ドイツの空の音楽日記
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2007/12/11(火) バラエティに富む週
今週はオーケストラがバラエティに富んでる週で、毎朝マーラーの7番の練習、夜は昨日は”ジゼル”一昨日はヴェルディ”ナブッコ”、今日は”チャールダーシュの王女”など。
シンフォニー・コンサートの週は毎日プログラム曲だけを練習する事が多い中、こういうマゼマゼ・プログラムの方が私には楽しいです。

あさってやるフルート四重奏の学校周りのコンサート、やっと曲目を教えてもらえました。
話を持ってきたヴィオラのインゴはいつもぎりぎりまで曲を決めたがらないので、こちらは可能性のある曲すべてを練習しとく事になります。
早朝好きなインゴ、ハルデンスレーベンと言う街まで出かけるのに、”一回目の本番8時半だよ”とさらっと。”え〜〜!!”
毎日夜中まで演奏してる私達にとっては本番として、凄い早い時間です。
5時起きかなあ、、、。

ずっと続いてきた個人コンサートも、このコンサートの後は2月までお休みになりそう。ただ、年末年始はオーケストラは一番忙しくなる時期です。

2007/12/09(日) 初めての打楽器
昨日は一日エルりッヒと言う街にコンサートに出かけていました。

私は今回ちょっとしたソロだけだから、服はどんな色でもいいのだと思っていたら、出発直前になって、
”君も譜面台もってきてくれ”と言うので、
”私はソロのみだから、要らないでしょう?”
”いや、オーケストラの中でも一、二曲吹いてもらう”
”え?練習してないよ”
”向こうで練習するから”
幸い歌劇場にはオケ用の黒い服色々置いてるので事なきを得ましたが、、、。

また、さむ〜い大教会の演奏会でした。
私は演奏してる時間より、冷凍庫状態の舞台上で待ってる時間が長かったし、自分のソロは最後方だったので、凍えて待ってて音がまともにでるのか、ちょっと不安でした。
それでも、演奏自体は楽しく、寒さも忘れてました。

ある曲で打楽器が足りなくて、いきなりその曲に手の空いてた私が鈴のような楽器やらされたのも、面白い経験でした。

普段のオケのメンバーとはちょっと違う小メンバーでのバス移動も楽しくて、山道も多くて、ちょっと遠足気分だったかな、、。

2007/12/07(金) 来日したら病気になる?
私が楽しみにしていたプロコフィエフ”シンデレラ”が昨日(水曜)のはずでしたが、
指揮者の急病でオーケストラなしになりました。

指揮者のシュタイニッツ氏は先日まで日本で来日公演やってたそうで、その為病気になったとの事。
(え?それって日本のせい??)

普通なら代理の指揮者を立てるとこですが、この曲はバレエとの共演なので、テンポ感が変わるとダンサーが困惑する為、我々の録音を流す事になったそうです。
お客さん、生の演奏でなくて気の毒にと思いますが、、。

今日(木曜)からシンフォニー・コンサートのマーラー”交響曲7番”の練習が始まりました。

運動不足解消の為、昨日は一時間かけて歌劇場まで歩き、今日も自転車通勤して、ちょっとすっきりしました。
秋以来毎日雨が多くて、ほっとくとすぐ運動不足になりがちです。

2007/12/05(水) ヘンゼルとグレーテル
今日は朝夜フンパーディンクのオペラ”ヘンゼルとグレーテル”の練習でした。
クリスマス・シーズンによく演奏される曲の一つです。
お話が可愛らしいように、曲想も可愛らしいですが、オーケストラの響きはワーグナーの作曲法に影響され、分厚い響きです。
ずっとオケの中で聴いてると耳がワンワンしてきます。
ヘンゼル役を歌うウルリケ・マイヤーもグレーテルのメタクサキも澄んだ歌声で子役にもぴったり。息もばっちりあって、この曲の純粋性を引き出してくれています。

合間に自分の練習をしていて、スザンネが
”近々プロコフィエフの2台ヴァイオリンの為のソナタを試してみよう”と言ったのでそれもさらってましたが、
キャー、難しい!!フルートで出来なくもなさそうですが、ヴァイオリンのテクニックにあわせて作ってあるので、そのハンディはありそう。
でも、こういう挑戦ってやりがいあって好きです。

2007/12/03(月) クリスマス・アドベント
昨日が歌劇場の”ワーグナー・スペシャルコンサート”の本番でした。と言っても、ワーグナーの曲だけではなく、ロマン派のあらゆる国籍のオペラのハイライトでした。
クリスマス前になると、あちこちの歌劇場でこういうオペラ・ハイライトコンサートがはやります。

交代で歌う歌手たちにとっては一種、誰が会場を沸かせられるかの競争のようにもなります。昨日はソプラノのアニタ・バーダーが、真情こもった歌声で心に響く演奏をしてくれた、と思いました。

このとこ忙しくてせっかくの農家直入の野菜を余らせていて、気がつくともう、またあさってが新しい野菜の来る日!
今日はあわててフェンツェル、玉葱、ジャガイモを白ワインあえにして食べてみました。
適当な料理法でも、自然農法の野菜はおいしく食べれます。

クリスマス市もたって、街はそろそろクリスマスの雰囲気です。

2007/12/01(土) お城のコンサート
今日(ドイツはまだ11月30日)は朝バッハの管組2番からのソロのオケとの合わせ、夜はノイガッターレーベンというお城でのドゥオの演奏会でした。

このお城はある政治家が買い取って家族で暮らしてるんだそうですが、中は見事に綺麗に直されててモダンであり、でも昔ながらの風格もあって見事でした。
コンサートホールも真ん中に赤い絨毯がひかれ、天井にはいくつものシャンデリアがキラキラして、大理石の舞台。
天井が高いし大理石造りだしで、音響も豊かで言う事なしでした。お客さんも満員に入り、音響もそれでかえって軟らかい響きになり、演奏しやすい環境でした。
最近音響のいいところでの本番に恵まれてます。

でも、こんなとこで生活してるなんて、昔の貴族みたい、、、。
その政治家の方の子供たちは演奏会後、楽しそうに楽器の事を訊いて来たりして、どういうつもりなのか私のCDも10枚も買おうとしたりしてました。”クリスマスプレゼントにあげるよ”と言いましたが。
”こんな大きなお城で暮らしてるって、どんな気分なんだろう”
と思いましたが、子供達は実に楽しそうです。

お客さんは惜しみなくカーテンコールしてくださり、用意してたアンコール曲では足りなくなりました。
その後新聞社の写真撮りとかインタビューとかでしたが、なんだかお城の綺麗さに圧倒されてて、現実感ありませんでした。

普通、お城のコンサートって、人が住んでない、博物館のようになってるお城であるもので、人がちゃんと生活してる、暖かさのあるお城に入ったのって初めてです。

なんだかモーツァルトの時代を経験したような気分の今日でした。


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