本当に自分がカラになってしまってるのを実感しました。演奏は聴いていただいてる方々にエネルギー与えられるべき物。だから、自分がカラになってるときは充電しかありません。明日、短い本番がありますが、今日は練習するよりゆっくりして昼ねして充電を図りました。これが終わったらじっくり、魂の洗濯しなくちゃです。

2009/12/07(月) マチネ・コンサートにて
日曜日は「マチネー」朝の演奏会でした。マチネに珍しく満員のお客さんに恵まれました。ボロディンの「ダッタン人の踊り」四重奏版、フェルーの「三つの小品」フルートソロ、そして鈴木理香さん作曲「クライネ・オペラ・ファンタジー2」の初演、ニノ・ロータの小曲、という、とても変化に富んだプログラムでした。

朝の本番の難しさは、直前に、じっくり曲に集中したり落ち着いた精神状態に持っていくその暇がほとんどない、と言う事。演奏前には一人でじっと瞑想するような時間が欲しいのですが、どうしても、朝の本番だとあれだこれだと慌ただしく始まってしまいがちです。最初の曲、ボロディンは夢のように過ぎてしまい、上手くいったのかどうかも実感ないまま。拍手がちゃんと多くてホッとした次第です。

フェルーは、一人で吹くのは、良いコンディションを続けるのがやはり難しい!ソロでもピアノと一緒だと、まだ喉の渇きを戻したりつばを飲み込むようなちょっとした時間がありますが、全く一人だとずっと吹きっぱなしで、口の中を整える暇がない。今回は2楽章の途中からはずっと口のなかカラカラで、何とか表現したい事を出すのに必死だった感じです。もっと純粋に曲に集中したかったけれど、今一余裕のない演奏になってしまいました。この曲、好きなのに、コンディションの理由でなかなか「これ!」と言う出来にならないでいます。う〜ん、またやろう!

鈴木理香「小さなオペラファンタジー2」は、最初ソプラノのアニタ・バーダーの想像する世界と鈴木氏の構想にずれがあるとこもありましたが、本番は練習では存在してなかった「切迫感」とエネルギーがあったと思います。演奏してる時はとにかく必死でしたが、録画を見てみると、全体にとても楽しめる仕上げになってる、と思いました。「時間がない!」(keine Zeit!)と始まり、それがテーマのこの曲、ちょうどこの年末の慌ただしい時期にぴったりきてる、凄く共感できた、純粋に楽しめた、という声があがりました。この街で初演が普通のお客さんに喜ばれるだけでも大成功です。

全体には、お客さんにも演奏会責任者にも全曲、とても喜んでいただけた演奏会になり、反省も大いにありながらホッとしています。あと、火曜日の本番乗り切ったら、しばらくオーケストラの仕事のみです。少しエネルギー充電期間が必要だ、と感じてるこの頃です。この、朝の本番はまた4月にも別のプログラムであります。朝の演奏、中々これ!といかない。。次は余裕持って準備しなくちゃ。

2009/12/05(土) パリから鈴木理香さん来独
パリから作曲家の鈴木理香さんが、日曜日の彼女の曲「クライネ・オペラ・ファンタジー2」初演の為に歌劇場に駆けつけてくれました。
今日はそれで5人で彼女の前で演奏し、あちこち手直しと希望を言ってもらいながら最後の曲想仕上げをしました。5人もいると、一人の時やトリオなどに比べてなかなか作曲家の意思、希望が伝わりにくい、、と思いました。私の通訳も下手なんですが。それでも、「随分良くなった」と言われ、ホッとする5人。後は本番に賭けるしかない。

打ち合わせの後、さっきまでとても久しぶりにゆっくりお話して、時の立つのも忘れてました。丁度クリスマスいちが綺麗で、街見学にはもってこいのこの時期です。

下は市庁舎付近のクリスマスいちの様子です。4時には暗くなる寂しいドイツの冬の午後を活気だたせてくれてます!

2009/12/03(木) クリスマスいち
11月の終わりから、早速街にはクリスマスいちが並びました。
これが唯一、暗くて寒いドイツの冬を楽しいものにしてくれるイベントです。

中心街はいちから流れてくる、おいしそうな匂いでいっぱい。
まだゆっくりいち見学出来てないんですが、来週の火曜まで乗り切ったら今年はゆっくり鑑賞するぞ!

さて、今週末の演奏会はマチネーの朝のコンサート。朝型にきりかえなくちゃ、なんですが、朝もいつまでも暗いこの時期、起きるのがつらい。う〜ん。

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