ドイツの空の音楽日記
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2007/09/11(火) メンデルスゾーン・交響曲4番
今週はシンフォニー・コンサートの週です。今回はさわやかな曲が多く、中心になる曲はメンデルスゾーン”イタリア交響曲”。
フルート2本が活躍する曲でもあり、演奏しててひたすら清々しく楽しい曲です。

ドイツではこの曲人気があるのか、私がオーケストラ始めて、この曲が一番演奏回数の多い交響曲です。

一番最初はあるオーケストラでその日、急にソロ・フルーティストが病気になり、私がいきなり曲も知らず、練習もなしに本番にぶっつけ本番で乗ったのでした。
本番のベルリンまでのバスの中、真っ青になって楽譜を舐めるように見てたら、本番は不思議にやたらに楽しく乗れたのでした。結構、”無理だ””駄目だ”と思うとこから火事場の馬鹿力ってでたりしますよね。

まもなくもう一度同じプログラムで同じオーケストラに呼ばれた時、今度はしっかり練習も出来たのに、ぶっつけ本番の時のような不思議なエネルギーは出ませんでした。

今回、コーティ氏の指導は弦楽器と管楽器がお互いのフレーズとメロディラインを理解しあえるよう工夫されてて、今までの指揮者のなかでも一番的をついてるように思います。
コーティ氏がはじめてのさわやかプログラム、どんな腕を見せてくれるのか、今回は楽しみなシンフォニー・コンサートです。

2007/09/09(日) ヴェニゲローデ・コンサート
ヴェニゲローデは戦災に遭ってないらしく、古い街並みのそのまま残った、ドイツでは珍しい街のひとつです。この辺には魔女狩り伝説も残ってて、シンボルである箒の魔女マスコットがたくさん売っています。
今日(こちらはまだ8日)はそこにコンサートに行ってきました。

このコンサート、例のフルートの人が散々直前までやっかみを言って来たコンサートで、結局は最初に決まってたように私が演奏しましたが、彼女が仲間に私のことを言いたい放題言ってたので、少々気が重くなってたコンサートでした。
ドイツ語で言葉巧みに弁解するのも大変だし、周りに変な目でみられようが、とにかくいい演奏出来るよう集中しよう、と思いました。

教会の響きがフルートにあってたのか、今日は特に、全く力要らなく、他の楽器と上手く調和して澄んで響いてくれました。
それで、コンサート後、それまでちょっと冷たくなってた主催者が
”アツコ、いい演奏してくれてありがとう!”と抱きしめてくれたのが本当に嬉しかったです。
仲間も数人、後に”君の演奏だとフレーズとリズムがはっきり浮き出てわかりやすいよ!””今日もいい演奏だったよ!”と来てくれたのが何よりの励ましになりました。

行きも帰りも雨でしたが、歌劇場に着いて車から降ろしてもらったら雨もやんでました。
この数日ちょっと体調重かったのは、このコンサートに対して気が重かったのもあったようです。
歌劇場から自転車飛ばしながら、もうあたりは暗くなってたけれど気分はすっきり晴れてました。

下はヴェニゲローデの街並みです。

2007/09/07(金) カルトフェル(ジャガイモ)・プッファー
昨日は午前中の仕事終えてから、そのまま歌劇場で個人練習してましたが、なんだか凄く寒気して、ストレッチやったり温かいスープ飲んだりして何とか夜まで持たせました。

夜のプロコフィエフ”シンデレラ”の舞台練習のときには頭がくらくらしてて、
”これは、クリストフのインフルエンザが移ったかな?”
クリストフはこのとこ大風邪で、でも、熱の一番ひどいときでも休まず仕事続けて、そろそろ治ってきてます。

夜中、帰ってきてから、”何だかきつい〜”と言うと、クリストフがボリュームたっぷりの”ジャガイモ・プッファー”を料理してくれました。ドイツ料理、ジャガイモを小さくスライスして卵一つ、玉葱(昨日はなかったのでネギで代行)、小麦粉少々を混ぜ、フライパンで焼くのです。
ドイツ人はこれに砂糖かけて食べますが、辛党の私は御醤油かけてたべました。
アツアツを、”こんな遅くにこんなに食べたら明日ブタになってるかも、、”と頭の片隅で思いつつ、5,6枚ぺロッと。

今朝、確かに1キロ太ってましたが、気分はすっきり!
ジャガイモパワーに感謝です!

