ドイツの空の音楽日記
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2007/05/31(木) 天使の助け
今日(こちらの30日)ピアノのアンナ・グリンベルグ氏と合わせをしたら、音楽の流れが自然で、温か味あって、この数日のストレスがすーっと消えていくようでした。
しかも、”テンポはどう?注文どんどん言ってね”と、協力的で、彼女に頼めてよかった〜と芯から思いました。

直前に随分変なストレスで疲れてしまいましたが、後はもう、心込めて演奏するしかないです。
明日でちょっとは元気になるかな、、、。

2007/05/30(水) ぎりぎりで救われた?
私を嫌ってる、例のピアニストですが、やはり合わせなしで本番やるのは怖いな、、と思っていたら、今日、偶然練習室が隣だったので、思い切って頭をさげて合わせをしてもらいました。

そしたら、、、ひどかった!!
全く練習していない。リズムも音量もめちゃくちゃ。
おまけにあわないのをすべて私のせいにして、
”そんな演奏じゃあ”というようなクレームばかりつける。
私の試験だから伴奏者があわせてくれるのが普通なんですが、、。

合わせを録音したのをクリストフに聴かせると、いつもは私の音楽のことには口出ししない彼が
”今すぐよく知ってるピアニスト数人に電話して、代理を頼み込め!
これじゃあ、試験にならない!全くピアノに邪魔されてるじゃないか!”

私は思考がストップ状態で、でも、渦の中にいる私には見えないものがクリストフには見えてるだろう、と、素直に従いました。

親しいピアニストに電話しまくりますが、あまりにぎりぎりでその日空いてる人がいません。。この間、クリストフは珍しく
”次は誰々に電話しろ!駄目だったら誰々だ!”と、命令的口調で、きびきび行動させてきました。

やっと、アンナがつかまりました。
”私達まだ一緒にやってない曲?じゃ、明日の夜、あわせてみましょう。”と。

クリストフはそれを聞いて”よかった!”と手をたたき、
”君には言わないようにしてたけど、あのピアニストは夫婦ともに2年間君を苦しめてきた。そして、このひどい演奏!!緊張する試験に、君に悪影響しかない、と、わかってた。”

こんなにクリストフが応援してくれてたこと、正直ちょっとびっくりしました。

今は色んなことで頭が麻痺状態で、こうなったら、もう、何も考えず、ただアンナといい演奏するのみだ、、としか思えません。
公式ピアニストを蹴れば、きっと周りには後でやーやー言われるでしょうけど、クリストフも言うように、
”君が精神的に自由で、いい演奏に集中することが先決だ。周りには言わせておけ。”

今日は自分がか弱い愚か者だってことを実感した日でした。

2007/05/29(火) 咲いた咲いた
今朝、起きなきゃ、と思いながらもベットの中でぐずぐずしていたら、花に水をやってたクリストフがいきなり私の足に水をかけました。
”きゃーーーっ!!!”
”おや、他の花は喜んでるのにこの花は嫌がるぞ”

おかげで花になった気分ですっかり目が覚めました。

2007/05/28(月) 嫌がらせと集中力
このとこ忙しくても精神的には楽しく練習してましたが、今度ある大事な試験の伴奏者が、かねてから私のことを嫌って色々嫌がらせをしてるある人だとわかり、かなりストレスになっています。

大きなコンクールなんかでも、ピアニストがらみでの嫌がらせなど時々あったので、”どんな時でも信じる音楽に集中していい演奏する!”と思うしかないのですが、、。

余裕のなくなったこういう時って、人間関係全般に影響し勝ちなので気をつけなくては、です。失恋問題で頼ってきてる友達に対してついきつめの言葉が出て傷つけたり、という事も昨日あり、お互いにストレスの上乗せになってしまいました。

逆に昨日のオペラ”ナブッコ”も、おとといのバレエ”シンデレラ”も、本番音楽に集中することでストレス忘れられて楽しめました。

嫌がらせがあったとしても、それに打ち勝つ集中力を身につけるチャンスかもしれません。
私はどちらにしろ音楽馬鹿なので、ここはそれで乗り切るしかないな、、、。

2007/05/21(月) 忘れてた星空
昨夜はプッチーニ”ラ・ボヘーム”の本番で、帰ってきてくつろいでると友達から電話があり、
”今日誕生日なんだけど、今から河辺で焚き火してお祝いしたい”と。
もう11時だったので、”一人じゃちょっと行けないけどクリストフが一緒ならいいよ。”
普段腰の重いクリストフですが
”今日は暖かいし、気持ち良いんじゃない”と車を出してくれました。

夜中に真っ暗な河辺で焚き火なんて、小学生のときのキャンプ以来だと思います。
満天とは行きませんでしたが、星空下で火を囲んで、集まった5人で星座を言い当てたりして、火が弱まるとその辺を手探りで木切れを探し、忙しい日常から全く離れた空間を味わいました。

