ドイツの空の音楽日記

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最新の絵日記ダイジェスト

2016/10/24		パリでのリサイタルにて
2016/04/10		2016年は困難の年？
2015/09/28		ハルバーシュタットでのソロ演奏
2015/09/02		信じよう！！
2015/08/18		２０１５年日本公演を終えて

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	2009/12/31(木) 何か変わらなくちゃ。

大晦日、さっきまでクリストフのご両親宅での食事会を失礼し、うちでゆっくり親友と電話してました。
演奏する事にのみ明け暮れてるこの生活、「このままで年取っていっていいのかな」と振り返ってみています。何か残したい、何かやり足りてない気が盛んにする、と言う私に、友人が「子供を育ててないからかも」と言ってくれ、それで変な焦りのような気持ちが落ち着きました。

この世に大切な跡継ぎを残さないのなら、それなりの仕事を残せないかな。来年じっくり構想練れないかな。

世界中が経済破綻で音楽界も危ない今、この年越えは何か重いものを感じてます。

外は大雪で、昨日からグングン積もっていくばかりです。外では大晦日は若者が通り人に火薬球投げつけて喜ぶ風習があり、毎年大怪我する人が出ます。今日外に出ないですむのはラッキーです。

	2009/12/30(水) 今年も後2日！

やっと溶けてくれた、と思ったら、今朝はまた大雪で銀世界。見てる分にはきれいですが、夜中まで一人で移動しなくちゃ行けない分には「あ～あ」と思ってしまいます。

今日は少し遅めの朝から夜まで、また歌劇場の1日です。

	2009/12/28(月) 年末の過ごし方

歌劇場では昨日はオッフェンバッハ「オルフェウス」の本番、今日から「ニューイヤーコンサート」の練習です。街から、一年のハイライトであるクリスマスの装いはすっかりなくなりました。私も、パーティ続きの浮かれ気分にも飽きてきて、静かに来年の計画を建てたいところです。

ドイツの年末はパーティ続きで皆大騒ぎして、何となく過ぎるのですが、私は根が真面目なのか、日本の、静かに来年の抱負を考えたり年末の大掃除する年末のほうが、断然好きです。
それで、誘っていただく「ジルヴェスターパーティ（大晦日パーティ）」も、クリストフに「一人で行ってきて」と頼み、困らせています。。。

下はクリストフのご両親宅でのクリスマスの写真です。

	2009/12/26(土) クリスマス

クリスマス、私はクリストフのご両親のお宅で「大鴨料理」をご馳走になりました！クリストフが2日かけて下ごしらえし、野生鴨で、歯ごたえしっかり、自然の味を満喫しました。

その後、16時からのモーツァルト「魔笛」の仕事に急いだのですが、お腹いっぱいで、前半は眠気との戦いになりました。。。しかし、周りの団員も皆、やはりクリスマスの御馳走あとで眠そう。パウゼでコーヒー飲んで目覚まししました。

この時期、呼ばれて御馳走になる事が続きます。気になるのはやはり体重です～。食べて吹いてるだけのこの年末、気をつけなくちゃ！！！

	2009/12/24(木) クリスマスイブ

子供の頃はこの日に教会に行き、イエス・キリストが生まれた時のお話をしっかり聞いて、賛美歌うたってお祝いしてたのに、キリスト教のヨーロッパに来てからのほうが、何のためのお祝いだか忘れて日常に追われてるみたい。

聖なる夜を各家庭で静かに祝うのがドイツのならわしで、イブのこの日だけ、歌劇場もお休みです。

先日ギャラリーでコラボレーションやった画家の方が、「絵画と音楽が上手く調和した事が大きな喜びだ」と、ご親切に演奏の模様の写真を送ってくださいました。大きいので全体が入っていませんが、この絵はこの日展覧会をされたドイツの画家、ヘルガ・ボリシュ氏の新作のひとつです。

	2009/12/23(水) 太陽さまさま

今朝、ずっと悪天候だったドイツの空から、太陽の光が「カーッ」と部屋に入ってきて、なんだか幸せになりました。太陽光線なんて久しぶり！

昨日はデッサウから、今日はブレーメンから来年の嬉しい計画の電話もあり、よりウキウキです。

どこのドイツの家庭にも遅れをとって、今朝やっと部屋をクリスマス風に飾り、今クリストフが鴨料理の下準備してくれています。今晩はプロコフィエフのバレエ曲「シンデレラ」ですが、この曲は演奏してて楽しいので仕事、と言う感じはしません。この数日は「仕事あっても気分は休日」、で行くつもりです！

	2009/12/22(火) 年末大掃除

年末の大掃除を今日やりとげました！トイレも台所もピカピカ！。。と言うほどのものじゃないかな。。今日やらなかったら出来る日が来年になってしまう、と、疲れてダラダラしたい心に鞭打ってやったので、ちょっと爽快感！

