ドイツの空の音楽日記
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2007/12/30(日) 料理三昧
前々から”どんな曲なんだろう?”と思ってたルーセルの”フルート、ヴィオラ、チェロの為の三重奏”を、昨日初めて合わせて見ました。
フルートの楽譜だけ見てる分にはそれほど複雑な曲想ではないと思ったのですが、案外ヴィオラとチェロが微妙なハーモニーでからんでて、細かくお互いのパートを知らないと始まりません。
CDもすぐ手に入らなく、ネットで見ています。
ルーセル、私の知ってる曲はさわやかな物が多いです。

昨日は”チャールダーシュの王女”の本番前に合わせてて、すぐ時間切れになってしまいました。
室内楽コンサートは同じ曲の繰り返しが多い中、新しい曲に出会えるのはいつも嬉しい事です。

クリストフは年末、”今日は鳥のサラダ””大晦日は鯉”と料理に燃えてて、いつもすぐ空になる冷蔵庫がこのとこずっとパンパンにいっぱいです。クリストフが何か買ってくる合間に悪くなりそうなものを料理してしまうのが今の私の役割です。


クリスマスでお菓子も沢山いただいてます。灯りで飾ったつもりの自宅のCD棚の横にて。

2007/12/28(金) 年末気分
昨夜はモーツァルト”イドメネオ”の本番、久しぶりのコーティ氏の指揮で、劇的と言うより軽やかな仕上がりになりました。観客は凄い盛り上がりで、ブラボーの嵐が止まらなく、”う〜ん、次の電車に間に合うか、、”と心配したほどでした。

クリストフもこの数日は”クリスマスだから鴨食べなくちゃ!”と凝った料理をしてくれ、仕事は普通にあるのですが、何だか気分は冬休み。クリスマスから大晦日にかけても街は盛り上がってて、遅い時間の電車も昨日は珍しく満員でした。

下の写真は25日、クリストフのご両親宅にて。オレンジのセーターをプレゼントして頂き、驚いてる顔してるつもり。

2007/12/25(火) 本当の友達
9月に、あるピアニストの友人のお陰でフィリップ・モル氏(ピアニスト)と知り合う事が出来たのですが、その友人が
”あなたが世に埋もれてるのはもったいないから”と、
今度ジェームス・ゴールウェイ氏(フルーティスト)にも引き合わせるよう骨折ってくれました。
私がぐずぐずしてるので、
”フィリップもあなたを気に入ってくれたのよ”と励ましてくれてます。

音楽の世界もどちらかというと蹴落としあい、騙し合い、の要素が強い中、こんなに想ってくれる友人もいるんだな、、と、涙出るぐらい嬉しい存在です。ありがとう!!

私は23日、オペラ”ヘンゼルとグレーテル”の本番後から一晩中、吐くわ下すわの大浄化して大変でした。
でも、前の日に家の大掃除して、今度は体の大掃除って気分で、悪いものが一気になくなった感じです。

今日はクリストフのご両親にクリスマスパーティに呼ばれています。クリスマスの御馳走がちゃんと食べられるか、う〜ん、まだちょと自信ないかな、、。

2007/12/23(日) 白い太陽
ドイツはずーっと曇りばっかり続いていましたが、
今日はピカピカに晴れ!白く輝く太陽に起こされました。

昨日はプロコフィエフ”シンデレラ”の本番前、部屋をピカピカにしたい衝動にかられて数時間かけての大掃除をしました。
普段やりつけない事をやって、今日は筋肉痛です。
掃除が終わった後、クリストフが
”終わったの?嬉しい!”と言うので、綺麗になって嬉しいのかと思いきや、
”君の掃除衝動がやっとおさまって嬉しい!”と。
”凄い勢いで、これ以上続いたら医者呼ぼうかと思った。”
”............ ”

”シンデレラ”は楽しい本番のひとつ。音楽も生気あってお話も夢あるし、演奏する方はごく集中する曲なので、時間があっという間に過ぎます。
バレエの方は、主役のバレーリーナが長期怪我してるらしく、代役が活躍していました。体全体を使うバレエは大変だよな、、と思います。

2007/12/21(金) 白い冬
今朝起きると外は真っ白の雪国!
気候の変化の激しさにはもうびっくりしませんが、寒くても雪が積もるとなんとなく楽しい気分です。

今日は朝クリスマスコンサートの合わせ、夜は私の好きなオペラ”オルフェオとエウリディーチェ”でした。
うちの歌劇場はワーグナーやシュトラウスが居た歴史から分厚い構成の曲を多く演奏しますが、そのせいか、最近はこういったすっきりした曲が来るとかえって新鮮で楽しめるようになりました。ドイツに来たころは分厚いドイツの響きに感動していましたが、好みもその時で変わるものです。

それと、オーケストラで働き始めたころはどんな曲もドキドキ緊張しながら演奏していましたが、今は自分の個人のコンサートの方が気合も喜びも大きくなっています。

友人に”なぜコンサート依頼が嬉しいのか?”と尋ねられたのですが、個人コンサートの依頼と言うのは大げさな言い方すれば、俳優が良い役をもらえるような気分かも、、です。

