ドイツの空の音楽日記
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2008/01/12(土) コーティ氏の耳、聖徳太子並?
2月に演奏するルーセルの”トリオ”、CDを見つけたのですが、どうも棒読み状態の演奏で退屈です。
”このまま演奏したらつまらない。ちゃんと工夫しなきゃ。”と言っていたら、ヴィオラのカイル氏が、
”アツコはフランスに居たからエスプリがわかるでしょう。アイディアを出して、君が引っ張ってよ。”と言って来ました。

こういう風に任されるとやる気が出るものです。
ルーセルの他の曲が何かのキャラクターを絵画的に、時にはアニメ的にも感じるぐらい、ジョーク的面白さで語っている事を考えました。だからこそ、時々トムとジェリーの中のアリの行列音楽として出てきたりするんだよな〜と。
そうしたら、今まで退屈に思えたテーマのウィットに富んだ意味合いが理解できてきて、色々演奏のアイディアも浮かびました。

今朝、ベートーベンの第九の合わせの後、カイル氏と2人で合わせよう、と、皆が練習室から去るのを待ってました。
主任指揮のコーティ氏に何人もが色々質問してて、なかなか終わらないので、私はその間にカイル氏に色々アイディアを語っていました。

”ここは子供に面白い話を語るような感じで演奏し、ここから流れを横にして、2つに数えたら?ここはトムがジェリーをハンマーで打とうとしてるような感じでオーバーに、、ここからテンポも音色も全く変えて、、、、”

突然、コーティ氏が

”来年は古賀さんに指揮をやってもらおうね。こんなに音楽的アイディア豊かなんだから”と。
何の冗談かと目が点になっていたら、

”私は古賀さんのファンの第一人者なんだよ。君からは色々学べるよ”
私は返事に困って、”そんな事言われたら嬉し死にします”とわけのわからない事を言ってました。

”古賀さんもカイル君も、2人でしっかり室内楽を堪能しなさい。
2人で音楽出来るチャンスを有効にね!じゃ、次に会えるのは古賀さんは火曜日、カイル君は木曜日だね!”
と励ましてくださって、練習室を出ていかれました。

どこまで冗談かわからない励ましでしたが、コーティ氏には今までも時々、思いがけない時に大きな勇気をいただいてます。
それにしても、何人もの質問に答えてる時に、私が違う人としゃべってる内容、よくわかったなあ、、、とびっくり!!
それに、100人近くいる団員の、誰といつ共演なのか、よく覚えてるなあ、、、、と、これもびっくりです。

総音楽監督には聖徳太子並の耳と頭が必要なのかも、、、。


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