ドイツの空の音楽日記
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2008/11/30(日) あなたがいて幸せでした!
アメリカに居る、画家の伯母が急遽した、と両親から知らせがありました。まだ若く、ちょっと前までメールを書き合い、私のこの日記もチェックして喜んでくれていて、全然実感がありません。自宅で大往生し、直前まで元気にやりたい事をやれていた、という事に救いを感じています。

私が小さい頃は家に一緒に住んでいて、色んな事で本当にたくさん遊んでもらっていました。油絵もいつも描かせてもらい、絵心を教えてくれました。器用な人で、作ってもらった絵本や洋服は凄い量になります。子供っぽい注文を真剣に聞いては小さな私の人形の正装服まで作ってもらい、大喜びしていました。
画家だから、家の中は絵画でいっぱいで、それがどんなに家の中を高尚に、明るくしてくれてたでしょう。

第3の両親として、豊かな芸術心を育ててくれた人でした。
今まで支えてきてくれた事に心から感謝しています。
実家のトイレまで、綺麗な色彩でいっぱいにしてくれたように、きっと天国でも辺りを美しい色でいっぱいにしていってるんでしょう!

2008/11/29(土) コーヒーは興奮剤!
28日はクリストフの誕生日で、ご両親のお家でお祝いしました。
例によって死ぬほど沢山甘いもの出され、しかもお母さんの手作りだったりして、断れず、甘いもの苦手な私は何とかコーヒーをガバガバ飲みながら流し込みました。。。

その後すぐシンフォニーコンサートだったんですが、コーヒーの威力って凄いです!興奮剤の役目になったんでしょう、うちのオーケストラの演奏が物凄く上手く聴こえました!普段は粗が聴こえまくって、うんざりする事が多いのに。もう、乗りまくってしまいました。
団員に、「ねえ、うちのオケって上手いね〜!」と言うと、「はあ〜?今日のこの演奏で上手いって言うの〜?!」と。やはり私が興奮状態にあっただけのようです。

仕事が楽しめたから良かったのですが、ひょっとして、普通状態じゃなかった自分はひど〜い演奏してたりして、、とちょっと不安です。

2008/11/28(金) 空想好き
シンフォニーコンサートの一日目、ブラームスはちょっとテンポ急ぎすぎでゆったりした空間が足りない気がしました。でも、やっぱりこの2番はいい!多分、ブラームス自身が幸せで満ち足りた精神で書いたんだろうな〜と思います。
コーティ氏の人気は健在で、割れるような拍手でした。ただ、今、オーケストラは今後更にひどい労働条件を強いられてて、始まる前にストライキ運動もしています。別に、演奏しないわけではないですが。。。

今、先月あったインタビューの原稿校正をしています。文を書いたり直したりするのも、やってみると結構楽しい!思えば、子供の頃よく物語り制作してました。本が好きだったし、よく続きを色々空想してお話考えてたものでした。
結構、物書きに向いてたりして?!と思ってるのは自分だけです。。。

2008/11/25(火) 銀世界
今朝、デッサウのリサイタルの時の主催者から電話があり、
”あなたのこの演奏会がロトリンガー出版社から今年のベスト演奏として、一位に選ばれました。”と。
びっくり!
前にも電話で、そのリサイタルのライブCDを対象に出す話は来てましたが、、電話ではこちらが急いでる時で、何の賞だかよくわかってないので、メールで詳しく書いていただくようお願いしました。

今週はオケがシンフォニーコンサート、カッセラ、バーンシュタイン、といった変わった曲目にスタンダードなブラームス・交響曲2番です。この2番はブラームスでの田園、といったところで、私は特に好きな曲です。でも、うちのオケ、よく2番やるな〜。私が入団して以来、もう、3度目になります。

今日起きたらあたりは真っ白の銀世界!もう、すっかり冬本番です。雨より雪のほうが気持ちいいですが、朝、車の雪かきと張り付いた氷を取るのが大変です。あったかい日本のお風呂が恋しいな〜。。。

2008/11/22(土) 雪!
今日はバンツレーベンのお城での演奏。モーツァルトの先日やったDUOの編曲を早速今日演奏します。ヴァイオリンと合わせて見たら、5度高くなってるけれど、曲はやはりいい感じ。
最近モーツァルトづいてますが、彼の曲、演奏しててこちらも浄化する気分で、モーツァルトが楽しくなってきてます。

昨日はこの街での初雪!(とは言わないのかな)今朝起きたらうっすら積もってます。

2008/11/20(木) 楽器のオーバーホール
毎回ミュンヘンの植☆氏にとてもいいオーバーホールをしていただいてて、楽器はこの4年、色んな条件で吹きまくって、何も修理もしなくても何の故障もありませんでした。当たり前になってますがありがたい事です。

