ドイツの空の音楽日記
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2008年3月
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2008/03/15(土) トン・コープマン
この街から数年に一度出る”テレマン賞”、今年の受賞者はトン・コープマンだそうで、それで彼がゲスト演奏にここに来ていたのだそうです。

昨日は下らないミュージカルの練習の為、コープマンの演奏会は聞き逃しましたが、歌劇場で練習してたら4時ごろに”アムステルダム・バロックオーケストラの皆さんは舞台練習に集まってください”というアナウンスが流れたました。
”しめた!練習は聞けるぞ!”と舞台裏に周りました。

コープマンは英語で指示しながら練習を進めていました。
思ったよりずっと感じの良さそうな指示ぶりです。指揮ぶりはフレーズの大事なポイントを伝える、音楽の流れを示す指揮で、体全体からやりたい事が伝わってきます。
オーケストラはすべてバロック楽器でヴィブラートなしですがフレーズがすっきり伝わってきて清々しい演奏。
バロックだったらノン・ビブラート、というのもナンセンスな話で、ヴィブラートを使うバロック奏者も多数そうです。
大事なのはフレージングが生きてるかどうかですが、コープマンの音楽は生き生きして清浄な空気に満ちていました。
残念ながら練習なので途切れ途切れで、通して演奏はしないのですが雰囲気は充分伝わってきました。

私は舞台裏から立ちっぱなしで聴いてたのでアムステルダム・オーケストラの人達には係りの人かと思われ、時々
”椅子が足りないんですが”とか”自分の座るところに釘が出てて危ないんですが”という言葉をかけられ、私もどうしていいのかわからないので、近くにいたテクニカーにそのまま伝えました。
不思議だったのは、”うちのオーケストラの人、こんないいアンサンブルが来てるって言うのに誰も聴きに来こないのかな?”
と思ったらゲルト・ベッカー氏がちょこっと覗きに来てました。

いい物に触れる機会をなるべく増やしたいものです。


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