ドイツの空の音楽日記
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2008/10/30(木) コーティ氏との最後の年
コーティ氏自身から、先日のシンフォニー・コンサート練習前に、
「自分はこの夏までで、イタリアに帰ることにした。皆さんとはこれが最後の年です。」と、突然の知らせがありました。今度新しく歌劇場のインテンダントが変わるので、何かあるだろう、とは思ってましたが、コーティ氏が去ることになるとは!
何年かに一度主任指揮者も常任指揮者も変わるのがオーケストラですが、コーティ氏は珍しく温かい人柄で、事を複雑にしない人で、皆から愛される指揮者です。皆半泣き状態でした。
しかも、他で詳しい話を聞くと、自分から辞めるように仕向けられた感じなのです。今までもずっと上からの嫌がらせがあってた様子でしたが、決してオーケストラメンバーにその怒りをぶつけなかったコーティ氏でした。
去られるのが惜しい指揮者はどんどん珍しくなってるそう。
こんな辞め方、本当に残念です。。。。。

2008/10/28(火) よくある音楽的喧嘩
合わせをしてて、一番難しいな、と思うのが個人個人のテンポ感が違うことです。モーツァルトはまだいいんですが、昨日の四重奏の合わせで一番皆で苦労したのがドビュッシー。彼の音楽はメトロノーム的ではなく、常にゆれがあるので、また難しい。隣同士の国だけれど、テンポの感性もドイツとフランスで全然違うし。。。
今朝、朝食の場でまで、クリストフとほとんど喧嘩のようになりました。「ま、楽器なしでこんな話しても仕方ないから、後でやってみよう」と納まりましたけどね〜。

それにしても、テンポやフレーズ感の事なんかでの、クリストフとの喧嘩って、最近増えてきました。2人ともが音楽に真剣だからだと思ってますが、家では音楽の話ほどほどにしないとな〜。。。

2008/10/26(日) ベルリン・コンサート
スザンネと、昨夜はベルリンでDUOコンサートでした。会場は、普段はジャズやタンゴなどやってて、クラシックは初めての試み、とのことでした。確かに、お客さんから、ヨーロッパなのに珍しく曲の楽章ごとに、変奏曲では一つ一つの短い変奏ごとに拍手が来て、お客さんも普段はクラシック聴いてない人達だな、、とわかりました。が、それでも楽しんで聴いていただけ、最後には喜びの声もいただけ、やはりクラシック音楽の源の地だ、と思わされました。

さすがに変奏ごとに拍手が来ると間合いがくるうので、スザンネと見合わせて変奏後に全く間が空かないよう気をつけました。
今回初めて試みたバッハの”ゴールドベルグ変奏曲”では、急に空気がし〜んと静まり返り、スザンネも私も練習ではなかったインスピレーションが湧き、最後テーマがかえってきた時は、何か人生の終わりにもう一度子供にかえるような、そんな感動も生まれました。帰りの車の中でスザンネも、”練習になかった何かが本番では生まれた”と言っていました。行き返りの車の中でも、今後の曲目とか、人生とオーケストラの付き合い方とか、結構有意義な話が出来ました。

一番びっくりしたのは、スザンネのお父さんが、趣味で、全く農薬も堆肥も肥料も使わない、自然農業をやってる、と言う話。それでジャガイモなど、売ってるものよりずっと大きくなるんだ、とのことでした。ついた虫など、一つ一つ手で取ってるそうです。

昨夜かえってこれたのは夜中の2時。しかし、丁度よく、今日から冬時間になり、今日は朝1時間余計に眠れる日です。今日から日本との時差が8時間になってます。

2008/10/24(金) 赤ちゃんとの合わせ
明日はベルリンでスザンネとコンサートですが、旦那さんと赤ちゃんが熱出してるそうで、ちょっと心配。。。

昨日、オケの合間にフルート四重奏とDUOの合わせやったんですが、スザンネが赤ちゃん連れてて、いつになくむずかっていたので、昨日から調子悪かったんですね。ドイツ女性は強くて、赤ん坊がいても活動は続け、よく合わせに赤ちゃん連れてきます。が、泣かれると練習になりません、、。

だけど、昨日の四重奏の合わせでは、どうかな、と思ってたバッハの管組抜粋もいい感じになり、チェロと2人であれこれ工夫した甲斐もあったようでした。実際オーケストラとやる時よりテンポゆったりめに、しっとりさせた感じが四重奏では合うようです。モーツァルト・アイネ・クライネはかえって一人で練習してる時にテンポが落ち着きすぎたようで、合わせるともっとサラサラ流れが欲しい感じ。

2008/10/23(木) 素晴らしきソプラノ!
今朝はとある留学情報の会社からの電話インタビューでした。
先週やったものの、録音が上手く行ってなかったとの事で、やり直しでした。先方は気の毒がって下さったのですが、先週、疲れすぎで全然言葉にならなかったので、私にとってはかえってほっとしました。なるべく、今後留学したい方々に参考になるよう気をつけたつもりですが、、、どうでしょう。