小さい時から、地平線から星が見える砂漠で一晩中星の観察するのが夢だった事を思い出しました。

星空眺めてたらあっという間に2時の鐘が聴こえ、砂と河の水で火の後始末して帰宅しました。

2007/05/20(日) ブランデンブルグ協奏曲2番
イェリホワという小さな街にコンサートに行っていました。
教会でのコンサートですが、外は暖かいのに石造りの教会の中は冷蔵庫のようで、びっくりでした。ドレスの上に上着を着たまま演奏しました。偶然、自転車ツアーでこの街に寄った、というオーケストラの仲間も来ていました。凄い偶然もあるもんだと思いました。

演奏会って、その場でしか生まれないものがあり、今回はこんなに楽しく感じたバッハのブランデンブルグ協奏曲2番は初めてでした。
今まで5番などの方が好きで、今ひとつ2番のよさがわかってなかったのが、”こんなに躍動的で生き生きした曲なんだ!”と感動しながら演奏していました。その曲の良さを新発見できるのも演奏会の魅力の一つです。

夕方の演奏会の後、私は夜歌劇場で仕事だったので、終わってすぐにインゴが歌劇場まで急ぎ気味に送ってくれました。
急に半分くらいに痩せていたチェンバリストの話になり、
”彼は肝臓が完全にやられてて、もう先がない”と聞き、びっくりしました。元気そうに演奏していたのに、、。
浄霊療法の話をし、”興味がないか、聞いて下さい。私自身、それで治してる病気があるんです”と話をしました。

歌劇場では”オルフェウス”の本番。
帰ってきてからは疲れ切ってて、いつ眠ったのかいつのまにかソファーで熟睡してました。

2007/05/17(木) コンサートマスターのレッスン
今日、コンサートマスターが、今度6月に吹く曲全曲を聴いてくれ、細かなアドバイスをくれました。

この前インゴに言われた事とも好みが違うところもあり、”偏ってはいけない”と言う事でも参考になったし、同じ音価でも、最初の音であったり重要な音だと、心持長めにしないとバランス良く聞こえない、など、ちょっとした事で効果の大きく違う事も勉強になりました。

なにより、彼は純粋に音楽に没頭している人で、心から応援してくださってるのも感じて、勇気とやる気を与えられました。
音楽に真剣に向かう人には応援を惜しまない、懐の広い方なのです。

一年半ほど前にも似た曲目で見て頂いたことがあったので、
”前より良くなってる。”と言っていただけたのも自信になりました。実際、演奏するのがかなり楽になってきています。
コンサートマスター自身、いくつになっても実力の伸びて行ってる方で、感心しているんです。

”また、一週間後に見てあげる”と、気さくに言って下さり、心強くなりました。

2007/05/16(水) 冗談になってないよ、、
この数日でぎっくり首はうそのように治りました。
少し休んで、浄霊しまくってたら、背中の痛みや頭痛など色々浄化作用がでまくり、今日は頭もしゃきっとしてすっきり治ってました。

今週はプロコフィエフのバレー曲”シンデレラ”の練習が始まりました。プロコフィエフは超絶技巧が多いので、さぞ難しいだろう、と思ってたらそうでもありませんでした。
ちょっと彼の”ロメオとジュリエット”や”ヴァイオリン協奏曲1番”を思わせる曲です。

途中、ばったりコーティ氏に会ったら、シンフォニー・コンサートのことを”君の評判凄く良かったよ!M君もR君も良いと言ってた。”と伝えてくださいました。ぎっくり首最中の演奏だったしで照れてしまい、”そう言ってくれる皆にキスしなくては”と、わけのわからない冗談が出てしまいました。
優しいコーティ氏は笑ってくれましたが、”ああ、私主任に何言ってんだ、、、”

2007/05/13(日) ゲームじゃないよ
クリストフが、チョコレートやピーナツなどのおやつを、あるといっぺんに食べてしまって”胃が痛い”と嘆くのを繰り返すので、このとこおやつがあるときは適量だけ出して隠すようにしています。

ところが、彼は隠されたおやつを見つけ出すのをゲームのように楽しむので、もう、隠し場所がなくなってきました。

まあ、楽しいならいいんですけどね、、、。

2007/05/12(土) 必死の本番
2回目のシンフォニー・コンサート、1回目よりは首も動くようになり、座ってるつらさもありませんでした。
ただ、2日練習してないので、音質が落ちてるのでは、と不安でした。余裕で楽しむ事は出来ず、どこか必死でした。

それでコーティ氏の要望通りと言うより、自分の好きなように演奏してしまったのですが、私のソロの部分が終わった時、コーティ氏は嬉しそうに微笑みかけてくれたので、ほっとして嬉しくなりました。必死さが伝わったのかもしれません。

オケの仲間は今回優しくて、いろんな人が”ブラボー!”と声かけてくれたり、ぎっくり首へのアドバイスや良い医師を教えてくれたり、有難かったです。

5月絵日記の続き


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