ドイツの空の音楽日記
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2007/06/30(土) コーティ氏の不思議な励まし
今日歌劇場の上階の部屋で練習していたら、秘書の方がちらっと覗いて、ニヤッとして”あ、あなたですか。わかりました。”とすぐ閉めました。
ん?何かな?と思いましたが気にしないで続けていました。

しばらくすると部屋を追い出されたので女性用更衣室で練習を続けていました。

誰かがノックして、”男性が入りますよ〜”と言われたので、
”どうぞ”と言うと、入ってきたのはコーティ氏で、びっくりしてしまいました。(なんでコーティ氏がこんなとこに?)”ヴァイオリンのY君を見ませんでしたか?” ”見てないです”

”凄く綺麗な音ですね。さっき上階の部屋でも練習していたでしょう。心地のいい演奏でした。聴いてたんです。”
と言われて、ますますびっくりしてしまいました。不意打ちだったのでお礼も言えませんでした、、。
じゃあさっき秘書の人が覗いたのは、コーティ氏が誰が吹いてるか調べるよう頼んだのかな、と思いました。

でも、このとこ調子悪くて、もうすぐヴィヴァディの協奏曲の本番なのにちょっと焦り気味だったのが、コーティ氏の賞賛の励ましでかなり落ち着きました。気がついたら、今日は調子も戻っていました。

2007/06/29(金) 歌劇場と子供達
このとこ続いてる、嵐の夜中の野外劇場での仕事は毎日はちょっときついな、と感じてるのですが、先日はとても微笑ましい仕事がありました。

歌劇場で、中学生ぐらいの子供達にたいしてのオーケストラ経験をさせる企画があり、子供達は観客としても聴いてますが特別にオーケストラの中にも20席ほど席を作り、そちらにも座って中から聴く経験もできるようになっていました。

演奏終えて、指揮のコーティ氏が”質問ありますか?”と訊くと、子供達は目を輝かせて積極的に手を上げ、一番多かった質問が
"なんで指揮者が前に立ってるんですか””なんで指揮者が必要なんですか””指揮がなくてもオーケストラは演奏できるんじゃないんですか”
これには団員は笑って、コーティ氏は苦笑しながら、
”じゃあ、指揮がどれだけ大切かって経験をさせてあげましょう。誰か、今オーケストラの前で指揮してみたい人いますか?”

すると子供達は数人遠慮勝ちに希望して、3,4人の子供達がコーティ氏の指導の下、おっかなびっくり指揮してみました。
皆、自分がだんだん遅くなるとオーケストラも遅くなるのにびっくりし、200人程の子供達は興奮してほとんど皆が”僕も私もやりたい!!”と凄い騒ぎになりました。”時間の都合で後3人だけ!”

こういった経験、きっと子供達はずっと忘れないでしょう。
子供達の目の輝きにリフレッシュさせてもらった企画でした。

2007/06/28(木) 台風の野外劇場
このとこ荒れ模様の天気のまま野外劇場をやってますが、昨夜は台風(オルカーン)の影響で体ごと吹き飛ばされそうな劇風でした。

いつも野外では楽譜が風で飛ばないよう、洗濯バサミやゴムなどで譜面台に貼り付けて演奏しますが、昨日は照明器具のついた重い譜面台でさえ吹き飛んで倒れたり、大変でした。
お客さんも当然、1000人以上入る観席にまばらで200人も入ってなかったようです。

風のビュービュー言う音が凄く、また黒々とした厚い雲が凄い勢いで移動してるのは本番そのものよりよっぽど迫力があり、
”こんな中でハワイのお話は残念。さまよえるオランダ人なんかだったらぴったりだったのに!”と思いました。

気温も10度前後に下がり、劇風の中にいると冷え切って、演奏するにも感覚がわからなくなってきました。
ましてやハワイのカッコした歌手やダンサーはほとんど半裸ですから、よくぞ耐えてると可哀相で仕方ありませんでした。

2007/06/25(月) スリリングな天気
間に合ってないな、と気にしながら時間が取れない状況から、やっとヴィヴァルディの協奏曲にも集中できる状態になり、ちょっと気分が落ち着いてきました。

このとこ続けて野外劇場での本番でしたが、昨夜が初めて雨の降らない本番でした。それでも、一昨日も先一昨日もお客さんは傘をさしながらでも帰らずに聴いました。
野外劇場の本番は午後9時からで、冬のオーバーが必要な寒さにもなるし、ほのぼの暖かいときもあります。
最近の天気は5分後にどんな変化がくるかわからないようなスリリングな気候です。

2007/06/23(土) 野外劇場
昨夜から野外劇場での本番が始まりました。
あいにく、本番が始まるころから大雨で、舞台はびしょびしょに。お客が入るのか、と思っていたら案外いっぱいでした。

今までこの野外劇場で、オルフの”カルミナ・ブラーナ”をバレエ付きで、ヴェルディのオペラ”アイーダ”、ヨハン・シュトラウスの”ヴェニスの夜”、ビゼーのオペラ”真珠とり”とやりましたが、私が断然好きなのは”カルミナ・ブラーナ”です。

