ドイツの空の音楽日記
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最新の絵日記ダイジェスト
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2009/01/30(金) 学級閉鎖並み・病人続出
大風邪ながらなんとか一回目のシンフォニーコンサートを乗り切りました。ゲネプロでは鼻と咳が止まらなくて、クシャクシャ言わせながらでした。でも、周りを見ると、皆も結構ゲホゲホズルズルやってます。

話しててわかったのは、私に限らず、医者で診断証明書をもらうのにやはり何時間も待たされ、その間にもっとひどいインフルエンザなどうつされがちだから、病院なんて行くもんじゃない、と数人言ってました。それで私よりもっと熱の高い人も無理して弾いてました。半数が大風邪、といった感じ。コレが学校だったら学級閉鎖です。

でも食欲だけはなくならない私。本番後は、クリストフにプレゼントされたルーマニア製のロールキャベツを温めて食べました。彼が修理したコンピューターのお礼です。ロールキャベツって国によって全然違うんですね〜。トマトの味がかすかにし、お肉にはお米も混じってて食感軽やかでとっても美味しかったです!

2009/01/27(火) ついにダウン
急に熱出して、オーケストラもついに休んでいます。
熱が上がる時だけ気分悪くて体中痛かったですが、まあ、言ってみれば病気は休養でもあります。明日から復帰するつもりですが、クリストフは「バカだな〜」と言ってます。
これ以上休むと医者の診断書が必要で、それには病院まで自分で行って、どうかすると待合室で4時間も5時間も待たされてやっと診察、その後更に待たされて診断書がもらえます。
それなら、多少無理してオケで吹く方がはるかに楽だったりして。

2009/01/26(月) 遠方からの便り
ピアニストのザーネから嬉しい知らせが来ました!「11月にブレーメンで一緒にリサイタルやろう。もう、日も決まったので、開けておいてね。」と。共演するのは久しぶりです。

今日はモーザーと言う街に行き、珍しい、雲ひとつないお天気が気持ち良くて、「太陽エネルギーの補給!」と言いながら10キロほど歩きました。風邪がまだまだ抜けなくて鼻で息が出来ないのがちょっと苦しかったですが、それ以上に体が喜んでる実感!

来シーズン、3人の指揮者が辞めるので、明日の朝はその一つの席の、指揮の試験です。

2009/01/24(土) ハナムケ小僧
恐れてた通り、鼻ばかりかんでいたら、今、鼻もその下もムケムケ状態。。。仕事でも恥ずかしいので鼻のあたりを手で隠してたら「どうしたの?」「大丈夫?」と、かえって目立って、友人に「余計おかしいから隠すのやめなよ。」と注意されました。

昨日からシンフォニー・コンサートの練習が始まっています。曲目はブリテンの”レクイエム交響曲”シュトラウスの”死と変容”など、戦争で亡くなった方への慰霊の念で選んだ、と、コーティ氏は言っています。先日ベートーベンの第九で慰霊イベントありましたが、あれは喜びの歌なので、違う形でまた慰霊の念を演奏したいと。

デッサウ・リサイタルの曲目をピアノのグルンベルグ氏とあわせ始めました。同じ歌劇場にいても、なかなか時間が取れなくて、、。早目に始めて正解です。

2009/01/21(水) はな垂れ小僧
幸い仕事が楽な時ですが、風邪が長引いて一日中鼻をかんでます。それは悪い物が出てくれる感じでいいのですが、鼻の下は真っ赤かのヒリヒリ状態。まあ、仕方ありません。
クリストフも私ほどじゃありませんが風邪引きで、こういう時はちゃんと野菜食べないと、と、毎日野菜のごった煮を作ってます。

マイナス10度以下が続いたドイツも少し今はましになって、やっと固まった雪が溶け出しました。でも油断は禁物!あちこち、まだ根強く氷は残っていて、毎日色々事故が起こってるのが聞こえて来ます。エルベ河は大分氷が減りましたが、近くの湖はまだ表面は全部氷のままです。いつも鴨やあひるや白鳥がワイワイいるのですが、凍ってしまってからは久しく姿が見えません。

いよいよオバマ氏がアメリカ大統領に就任しましたね。政治の事は良くわかりませんが、感じの良さそうな、賢そうな表情で、世界的大不況が彼によって解決されるかはともかく、なんらかいい影響を与えてくれるのでは、と期待しています。

2009/01/18(日) この街での「第9」の意味
金曜はイベント・コンサートでベートーベンの「第9」、満員で拍手がとまりませんでした。1945年のこの日、この街は大空襲にあい、壊滅状態に。それが夜の9時半だったそうで、この追想コンサートは9時半までに終わり、街では9時半から鐘が鳴り響きます。クリストフの御爺さん御婆さんはその大空襲で奇跡的に生き残ったうちの2人だったそう。今でもこの日のこの鐘を聞くと鳥肌が立つ、という方もいらしゃいます。
永遠に続く平和を祈ったこのイベントを、60年以上も街中で大切にしてるのはドイツらしさの一つかもしれません。