オーケストラは大きな響きの一つの役割で、そこにはまった演奏をすべきで、常に細かな気を使っています。
しかし、全体の流れは指揮者が責任持っていて、指揮に従えさえすれば良い仕事でもあります。
それに比べ、個人のソロや室内楽の演奏会は、その演奏会の空気も傾向も、良くするも退屈にするも高尚にするも下品にするも、すべて自分に責任があり、時には思う以上に盛り上がったり、なぜか思わぬ感じになってしまったり、、人生そのものといった感じがします。

2007/12/20(木) ”くるみ割り”、またやりたいなあ、、
年賀状の習慣はヨーロッパにはありませんが、クリスマスカードやクリスマスプレゼントの習慣があります。
私もクリスマスまでに届くようには、もう、今日明日にはださなくちゃ、、、。

今日は朝、クリスマス・コンサートの合わせ、夜はオペラ”ヘンゼルとグレーテル”の本番です。

どこの歌劇場でも、この時期、この”ヘンゼル”か、チャイコフスキーのバレエ”くるみ割り人形”がはやります。
うちの歌劇場でも2年前までは”くるみ割り”を毎年やってて、いつも売り切れだったんですが、なぜかやらなくなってしまいました。
お客さんもがっかりしてるでしょうし、私も毎回楽しみにしてた曲だったのでさびしく思ってます。

2007/12/19(水) 消えていくクリスマスの飾りつけ
スーパーで買ってきたチョコレートの飾りで、少し部屋をクリスマスらしくして見ました。
正式な飾りは持ってないし、買っても置き場もないのですが、今は気の効いた物が売ってて便利です。

窓際にもサンタクロースや雪だるまの形したチョコを飾り、
”これで少しは殺風景でなくなったかな、、”と思ってたら、
チョコレートがいつのまにかどんどん減ってる!

”あ!もう!これ、飾りなんだからクリスマス前に食べないでよ!”
甘いものに目がないクリストフのしわざです、、、。
しかも、私の目を盗んで食べるのを楽しんでる、、。

窓際はまた寂しくなってしまって、明日また買いなおした方が良さそうです、、。

2007/12/16(日) クリスマスツリー
クリストフが昨日、彼のお母さんに頼まれてクリスマス・ツリーを買いに出かけたけど、あまりの人ごみに、ツリーも凄い値段になってるし望みの種類と大きさのが見つからなくて不機嫌に帰ってきました。
”たった一日の休みなのに無駄にして、目的も果たせず母も悲しませた!”と。結局インターネットで買ってましたが、、。

ドイツの一般家庭ではこの時期本物の木をツリーに使い、また次の年には新たに木を探してます。
作り物ツリーでは伝統的クリスマスにならないそうです。
切られる木の量も捨てられる量も凄いと思いますが、まあ、森の多いドイツだからできる事かもしれません。

歌劇場には冬休みと言うものはなく、かえって仕事が増えるこの時期、家庭と仕事を両立する人は特に大変な時期だと思います。
なにしろ、どこの家庭でも家を豪華に飾り、食事も伝統的メニューを守り、凄い努力をしてクリスマスを盛り上げます。

クリストフも私もそんなエネルギーなくて、せいぜいうちにある観葉植物に簡単な飾りつけするくらい。
今日は今からヴェルディ”ナブッコ”の本番です。

2007/12/14(金) 凄いタイミング
さっき電話が来て、3日連続のコンサートの話が来ました。
昨日で一連のコンサートにきりがついたところで、なんだか抜群のタイミングで、びっくりです。
3日連続休みをとるのは大変ですが、話し合って都合もきいてくれるそうです。

昨日と今日はマーラー7番の本番。
歌劇場で予定を確認して都合のつきやすい3日間に目星つけなくちゃ。

2007/12/13(木) ハルデンスレーベンの子供たち
早起きして、ハルデンスレーベンと言う街の学校コンサートに行ってきました。一回目が8時半から本番、二回目が10時からで、演奏会としては早朝の上、ヴィオラのインゴが突然、フルートには超絶技巧のサン・サーンス”鳥”(動物の謝肉祭より)をやる、と言うので、あわてて練習しなおしました。

しかし、この学校、かなり立派で音響のいいホールを持っていて、演奏は響きのお陰で楽しく余計な力要らなく出来ました。
ここの子供たちは軽度の知的障害だと言う事ですが、そんな事気がつかなかったぐらい、子供たちは楽しそうに聴いてくれました。

しかも、いつも、10歳ほどの子供は目を輝かせて聴いても、15歳ほどになってくると退屈してる、と言う事が多い中、
2回目にあった15歳前後の子供相手の演奏会では、彼らが本当に真剣な目で聴いてくれ、終わったあと”アンコールも!!”など声もかけてくれ、こちらもとても弾き甲斐がありました。

今夜はマーラー”7番交響曲”の本番です。

昼間はクリストフと、”黒根っこ”(シュバルツ・ボッツェル)と言う名の農家から届いてた野菜を料理してみました。
黒い細長い野菜で、中は白。皮を剥くとベタベタする汁が出てくるので手袋が必要です。しばらく酢入りの水につけて、アスパラガスの要領で、湯がきます。
ごぼうかと思ってたら、どうも違うみたい。知らない味でしたがここの農家のはみなおいしい!マーラーに向けて栄養たっぷりとれました!

右の写真は10月のフリードリッヒ・ナウマン小学校での演奏にて。

12月絵日記の続き


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