2007/09/05(水) 漫画家・うえだのぶさん
この夏にとあるレストランで演奏した時、”お、音楽に詳しいお客さんだな”と思われる方がいらっしゃいました。
後で聞いてみると漫画家のうえだのぶさんだそうで、漫画大好きの私は目が輝いてたでしょう。シェフが彼女の漫画をプレゼントして下さいました。しかもサイン入り!きゃ〜。

明るい絵柄と暖かいユーモアでほのぼの優しい気持ちにさせてくれるうえださんの漫画、すっかり気に入って何度も読み返してます。
”これを描いた方にお会いしたんだよな〜”と感慨にひたりながら。

ふとしたことでうえださんのホームページを見つけ、(http://www.c-able.ne.jp/~abareinu/)お送りしたかった感想を送る事ができ、それがきっかけで数回メールのやりとりまでさせていただきました。

夢のような嬉しい出会いです!
日本に居ればすぐうえださんの他の作品も読みに本屋に直行するとこですが、、。
漫画が一番芸術の域まで達してるのは日本ですね。ドイツはまだまだです。

下のイラストはうえだのぶさんの楽しいホームページhttp://www.c-able.ne.jp/~abareinu/より、うえださん自画像。

2007/09/03(月) アシャスレーベン
昨日は一日アシャスレーベンで、室内オーケストラのコンサートでした。

大きな石造りの教会だったので残響がすごく、弦の音は追いにくかったのですが、指揮者が無駄なく軽やかな棒でひっぱってくれて問題ありませんでした。

フルートにとっては明るく軽やな音響で吹くのが気持ちよかったし、隣のオーボエも音楽的な人が来て、楽しくアンサンブルが出来ました。

アシャスレーベンは丁度街の500周年記念で街をあげてのフェスティバルをやっていました。古き街並みがまだあちこちに残ってる、感じのいい所でした。

演奏会の終わりに、数人が”フルートきれいだったよ!”と声をかけてくれたのが何より嬉しかったです。

帰りのバスの中ではぐんぐん日が暮れていく中、オレンジの夕焼けがきれいでした。


写真は文と関係なく、イタリア・ミラノのコンサートツアーにて。

2007/09/02(日) 歌劇場110年記念
今日はいまからアシャスレーベンという小さな街でコンサートです。

昨日は歌劇場110年記念コンサートでした。元うちの歌劇場で歌ってて、今はウィーンで活躍してる歌手のリカルダさんは最初から満場の拍手で迎えられ、グレードアップしたコーティ氏には最後拍手がとまらず、盛り上がりまくったコンサートでした。

2007/09/01(土) 録音の週
今週はシュトラウス”ドメスティカ交響曲”、”ダフネ”とワーグナー”ローエングリン”の録音をやっています。

普通の練習や本番と違って、それが録音されて残ってしまう、となると、ずっと気を使います。
音が一音でもかすれたらいけないし、静かなところは椅子の音などしないように気をつけるし、
”お!今回は特に上手くいった!”と思っても、そのとき他の楽器がミスしてればやり直しだし、結構エネルギー要るものだと思いました。

でも、コーティ氏は夏休み前よりグレードアップしたようで、音楽の作りも出す指示もぐっと具体的で明確になり、皆が疲れる録音の週も、時々冗談を交えながら、いい雰囲気で引っ張ってくれています。

今朝は”ダフネ”と”ローエングリン”の一部の録音、今日の夜は本番です。ゲスト歌手のリカルダ・メルベットさんも深い大きなフレーズでいい雰囲気を作り出しています。


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