ドイツの空の音楽日記
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2008/02/29(金) 数日間出かけます
明日から5日間、オスト・ゼーの方に出かけます!

昨日スザンネから電話で、”5月に私達のドゥオでベルリンでのコンサートが入ったから、すぐにプログラムを決めなくてはいけない”という事でした。

スザンネは数日後に赤ちゃん誕生の予定で、その後はしばらく大変だろうから、と、今日早速色んな曲を合わせてみて曲目決定をしました。彼女は直お母さんになる喜びで生き生き輝いています。
次に会う時はもう、赤ちゃんが生まれてるんだな〜、、。
なんだか不思議なような気分です。

プログラムの中には、私がフルートとヴァイオリン用にアレンジしたバッハの”ゴールドベルグ変奏曲”よりの抜粋も含まれる事になりました。好きな曲で、でもフルートでは普通演奏できない曲に触れられるのも喜びのひとつです。

2008/02/26(火) 病気を作るのが病院?
数年に一度の、私の嫌いな”健康診断”に行かされました。
最初は嫌いでもなかったのですが、どうも、ドイツの健康診断では変なストレスがかかることが多く、だんだん”え〜また〜?”と言う気持ちになってきました。

一度目は”心臓音に異常がある”と、心臓専門科に行かされました。
結局異常なしでしたが、”異常がある”と言われた日から検査の日まで、急に心臓が痛くなった気がしてました。
”全く正常ですよ”と言われたとたん、痛みがなくなりました。思い込みで痛みが出るものなんだ、とちょっと新たな発見。

2度目は、風邪をひ「てる最中だったせいか、”喘息の気がある”と、集中治療されそうになりました。
結局すぐ風邪が治って、変な治療されないで済みましたが、、。

3度目は”すぐ手術しないと命が危ない”と言われました。
その時はもう、命が短いもの思って日本にいったん帰りましたが、、。結局、何もしないで今でも元気です。
似た理由で素直に手術を受けた団員二人、それまで元気だったのにかえって病弱になって、一人は”オーケストラのようなハードな仕事はもう出来ない”と辞めていきました。

今回も、”耳が病気だ。中も炎症起こしてる”と、再検査の結果。炎症起こしてたら自覚症状があるはず、、と思いますが、、、。ただでさえ忙しいのにわけのわからない再検査、嫌だな〜。それに、やはり急に耳が変な気もしたりして。

クリストフも”高血圧すぎて危険な状態。それに左耳に異常。”と言われましたが、他で量りなおしたら全くの正常でした。”もう、本当に病気になった気がしたよ〜。”
私の前の人も、”あと5年程で身体障害になる”と言われた、と笑ってましたが、笑えるならいいですけどね。気になっちゃうとストレスです。

元看護婦の私の友人が言ってますが”病院って病気を治す所じゃなくて病気を作る場所よ。” 
ドイツに来てから、”全くそうだな〜”と実感してます。

2008/02/25(月) え!もう春?
ドイツにしては異例にもう春の兆しです。今日はぽかぽか気持ちのいい天気でした。

夜はプロコフィエフ”シンデレラ”、好きな曲だから楽しみだったのですが、、、なぜか今日は凄くオーケストラボックスが狭くて、ぎゅーぎゅーの中、楽器をぶつけないように気をつけながら吹かなくてはいけませんでした。あまりに近いとお互いの楽器の音も耳に痛く、ちょっと楽しんで演奏できる状態じゃなかったかな、、。

帰ってきてからクリストフと一緒にDVDで、ルイ・マルの”ダメージ“を観ました。よくテレビでやってますが、最初からちゃんと観れた事がなかったのです。
う〜ん、皆役になりきってるのにジュリエット・ピノシュの演技が今一で、残念。その上クリストフが横で
”僕だったらこんな魅力ない女に惹かれな〜い”とか盛んに批判するので余計興ざめ。何だか良くわからないキャラクターを、監督は望んだのでしょうか、、。魔性で周りを狂わせる、筋の要に値するんだから、もっと目とか表情で底なし沼のような迫力を出して欲しいな〜と思いました。

誰がどういう演技をするかって、どの曲にどんな雰囲気を与えられるかと共通してて、いつも興味持って見てるんです。

前に観たベルイマン最後の作品”ファニーとアレクサンダー”なんかは、誰の演技がなんて言わせない、すべてのシーンが芸術的で、吸引力があって、”完璧”と言えるものだったと思いました。

2008/02/23(土) 久しぶりの図工
オーケストラ、今夜は”オペラ・ガラ・コンサート”で、昨日今日とその練習です。色んなオペラの中から抜粋での演奏。最近こういうハイライト・コンサートが増えました。
お客さんはかえってオペラより喜んだりオーケストラにとっては慣れてる曲で、使いやすいんでしょうね。

ヴィラ・ロボスの、ファゴットとの二重奏、楽譜が、譜めくりできない状態なので切り貼りして工夫しようとしてますが、1,2、時間で出来るかと思ったら昨晩夜中までかかっても終わりませんでした。
う〜ん、今日はもう出なくちゃだし、明日やるしかないな、、。
でも、こういう図工の時間のような作業久しぶりでなんだかなつかしかったりして、、、。

2008/02/20(水) ベッカー氏とのあわせ
ヴィラ・ロボスの「ブラジル風バッハ6番」を、初めてファゴットとあわせてみました。ファゴットはやはりオーケストラのベッカー氏です。彼も、いつも音楽的でアイディアたっぷりの、尊敬する演奏家の一人です。陽気な彼は
”やあ、この曲はフルートの方が難しく書かれてていいねえ〜。4月のコンサートは是非やらなくっちゃ。”

フルートのほうも息継ぎする場所がなくて苦労するのですが、ファゴットのパートも同様のようです。
また、曲途中の譜めくりも不可能なので、パート譜に切り貼りして、お互いのパートも覚えておくか、、、と思っています。
いずれにしろ、上手い人との共演はいつも楽しみです!