でも、そろそろまたオーバーホールの時期かな、と氏にお伺い立てたら、丁度今時間がある、と。ラッキーです!
”12月の頭に送ってくれるといい。”と。私も今週末コンサートやったら12月はオーケストラのみで、とってもいいタイミング。

昨夜は夜中まで”魔笛”の練習。曲順、ぐちゃぐちゃに変えてあって、間の取り方も変な感じ。舞台で起こってる事も歌の内容と関係ない。前衛オペラのつもりかしら?
”魔笛”は結構色んな編成で色んなオーケストラでやったけれど、こんな変な”魔笛”見たことないかも。。。

2008/11/19(水) ビターフェルトの演奏会
昨日はビターフェルドでの演奏会でした。悪天候にも関わらず、お客さんは満員!”こんな天気、皆外に出ないんじゃない〜。”と言い合ってたので嬉しい驚きでした。
四重奏で、新しい曲が多かったですが、どの曲もお客さんに喜ばれた様子。私が新たに編曲したドビュッシーの”月の光”も、やはり有名だからか受けが良くてホクホク。それに、演奏しながら感じた事は、この四重奏も長年やってきてるうち、クォリティーが上がってきたな〜。いい仲間に恵まれて感謝です!

モーツァルトはゆっくりしっかり下積み練習した甲斐がありました。今回一番演奏してて手ごたえがありました。バッハが、一番まだまだ、と思いました。

今から歌劇場ではチェロの入団試験です。いい人が見つかるといいですが、、、。行って来ます!

2008/11/17(月) 遠方からの便り
ヴェルディ”リゴレット”の本番は思ったより楽しく、木管の音程も安定してて、音楽に集中できました。最近音楽をそのまま楽しめるオーケストラの仕事って減ってます。

昨日は明日の四重奏コンサートに向けて、クリストフとも合わせしましたが、またちょっとケンカになりました。お互いやりたい事が言いやすいのは良いけれど、気安く言い過ぎるのも問題かも。まあ、辛口のクリストフは(本人には自分が辛口と言う意識はない。)よく室内楽の合わせで相手を怒らせるそうで、べつに生活のパートナーでなくても、合わせの音楽的言い争いってよくある事なんですけどね。だから注意が必要です。

昨日はとても久しぶりにピアノのザーネから連絡ありました。
来年ブレーメンで一緒にコンサートしないかと、嬉しい誘いです!

2008/11/15(土) 当時のカッコ!
次の火曜が四重奏のコンサートで、先日6曲全部の合わせをしました。4曲が新曲ですが、なんとかまとまってきてほっとしました。次の合わせは月曜日。

オーケストラのほうは昨日はロシア・ファンタジーでショスタコーヴィッチとチャイコフスキー、今日はオペラ・リゴレットです。

その後土曜のコンサートは、ふたを開けて見ると、バロックやモーツァルトの時代のカッコして欲しい、と!そんなの初めて、と言うか、そんな服持ってないよ〜。ま、黒い長い服でもいいらしいので、なんとか昔っぽくするか、、、。
私は初めてですが、イータイやスザンネは、”時々その時代のカッコする仕事あるよ。”との事で、こちらではそういうサービスもあるんですね。そう言えば日本は三味線や尺八など、やはりその時代のカッコで演奏してますね。

ネットで見てみたら、モーツァルト時代の服って結構あちこちで売ってました。一回のコンサートの為に買わないですが、右ぐらいのカッコなら、なんとかそれらしく出来るかも。

2008/11/13(木) 音楽の天使・モーツァルト
今、オーケストラの方はモーツァルト「魔笛」の練習があってます。子供の頃からよく父と話してたのが、「モーツァルトのオペラって、悪役とかおどけ役が出るときの方が音楽的に面白いね。」本当にそうなんですよね〜。モノスタトスも、あまりにいいアリアがついてて、彼が出てくるたび音楽が盛り上がるから、典型的悪役なのに憎めない。お話の主人公はタミーノ王子でも、音楽の主人公は脇役なはずのパパゲーノになってて、パパゲーノのアリアはコロコロ音楽的場面が変わって、常に躍動してて厭きさせない。
そして、タミーノが、パパゲーノが、恋人に再会するシーンの音楽が、何てサラッとしてて感動的なこと!この、一瞬で天国の境地になる感覚を、モーツァルトほど見事に音にした人、居ないんじゃないかと思います。

モーツァルトはフリーメーソンに入ってたとか、このオペラはフリーメーソンの依頼だったとかその様子だとか、とか、色々言われてますが、天真爛漫で音楽の使いだったようなモーツァルトの精神は、狭い教団に納まる事なく、人生を横臥してたと、彼の音楽は言ってる気がします。

最近室内楽でもモーツァルトの新しい曲が増えて、今モーツァルト三昧です。でも準備するのは精神が洗われるようで楽しいです。年が行くほど良さがわかってくるのがモーツァルトかも。学生時代は退屈、と思ってたんですけどね〜。

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