ドイツの空の音楽日記
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2009/11/16(月) これも奇跡?ブレーメン・リサイタル
今回のブレーメンでのリサイタル、久しぶりに演奏会中に自分以上のものがその場に与えられる、という経験をしました。

一部の最後の曲、(ヴィドールの組曲)、最初から良い集中でグーっと曲に入り込め、何故か2楽章途中から緊張してるわけでもないのに、何かがこみ上げてきて心臓バクバク、100メートル走の後のような息切れがしました。「何故?あがってないし、頭はごく良い状態なのに?」幸い共演のピアニスト・ザーネにも気付かれないですみました。
2楽章の後少し間を空けて、3楽章から、曲にもっと深く集中する事で突然の動悸はおさまりました。それと同時に凄いエネルギーがカーッと降って来ました。フィナーレでは自分の体を通して炎のような明るいものが会場に拡がった印象でした。会場がドッと湧きました。

二部は会場がすでに期待感に満ちていた為か、それぞれの曲、一番良い精神状態でその曲に臨めました。
なかなか満足行った演奏できた事のない、シューベルトの萎める花も、特に前半、シューベルトが乗り移ってくれたかのような精神状態になって、導かれるまま演奏していた感じでした。この曲の特に前半、凄い集中力で湧き上がってくるまま書いたのでは、と思わされました。瞑想状態のような集中出来てたと思います。

カルメン幻想曲も、いままでになかった大きなエネルギーに突き動かされて、処によって出した事のないような明るい音色で吹かされたかんじです。
フォーレ、シャミナーデ、みな、その曲のあるべき姿が私と言うアンテナを伝わって行った、と思いました。

演奏会全体として、自分以上の大きなエネルギー体が乗り移ってくれてた感じです。

それで、会場は拍手が止まらないし、主催者も挨拶で、
「定期的にコンサート企画してるが、こんな素晴らしい体験は初めてです。是非来年も演奏していただきたい。」と言っていただけました。
この大きなエネルギーは自分で出来るものじゃなくて、たまたま、そういうインスピレーションを天から与えられたもの。だから、来年、期待してきていただけるかもしれない方々をがっかりさせたくないな〜、と思っています。
一年かけてもっと成長できるかしら。

自分にとって貴重な体験になったリサイタルでした。
それと、「こういうインスピレーションやエネルギーを戴ける事がある、と言う事は、私もまだ演奏家の資格があるのかも知れない。」と、今後のやる気と自分の人生肯定の気分にさせていただけてます。

下はブレーメン中心地にある、「ブレーメンの音楽隊」の銅像。昨日は彼らも一緒に演奏して応援してくれてたかも?


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