ドイツの空の音楽日記
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2009年11月
前の月 次の月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
最新の絵日記ダイジェスト
2016/10/24 パリでのリサイタルにて
2016/04/10 2016年は困難の年?
2015/09/28 ハルバーシュタットでのソロ演奏
2015/09/02 信じよう!!
2015/08/18 2015年日本公演を終えて

直接移動: 201610 4 月  20159 8 3 2 1 月  201412 5 4 3 2 1 月  201312 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201212 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201112 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201012 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200912 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200812 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200712 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200612 11 10 9 8 7 6 5 月 

2009/11/10(火) 刺激を求めて
先日は「ワーグナー・コンサート」久しぶりに凄い歌手達が集まり、その豊かな声に刺激されました。
演奏家も常に芸術的刺激がないと、大事なインスピレーション受けるアンテナがさびる気がしています。ところが、毎日同じような仕事で音楽でなかなか心からの刺激って受けにくいものです。

先日、イギリス皇室の歴史話、「チューダース」のラストシーンをテレビで観て、その俳優達の演技にもけっこう刺激受けられました。良い監督でお金もかけたのでしょう。それぞれの俳優が、まるでその時代のその人物にしか見えない演技をし、アン・ブーリン役の子憎たらしい性格の演技、そして処刑される直前の演技、まるでその場に居合わせたような臨場感で、息を呑んで見てしまいました。

いわゆるハリウッドスターだと、どうしても大抵「あ、トム・クルーズ。あ、ジュリア・ロバーツ。」と言う風に見えてしまって、その映画になかなか自然に同調できないんですが、名前をあまり聞かない俳優の中に凄い人がいるものですね。
演奏も、自分の個性やテクニックを前面に出すのではなく、その曲の真実が、演奏家というアンテナを通して伝わるものが好きです。

2009/11/08(日) お箸の動物園
11月に入ってから昼食とる暇がない事が多く、それでも「空腹でいくさができない」私はオーケストラ合わせの短い休憩時間利用して、ささっと持参したお弁当をかきこんでいます。ただ、このとき困るのが、「何食べてるの〜」「お箸僕にも持たせてみて〜」「それ寿司?」(寿司なんて弁当に持ってきませんよ〜。)
と集まってきてじろじろ見る団員がやたらに居る事!

なんだか動物園のパンダになってしまった気分です。

食べ終わってないのにお箸取り上げて、「ねえ、ねえ、これで正しい?」とか訊かれても、食べてる最中に親切に教える気になれないよ〜。見ると、サンドイッチ食べてる団員はけっこういますが、そっちは全然気にされてないんです。いわゆるお弁当、というのは日本独特なんですね。でも、うちのオケ、日本公演もやったんだから、今更ご飯やお箸が珍しくもないでしょうに、と思うんですが。。。

お箸持参はやめて、フォークに変えました。

2009/11/06(金) ヴェニゲローデ・コンサート
ヴェニゲローデに演奏に行ってきました。ヨーロッパでは珍しく、あまり響かない会場で、ちょっと日本での公演のようでした。ヘンデルの協奏曲では響かない事が全体の潤いを欠く感じがしてしまいましたが、バッハの管組2番では全く気にせず音楽の流れに集中出来ました。バッハが優れてると言う事と、どれだけ曲が自分の心の深くで感じ取れてるか、と言う事なのでしょう。

行き帰りのバスではマルセル君が運転する隣に乗せてもらい、パノラマ景色を楽しみました。と言ってもすぐ暗くなったし、帰りは再び雨でした。演奏会後には皆お腹一杯食事もご馳走になり、和気藹々良い雰囲気で半分遠足気分。「幸せってこう言う事かな〜」と思ったひと時でした。

朝はオケの練習に街外れまで自転車飛ばしましたが、ずっと雨続きで、服も楽器入れたかばんもビショビショで到着。「なんで歌劇場の練習室でやってくれないんだ!」といや〜な気分でしたが、「トリスタンとイゾルテ」の重厚な美しい音楽で気分洗われました。

ワーグナーはそんなに好きじゃないんですが、この曲だけは昔から大好き!子供の頃はこの序曲と「イゾルテの愛の死」を聴くたび、「私もこんな命がけの恋がしたい!」とワクワクしてました。
結局この年まで命がけの恋には無縁ですが、今聴いても最初に聴いた時の感動が薄れない、官能をそのまま音楽芸術にした素晴らしい曲と思います。

2009/11/04(水) 秒刻みの週
今週は秒刻みで動くような忙しいスケジュール。そういうときに限ってオケの仕事は街外れの交通不便な場所で、雨続きで自転車も使いにくい状態です。

明日はヴェニゲローデ演奏会の準備もあって街中のアパートに泊まろうと思ってます。

今日はクリストフのお父さんの誕生日会もあって、ゆっくりは出来ないのでチラと顔だけ出して、お祝いの言葉だけ伝えました。クリストフのお兄さんご夫婦も来ていて、久しぶりの再会も喜び合え、何となく家族の仲間入りさせていただいてて、短時間だったけれどホッとする会でした。

2009/11/02(月) オスタベック演奏会
11月1日は協奏曲の夕べの締めくくりコンサートでオスタベックと言う街に行って来ました。教会内が、大理石のクリーム色で明るい雰囲気、音響もまろやかで演奏には持って来いの教会です。確か昨年もこの時期にここで演奏しました。しかも11月1日だったような。。。(いえ、予定表みたら11月2日でした)

このとこ零下にもなる寒さなので、石造りの教会では体が凍えない事に集中していて、良くも悪くも無我の演奏でした。あっと言う間にすべてが終わった印象です。お客さんにはとても喜ばれた様子ですが。。。
教会側が心込めて夕食も用意して下さってて、皆で楽しく会食もし、心温まったツアーでした。

演奏会17時からでしたが、暗くなるのが早くなり、街の様子は良くわかりませんでした。古き良き街並みが残ってるようで、明るかったら綺麗な景色で散歩にぴったりでしょう。

締めくくりのはずでしたが、11月5日にはヴェニゲローデでもう一度公演が入ります。
下の写真は公演した「シュテファン教会」の内部です。白い印象の教会は珍しいです。


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.