さっきまでオペラ”ボリス・ゴドノフ”のゲネプロでした。う〜ん、管楽器はやたら狭くセッティングされてて音がガチャガチャ混じってうるさ〜い!でもこのセッティングがコーティ氏の趣味に合うそうで、仕方ないです。。。

先日、テレビであるソプラノ歌手の特集をやってました。もう50は過ぎてると思うのに、声はすべての域にコントロール完璧で、それより、すべての音に言いたい事が深く詰まってて、どんなフレーズもなんて神々しい事か、只者でない歌手でした。お陰でインスピレーションもらえ、今練習してるモーツァルトの2曲も、彼女が歌ったらどんなか、、と考えてみると次々言いアイディアが浮かびます。
やはり時々素晴らしい芸術に触れるべきですね〜。

2008/10/21(火) 自転車日和
今日は一日、日本晴れならぬドイツ晴れで、雲ひとつない、珍しい天気でした。いつも億劫に感じる自転車通勤も今日は気持ちよかった!

今週末はベルリンでスザンネとのDUOコンサートです。今回私の編曲したバッハのゴールドベルグ変奏曲もやります。もちろん、全部でなくDUOに合いそうな物だけ選んでます。

2008/10/19(日) 散歩の威力
昨夜の”オペラ・ハイライトコンサート”は意外に楽しめました。J.シュトラウス”こうもり”が中心でしたが、短いフレーズの中に細かな変化が多くて、聴き手が飽きないで楽しめる工夫がいっぱいの曲だな、と思いました。うちは重い曲が多いので、たまにこういう気楽に楽しめるオペラも入れたらいいのにな。

このとこ忙しすぎて頭がすっきりしなく、昨日は思い切って練習時間削って湖の周りを散歩しました。やっぱり時々自然に触れると生き返るみたいです。
本番前、色濃くなって行く空の夕焼け見ながら練習してました。
夕焼けなんて久しぶり。そういえば、パリに留学してた頃は凄く空の色が綺麗でいつも見とれてたのを思い出します。
写真はノイシュタット湖にて。

2008/10/17(金) 室内楽は楽しいけど、、
11月のフルート四重奏のコンサートに向けて、なかなか4人で合わせが出来なくて、このとこ何度かチェロのクリストフと2人で合わせをしておいてます。明日はヴィオラのインゴとも3人でやる予定。こうやって1対1で合わせするのも、4人だとなかなか試せない事を試せたり、互いに聞きあうポイントをつかめて悪くはないです。でも、新曲が多いから、来週は一度は4人で合わせないと、そろそろ本番まで一ヶ月です。

オーケストラは今、オペラ”ボリス・ゴドノフ”の合わせ。凄くオーケストラボックスの並び方が狭くて、隣とぶつかるし、お互いの音が近すぎてうるさくて、団員同士の小喧嘩が耐えない合わせです。おまけに舞台監督の女性までがヒステリー起こして叫びまくる場面もありました。歌劇場は音楽をやる環境からどんどん遠ざかっていってる印象です。

2008/10/14(火) 話下手のインタビュー
今朝、東京の、ある海外音楽留学専門の会社から電話インタビューを受けました。この日にインタビュー、とは前々から打ち合わせしていたのに、いざ電話では言いたい事が上手くいえなくてしどろもどろになってしまいました。とほほ。。。
テープおこしして文章にまとめる方も大変でしょう。申し訳なかったです。このとこオーケストラが異常に忙しかったし、、と言い訳したい気分。

今日は久しぶりの休日で、この後また2週間休みなしです。少し頭の切り替えする時間が欲しいなあ、、、。

下の写真は私が作った、”赤いスパゲッティ”。
ロートリューベンという野菜が、凄い真っ赤かな色素を持ってて、これを使うとすべて真っ赤かになります。
ついでに、にんじんと赤ピーマンも混ぜて、ツナとフレッシュチーズで味調えてみました。赤い野菜ばかりにしたのはわざとではなく、たまたま農家から届いたものが赤ぞろいだったんです。上に乗ってるのはかいわれ大根。日本から送ってもらった種で常に育ててます。

スペインのバルセロナで”イカ墨スパゲッティ”という真っ黒のスパゲッティが美味しかったんですが、真っ赤なスパデッティというのも面白いんじゃないかな。結構おいしかったです。

2008/10/13(月) 今日は良い良い明日は。。。
今ショスタコーヴィッチのオペラ本番でした。
この曲はやるほど好きになって、3時間以上をあっという間に感じます。好きだと思ってると聴いてる方にも伝わるもので、
”あなたのソロが出てくると、本当に綺麗!あなたのソロばっかり楽しみにしてるのよ!”と励ましてくれた方もいて、嬉しくなりました。でも、明日は魔の現代曲ばっかり6曲のシンフォニー・コンサート、、、。
先週、チケットがまだ6枚しか売れてないという話でした。私でも聴きに行かないだろうな〜。

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