2008/02/17(日) 自然野菜パワー
シュナイダー氏とのシンフォニー・コンサートも終わり、今週からはコーティ氏でテレマンのオペラ”フラヴィウス”の練習です。

昨日は届いた自然野菜でロールキャベツを作りました。ヴルジングコールといってひだが多く、お肉を巻くのに適しています。
この農家から届く野菜はスーパーで売ってる”自然野菜”とも全然味が違っておいしいです。
今回はにんじん、セロリ、太ネギ、コール、リンゴ、ジャガイモ、でした。

先週はオーケストラも勉強になる仕事で充実してたんですが、そういう時って他の団員とのぶつかり合いも多く、ちょっと疲れた週でもありました。
いつも大切な事を見失わないようにしたいものです、、。

2008/02/15(金) テレマン・シンフォニーコンサート
ゲネプロで聴いた、シュナイダー氏のテレマン・リコーダー協奏曲はもう、圧巻でした!リコーダーでこんな力強さと軽やかさと大きな世界が出来るのか、、と。
シュナイダー氏の人間性なんでしょうね。暖かい風がさーっと吹いてくるような印象です。彼のオーラなんでしょう。
最初の音から最後の音まで、心底聴き入りました。
”こんな凄い人がいるんだ、、私、フルート辞めようかな、、”
とも思ったぐらい。
”楽器が違うじゃない”と友人は言ってくれましたが、、。


昨夜はシンフォニーコンサート一回目の本番で、前半はテレマンの序曲2曲にこのリコーダー協奏曲、後半がモーツァルトのパリ交響曲とビゼーの交響曲一番。
シュナイダー氏は指揮とリコーダーソロ両方をこなします。
小編成のテレマンの方が、彼の持ち味を充分に満喫できるプログラムかもしれません。
シュナイダー氏の指揮ぶりは、ワルツを踊るかのごとく前後ろへの移動も多くて、タマに舞台から落ちるのでは、、と、ゲネプロでは心配しましたが、オーケストラもその軽やかな動きに引き込まれます。
オーケストラの仕事でこんなに緊張し、また喜びが大きいのも久しぶりです。


昨夜の本番、お客さんもやはり大喜びでした。
今日はまたいい天気だし、より良い本番になりそうです。

2008/02/13(水) 凄いオーラ
シュナイダー氏指揮のシンフォニー・コンサートも後二回の練習で明日いよいよ本番です。
曲目は今回テレマン3曲、モーツァルトのパリ交響曲、ビゼーの交響曲、と多く、準備時間が足りないぐらいで、しかもシュナイダー氏の曲への理解がとても深く、出てるオーラも大きく、もっと時間が欲しいぐらいです。

特にテレマンなんか、付いて行くだけで精一杯。こんなに学べるシンフォニー・コンサート、滅多にありません!
今日2回の練習の合間に個人的にももっとしっかり練習して準備しておかなくちゃ、、。

下は日本公演の際のシュナイダー氏と。

2008/02/12(火) シュナイダー氏
シンフォニー・コンサートの週、いつもなら一番大変な週ですが、今回のゲスト・指揮者はミハイル・シュナイダー氏!
昨夜とても久しぶりに歌劇場でばったり会い、再会を喜び合ってくださいました。

シュナイダー氏はバロックと古典のスペシャリストですが、今回ビゼーの交響曲もあります。
昨夜はテレマンの序曲のあわせ、もう音楽が生き生きしていて3時間あっという間に感じました。

今日から仕事が楽しみな毎日です!

2008/02/11(月) カイル氏との本番
昨日の朝がカイル氏との室内楽コンサート、本番でした。
朝いつもより早起きして、まず歌劇場で充分音出ししてから会場に向かいました。日曜の早朝でも気兼ねなく音が出せる場所が有る事ってありがたいです。

12月以来のソロ的本番でしたが、やはり舞台に立つと急に自分の足りないところも見えるし、逆にインスピレーションが沸いて新しい事もやりたくなるし、本番が何よりの勉強になります。

今回、CDを聴いて3人ともで”退屈だ、、、”と感じたルーセルのトリオを”何とか楽しめるものに!”と3人で努力しましたが、何とかその甲斐は少しはあったようです。
それに、カイル氏とは前にちょっとモーツァルトの四重奏をやって”音楽的な人だな〜”と思ってたのですが、今回彼の真摯な音楽に向かう姿に触れられて何よりの喜びでした。
オーケストラの中に、こんな仲間もいる!というのが励みになります。

”いいハープが見つかったら、ドビュッシーのフルート、ヴィオラ、ハープのソナタをやりたいね!”と話しています。

今、録音を聴きながら色々反省点もあるのですが、このコンサートが”よし!4月からの本番はもっとグレードアップさせるぞ!”と自分に着火する、とてもいいきっかけになってます。

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