ドイツの空の音楽日記
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2008年4月
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2008/04/10(木) 試験期間
いよいよ13日のコンサートが近づいてきて、今日はベッカー氏とゲネプロ前の最後の合わせをしました。明日は後2曲をやります。
やっぱり上手い人と演奏すると刺激になります。突然自分の足りないところも色々見えてくるし、なによりやりたい事をすぐ察してもらえて気持ちがいいです。

この、ヴィラ・ロボスのフルートとファゴットの為の”ブラジル風のバッハ6番”、あまり演奏されない曲ですが、ベッカー氏が”いい曲だよね!やってよかった”と言ってくれてるのも嬉しい! ドイツ人は正直ですからね〜。やりがいない時ははっきり言います。

今日、ある団員の試験期間についての話し合いが、主要団員とコーティ氏交えてありました。
私の座る席は主任指揮・コーティ氏の横になってしまい、
”コーティ氏の横なんて緊張する〜。”と言うと、コーティ氏が
”なぜですか?”と真顔で尋ねるので、困って、
”あなたが魅力的だからです。”と答えました。
ベッカー氏が、
”その賞賛の言葉を減らすつもりはないですが、アツコは僕にもそういいますよ〜。”とちゃちを入れました。

ところで、この話し合いで、その団員はこのオーケストラのその席にはふさわしくない、という事になり、どうも切られる方向になりそうです。

どこのオーケストラでも入団試験の後に試験期間というものがありますが、この試験期間はそのオーケストラに合うか合わないか、というもので、実力だけでなくかなり運が左右します。
私もそれで他のオーケストラに”性格が合わない”と切られた事もありました。私は外国人ですから仕方ないにしても、その彼女はドイツ人で性格もさわやかだったし仕事もちゃんとこなしてたので、今日のこの結論には私はかなりびっくりしました。風向きが変わったり、一ヶ月違う時期に話し合えばまた違う結果が出そうな感じでした。

オーケストラの席を手に入れるのも決して楽じゃない。
簡単に辞めたいなんてもう言うまい、と、また思いました。


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