うちの歌劇場のオリジナル・バレエが、壮大な曲の始まりと終わり、中心に太陽神と死神を囲んで、その周りを民衆が円をかいて踊る様子が、”人生は生と死、喜びと悲しみ隣りあわせだ”と暗示していました。

また、一つ一つの楽章ごとにあるときは教会の信者の様子、ある時は婚約する恋人の様子、清らかなメロディで幼い子供達が天使役で踊ったり、実に曲とバレエが一致してて、20回ほども演奏していても決してあきませんでした。

こういう名作を残していったシュナイダー女史が引退したのは残念です。

今年はアブラハムの”ハワイの花”。
太陽いっぱいのお話なのにこのとこドイツらしい分厚い雲の雨模様なのでなんだかしっくり来てない印象です、、。

2007/06/22(金) 出先での人種差別
数日出張していました。
この数日で、とても久しぶりに人種差別を受けて、”そうか、私はドイツでは外人なんだ”と言うことを久しぶりに実感しました。

フランスで勉強してたころは自分がそこでは異国の人間なんだ、という意識が離れませんでしたが、ドイツに来てからは、日独の感情が良いせいか、またはドイツ人の深い思想と生真面目さが日本と共通するのか、すっとドイツになじんでしまって、外国に居る、と言う感覚がなくなっているのです。

オーケストラでも人間関係の問題も色々ありますが、気が付いてみると、それは私が日本人だから、ではなくて、ドイツ人同士でも充分ありうる事ばかりで、”こいつ外人だ”と言う目で見られてることはなかったのです。

今回いやな目には合いましたが、でも、”日常、私は外国に居ながら溶け込ませてもらってる、幸せな状況にいるんだ”というし確認できた、と言うことではいい経験をしたのかもしれません。

2007/06/18(月) 突然梅雨に
昨夜はグリュック”オルフェウス”の本番でした。
心洗われるこのオペラ、うちの歌劇場が何か賞を取ったようで凄い人気です。でも今シーズンは昨日が最終公演でした。ちょっとさびいしいな、、。

今日から野外劇場での練習が始まるのですが、今日から一日雨で、寒くなってしまいました。
どうも長雨になりそうです。う〜ん自転車しか行く方法がないのに困ったな、と思ってます。

昨日のお昼は久しぶりに料理して、ワカメとアスパラガスの和風中華風のスパゲッティを作ってみました。
しばらく買い物をしてなかったので、それしかなかったのですが、クリストフは”ワカメっておいしい!こんなスパゲッティイタリア料理店で食べれない!”と喜んでくれました。

2007/06/17(日) 奇跡が起こってほしい
昨日のザンガーハウゼンでのコンサートは行き帰りの車の中も気の合った仲間と楽しく、景色も広々としてて、久しぶりにのびのびした気分が味わえました。

演奏会そのものも可愛らしい教会で、皆が気楽に音楽を堪能してる雰囲気が伝わってきて、さわやかなムードでした。気負いなく、その空気に溶け込む音を出していました。

肝臓不能で死を待つばかりだという、チェンバロの方に、今自分が受けてる治療法の話をしたい、と思ってましたが、ゲネプロに来ていなかったので、チャンスがないかな、、と思っていたら、
演奏会の前に演奏者は軽い食事に招待され、そこで話をすることが出来ました。

医学で見放された病気を、今はヨガで治そうとしているようでした。
それにしても落ち着いていて、優しさにあふれていて、顔色以外はそんな状況の方には感じられません。
向き合ってちゃんと話したのは初めてでしたが暖かい人柄に打たれました。
指揮も作曲もする才能あふれた音楽家で、昨日の演奏にしても音楽的な集中力で皆を引っ張って、高尚な空気を周りに与えてくれました。

奇跡が起こって生き延びてほしい!
心からそう思わせられました。

2007/06/16(土) 暑くなったドイツ
ドイツはまだ6月15日です。
自分の本番が続いていますが、今日は歌劇場も休みで、一日じっくり自分の練習ができました。今日は3回も凄い夕立が起こり、それでも猛暑は残っており、ドイツの気候も変化してるのを実感しました。

昨日は三重奏の本番で、チェロのマルセル君とピアノは例の怖いピアニストでしたが、マルセルがほんわかムードを出してくれ、演奏自体は楽しく乗ることが出来ました。

明日16日はザンガーハウゼンという街でコンサートです。
最近まだ若いのに癌や不治の病の方の話をよく聞きます。
多分明日の共演者にもそういう方がいるのですが、何か役に立てれば、、と祈る気持ちです。

2007/06/12(火) 気分転換
今週はオーケストラ以外の本番が多く、12日、13日、14日と違うプログラムが続きます。また16日にも。
明日から数日出かけるのですが、ばたばたしてしまってて忘れ物してないかな、、、。
旅なれしてるので、荷物は極端に少ないです。

ちょうどオーケストラ内の人間関係でストレス溜まってきてたので、外での演奏と仕事は気分転換にもとても必要な時です。

相変わらずの猛暑です。
ドイツでは真夏でさえこんなに暑いのは珍しいです。
忙しさと暑さのせいで?私は急いで洗濯した時クリストフの白いワイシャツを黒く染めてしまい、真っ青になったりもしています。

しっかり怒られました、、。

6月絵日記の続き


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