年末に風邪ひいたばかりですが、またノド風邪引いてます。
でも、風邪は大病の予防になると思ってるし、今ちょうど大事な本番終えて風邪引き時です。

2009/01/15(木) 初めてのお好み焼き
さっきまでベートーベン「第9」のゲネプロでした。
帰り道、氷の上に小雨が降って、もう最悪!一歩一歩よほど気をつけないと全く普通には歩けません。車も走ってると言うより滑ってる感覚で、いつでも事故って不思議ない状態。。あ〜あ、いつまでこの状態が続くんでしょう。。。

昨日は休みで、友人の言葉でヒント得て、キャベツが余ってたしで、うまれて初めてのお好み焼きを作ってみました!材料は少しずつ代行してるし、(てんかす、などないし)鉄板でもないので、見た目は?になりましたが、味はちゃんとお好み焼きになってホッ。
ソースも、醤油とソースに、マヨネーズがないのでフレッシュチーズで代行して、鰹節混ぜてみたら結構それっぽい味に。そう思ってるのは私だけかな。。

クリストフも「おお!おいしい!」と平らげてくれてホクホクです。

2009/01/13(火) 歓喜の歌イベント
今日はベートーベンの第9の合わせでした。毎年1月16日は、1945年のこの日、第二次世界大戦で街が壊滅状態になった、その犠牲者への想いと、此処まで復興した事への感謝を示して、毎年第9を公演するイベントになっています。

この公演は街にとって重要なイベントで、つい最近、うちの歌劇場に日本公演依頼が来たのにも関わらず、それが1月16日と重なっているから、と断ったほどです。ヨーロッパの音楽家にとってもオーケストラにとっても日本公演というのは名誉な出来事なのですが。。。

下の写真は昨日の続き。凍った湖の上を歩いてるところです。氷の上は滑りやすいのでコワゴワ、、道も今氷だらけです。

2009/01/12(月) 氷の湖
下の写真、湖の中に立ってるのがわかりますか〜?近所のノイシュタット湖、もう完全に氷になり、アイススケートで向こう岸に渡って楽しんでる人が大勢いました。エルベ河の90パーセント以上が凍ってる、という、今年は異例の寒さです。

今日は魔笛の公演でしたが、その前に、あまりに素晴らしいお天気なので練習に行かず、散歩に来てしまいました。でも、久しぶりの太陽で積もった雪が青く輝いて夢のようにきれい!来て良かった!魔笛は満員のお客さんでこれまた盛り上がっていました。

2009/01/10(土) ベルリンのリサイタル
とんぼ返りのベルリン行きになってしまいましたが、昨夜がベルリンのリサイタルで、毎回、ソロや室内楽の本番では大きく勉強させてもらってます。

昨夜はコンサート始まってみたらお客さん、大雪にも関わらずほぼ満席!嬉しい驚きでした。今回初めてアレンジして挑戦したモーツァルトのソナタは、アレンジした時に5度上げて高音が多く、お客さんにどうかな、、と思ってましたがブラボーの大拍手で喜ばれた様子でほっとしました。もっと軽やかな高音も作っていかなきゃ、と反省の面もありました。

やはりアレンジしてるプロコフィエフのソiタは本番重ねるごとに「いい曲だな」と実感出来てきて、昨夜はかなりインスピレーションもうまれました。数日前にオイストラフのレコードが聴けた為でもあります。やはりオイストラフって精神も音質も凄い。。こんなレベルに行けたら、音楽家としてどんなに幸せでしょうね〜。

ソロ曲のフェルーは大好きで、機会あればしばしばやってるのですが、なかなか「これ!」と言う出来にならなくて、何回でも挑戦したい曲です。しかし、大抵、凄くこの曲は喜ばれます。フランスの曲で、でも中国音楽が取り入れられており、フランスで勉強したアジア人の私にはぴったりの曲だ、と自分で思ってます。昨日はこの曲で低音の支えに反省が生まれ、今後の課題もはっきり見えました。支えの課題は忘れちゃ駄目!常に練習の時に頭に置かなくてはです。昨夜「この曲好きだった!」とわざわざ楽屋まで言いに来てくださったお客さんに感謝です!

小さなホールで、ドイツでは珍しくあまり響きもなく、生の音がそのまま伝わるホールでした。フルートにとってはちょっときついのですが、でも、昨日はお客さんの熱意と温かい拍手に支えられて、反省はあっても心から幸せに演奏できました。
演奏会は録音されてて、そのCDが売られるそうで、「あのミスがな〜」とか気になりますが、これも演奏家の宿命です。
雰囲気としては結構いい感じの今年の演奏会初めでした!

1月絵日記の続き


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