もう後数日でクリスマス市も終わってしまうんですが、この数日寝る暇もあまりなかった上に零下15度の日々で、縁遠くなってます。あれがなくなったら、本格的な厳しい冬だな～。もう一度ぐらい行っておこう！

春からの演奏会の予定が少しずつ充実し始め、しかも、それが一番やりたい、ピアノとのリサイタルが多いので喜んでいます。年末は気の重い雑用いくつかを片付けなくちゃ。。。

	2009/12/21(月) ひと段落！

今朝、クリスマス・サロン・コンサートが終わって、後は年末はオーケストラのみです。朝でもお客さん満員の、大成功の演奏会でしたが、クラリネットのゲオルグ氏が一人で企画したと聞いて、「演奏も忙しいのに凄い！！」と尊敬！企画って、演奏以上にややこしくて頭こんがらがって大変な仕事です。それを知ってからは、企画していただいてる方には本当に感謝です！

さっき、夜のオケの仕事ではゲオルグ氏も乗っていて、「企画と演奏の両立、大変だったでしょう！」と声かけると「そりゃ、もう！」でも、充実感あって嬉しそうでした。「後は来年までずっとオーケストラ休めるんだ。」と、これはほぼ全乗りの私にはうらやましい話です。クリスマスも正月も休みなしですからね～。。。

ドイツでは、クリスマスには家族の為にプレゼント買い集めるのが義務のようになっています。それでこの時期、デパートはどこも大賑わいです。クリストフは、「オーケストラが毎日毎日朝晩あって、一体いつ両親の為にプレゼント買えって言うんだ！」とぼやいています。

ドイツって、日本のようには付き合いの義務などなく、みなマイペースなのかと思っていたら、クリスマスと家族・親戚の誕生日会だけは仕事があってもちゃんとその街まで行って祝うのが義務のよう。
親戚の誕生日会なんて、結構しょっちゅう来ますよね～。
これを見ていて、「やっぱり面倒くさいからドイツ人との結婚も考え物だな。」と思ってしまってます。。。

吹雪でも、クリスマス市は賑わってます。今日の天気だと雪が目に突き刺さってくるようでしたが。。。

	2009/12/20(日) 突然雪国！

目が覚めたらいきなり銀世界！マイナス15度の雪国になってました！！それが昨日で、朝暗いうちに出かけたので、外に出てから気がついたのですが、もう電車に遅れる時間で靴など取り替える暇なし。

昨日の朝は突然、ブランデンブルグ協奏曲を吹いてくれと言われ、マルコ氏と歌劇場で待ち合わせました。マルセル君も来ていて、「今日はオープンエアーなんだよ。」と真面目な顔で言うので「うそ～！！！吹雪じゃない！」思わず叫ぶとマルコ氏が笑ってたのでホッ。でも、本番の場所は冷蔵庫なみの寒さでした～。

この冬はオーケストラ以外はないかな、と思っていたら、このとこ朝も夜もギューギューに思いがけない演奏会が入ってます。この寒さを、まだ暗いうちに起きて雪の中出かけていくのはちょっとつらいなあ～。。。

明日はまた朝のサロン・コンサートです。朝の本番が増えるのも、「朝にも乗れるようになる」訓練かも。

	2009/12/18(金) 初見は苦手と思ってたけど。。。

しばらく充電期間にして、あまりガンガン練習しない期間を作ろうとしてたんですが、どうも神様に反対されてるようで、このとこ毎日急遽練習しなきゃいけない自体が発生してます。

まずはオケのフルート一人急病になり、彼女の仕事を、合わせなしでほとんど初見で演奏会で吹く事になったこと。それもリヒャルト・シュトラウスです。なんとか無事こなせました。大変だし危険だしノルマにもお金にもならない、私にとっては災難の仕事です。

でも、そういう時って違う形で報酬いただけるのかも。
「敦子は初見で素晴らしく吹いた」「初見が上手い」という評判をいただきました。

どっちかと言うと、どの曲もじっくり準備し、表面の器用さでなく、内面から自然に流れ出てくるまで仕上げたい主義の私には、「初見が上手い」って嬉しい評価かどうか、自分でもよくわかりませんけど。。。

それでなのかどうか、2つも急な演奏会を申し込まれました。一つはブランデンブルグ協奏曲集で、これはやった事はありますが、本番は「明日の朝」。言われたのはさっき、もう今夜中です。と言う事はこれもほとんど初見状態。
今朝も、私だけが全くの初見、と言うサロン・オーケストラの仕事だったんです。夜も病欠で急遽の曲で演奏会で、朝も夜も緊張しっぱなしでした。。。まあ、こういう普段ない緊張も新鮮ですけどね。

「初見も上手くなれ」という課題かしら？

12月絵日記の続き